[同世代・ものすごい愛さんの答え]恋人と友達ではノリが違うとか、友達が前の彼女を知っていて気まずいケースも
––この男性は彼女のことを「人に会わせるには恥ずかしい彼女」だと思っているのでしょうか……?
この方が気にしているように「恥ずかしい彼女」だと思っていることは、あまりないと思いますよ。例えば、恋愛している自分と友達といる自分ではノリが違うからコミュニティは別で持っておきたいとか、友達が元カノを知っているから気まずいなんてこともあるかも。多くは彼の都合で、彼女自身に原因があることは少ないと思うので、そこは気にしすぎないでほしいな。
––とはいえ、彼女のすっきりしない気持ちを解消するには、どうすればいいですか?
相談文には「彼がホームパーティやバーベキューにわざわざひとりで行っている」と書いてあって、おそらく彼がゲストとして友達の家などに出向く形ですよね。一つの方法として、自分で友達を呼べるような企画をして、ホストになって招いてみるのはどうでしょうか? 彼も、もしかしたらすでにできあがっている仲間の輪に連れていくことに抵抗があるだけで、こちらが主催だったら受け入れてくれるかもしれません。
––なるほど、チャンスは自分でつくろうと!
連れて行ってもらうのを待つばかりだとヤキモキしますが、これなら自分で動けますから! でも、彼にそもそもの理由は聞いた方がいいんじゃないかな。「なんで連れて行ってくれないの?」「できればあなたの友達とも仲良くしたいんだよね」などと伝えてみてください。先ほどお話したように「友達とは昔からのノリがあるから、そこは大事にしたい」などと返答があれば、それは彼の考え方なので、尊重してあげてもいいのかなと。
––理由を聞いても受け流されちゃうってことがありそうです。
うーん、友達に会わせてもらえない問題とは別に、自分と向き合ってくれない問題が……。思いを伝えているのに軽く流されると、真摯に向き合ってくれていない印象を受けますよね。この時点ですぐにお別れした方がいい、とはなりませんが、彼との将来を考える上では心には留めておいた方がいいかも。
––相手に言いにくいことを伝える時、ものすごい愛さん自身が気をつけていることはありますか?
「今から真面目な話をするから、1回最後まで黙って聞いて。意見があったら後で全部一気に聞くから」としっかり前置きをしてから伝えるようにしています。途中で口を挟まれると、核の部分ではなくて、表面的なところで揉めちゃう気がするんです。話すうちに感情がたかぶって涙が出てきたり、相手の態度が嫌になってもういいやと投げやりになったりも。もう人間のバグですよね(笑)。付き合っている間柄での話し合いって、どうしても感情的になって暴走してしまうことがあるので気をつけています。そういう意味では、感情的にならないように、伝えたい思いを箇条書きでまとめて書き出していたこともあります。こうしておくことで、論点がずれないし、冷静に話し合えるのでおすすめです。
––話し合っても問題が解決しない場合は、やっぱり別れたほうが?
恋人への不満や悩みって誰しもが抱えていると思いますが、それを人に相談せずにはいられないほど抱えきれなくなってきた場合、関係を続けるのは難しい気がします。脱いだ靴下を片付けないとか、ちょっとしたグチで終わることならいいのですが、もっと本質的な部分で同じ悩みがずっと改善されず、継続しているなら、今後付き合い続けるかどうかを考えたほうがいいかもしれません。
––恋愛はスパッと諦められないから難しいですよね……。
私への恋愛相談で多いのが「ここは気になるけど、やさしいところもあるんです」などと、不満や悩みがあるのに、それを別れる理由にしないために、彼を頑張ってフォローしている人。彼を好きな気持ちはわかりますが、我慢して耐えてもその先にいいことはないと思うので、自分の正直な気持ちに向き合ってほしいです。
また「長く付き合ったのに」「同棲までしているのに」と、別れることをもったいないと思って無理して続けてしまうケースも心配です。気になることに目をつぶって、結婚してからうまくいかないことがわかれば、それこそ大変なことになる。しっかり相手を見て、将来について考えてほしいなと思いますね。
将来的に結婚も視野に入れるのであれば、相手の誠実さや、考えや価値観が合うのかどうかはジャッジしていかなきゃいけないと思います。
ものすごい愛さんのオトシドコロは?
こちらの思いや希望を伝えても相手が向き合ってくれない場合は、別れる決断をしてもいい。
[まとめ]勇気を出して思いを伝えることが、第一歩!
精神科医Tomyさん、ものすごい愛さんの回答に共通するのは、思いを伝える大切さ。一人で思い悩んだり、下手に詮索するのは遠回り。思いを伝えてみてから、どんな道を進むか考えてみては?
精神科医Tomy
1978年生まれ。心療内科・精神科クリニック院長として勤務。心に響く言葉を発信しているTwitterが人気で、フォロワーが38万人を突破。さまざまなお悩みにわかりやすく答えるYouTubeチャンネル「精神科医Tomyの人生クリニック」も人気となっている。著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)に始まる「1秒シリーズ」は、30万部突破のベストセラーに。新著に『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)。
ものすごい愛
1990年生まれ。エッセイスト。札幌在住。明朗快活で前向きな発言、最愛の夫との仲良し生活を綴ったツイートが人気。著書に『今日もふたり、スキップで ~結婚って“なんかいい”』(大和書房)、『命に過ぎたる愛なし 〜女の子のための恋愛相談』(内外出版社)、『ものすごい愛のものすごい愛し方、ものすごい愛され方』(KADOKAWA)。現在、女性の恋愛に関する悩みを解決するメディア『AM』にて『命に過ぎたる愛なし』を連載中のほか、さまざまなメディアにエッセイを寄稿。