[お悩み] 20代後半以降の、SNSアイコンの最適解がほしい
20代後半以降、SNSアイコンにどんな写真を使えばいいのかわからなくなっています。気合いを入れて可愛く撮れた写真も、「頑張って撮った」と思われそうだし、だからといってナチュラルな写真もお気に入りのものがありません。子どもがいる友達は子どもの写真や、親子で一緒に撮った写真を使っているのをよく見かけますが、私はまだ子どももいなければ結婚もしていません。大人として感じのいいアイコンって何でしょうか?
(31歳・会社員)
[答え]SNS上で打って出るのか、目立たず身を隠したいのかで正解は変わります
ーSNSアイコンをどうするか悩むアラサー女性は多いようです。
アイコンで伝わるものもあるので、悩む気持ちはわかります。SNSの世界で迷わないためには、まずは自分のスタンスを決めるといいと思いますね。道は二つあると思っていて、開き直ってSNSの世界で何かしら自分の存在感を残したい、目立ってやろうと打って出るか、目立たず身を隠して生きていくか。何かしら爪痕を残したい、目立ちたい人は思いっきりかわいく撮れた写真を選んで、アイコンに使うだけじゃなくどんどんアップすれば、ある程度のリスクもあるとは思いますが、楽しめるはず。
目立つことや揉め事が嫌なら、目立たずひっそりと閲覧するだけ、友達や身近な人とやりとりをするだけで済ませばいい。このどちらを選ぶかで、アイコンも変わってくると思います。
ーちなみに、東村さんご自身は、SNSをどう使っていますか?
仕事でTwitterとインスタは使っていますが、基本的には仕事の告知用。個人的なことはアップしないし、ほかの人の投稿もほぼ見ないです。ネットニュースで「この人がSNSでこんな発言をした」とかたまに見るぐらいで、個人が発信する言葉とか情報とか、そこから何かを得られる気がしない……。動画コンテンツは楽しいからいろいろと見るんですけどね。だから本当に、SNSにハマりすぎて、振り回されないようにしてほしいなと思いますね。
ー「打って出る」場合と「目立たず身を隠す」場合、それぞれにおすすめのアイコンはありますか?
目立たなくていいなら、ラテアートの写真とか旅行に行った時の風景写真とか、個性を出さず、雰囲気がいい写真なら何でもいいと思います。「打って出る」場合がいろいろで、私の個人的な感想ですが「ばっちりメイクでかわいく撮れた写真を使ってます!」みたいな女の子の方が好感が持てますね。自分のことが好きならそれを隠さずに出せばいいと思うんです。
一方で、自分の幼少期の写真とか、目線を外したナチュラルな写真を使うのは、自分のことを好きだけどそれを隠したいのかな……と思えてしまって(笑)。潔く「最近撮った中で一番かわいい写真」を使っているぐらいの方が、私はストレートでいいなと思います。
ー東村さんのインスタグラムのアイコンは、iPadをデスクに置いている、仕事中の写真ですよね。漫画家さんであり、仕事中はこういった様子なんだなというのがよくわかります。
どうせ載せるなら、アイコンで人となりがわかることが、結局は正解なんだと思います。私は仕事のインスタなので「仕事、頑張ってます!」という感じにしています。
SNSとはちょっと違うかもしれませんが、私の周りの婚活中の女子が、婚活アプリのプロフィール写真を、海辺のカフェで佇んでいる写真にしていたりするんですよ。これでは人となりがまったくわからなくて、相手が見つからないだろうと思ってしまって。そういう時には私が撮り直したりしているんですけど、そうするとうまくいくことがあります。
私が撮る時には、片手にビールジョッキを持っていたり、ガッツポーズとかピースでキメたりして、満面の笑顔で元気に(笑)!だって、付き合う相手を探している男子が、おしゃれなカフェで佇んでいる女の子を誘いたいと思うでしょうか? 多くの人が、明るくて飲みに誘いやすい雰囲気の子を求めていると思うんですよね。伝えたいイメージをアピールできる写真がやっぱりいいと思うんです。
アイコンも同じで、もし迷ったら、自分らしい写真か、とにかく元気なイメージの写真にするのが、好印象でおすすめです!
東村さんのオトシドコロは?
まずはSNSでの自分のスタンスを決めて。基本的には、元気なイメージの写真が好感触だと思います!
東村アキコ(ひがしむら あきこ)
1975年、宮崎県生まれ。漫画家。2007~2011年連載の『ママはテンパリスト』(集英社)でブレイクし、『海月姫(くらげひめ)』(講談社)で2010年度講談社漫画賞少女部門受賞。『主に泣いてます』『メロポンだし!』(ともに講談社)、『かくかくしかじか』(集英社)など人気作多数。『東京タラレバ娘』(講談社)、『美食探偵 明智五郎』(集英社)はドラマ化もされて話題に。日韓同時連載されていた『私のことを憶えていますか』は韓国でのドラマ化が決定。