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大人になると、きれいさっぱり解決できる悩みってほとんどない。だからこそ、納得できる「落としどころ」を見つけるのが、わたしたちらしい悩みとの向き合い方。人生経験豊富な先輩世代と同じ悩みを持つ同世代、2人のアドバイザーから、同じお悩みにちょうどいい落としどころを提案してもらいます。

【第1回・先輩編】「気が合わない関係」の落としどころはこちら

[お悩み] 恋愛だけがなぜかうまくいかない。自分にとっての幸せとは?

最近高校からずっと仲がいい友達4人のうち、私以外の3人が立て続けに結婚しました。私は今現在、彼氏もいません。たまに男性からお誘いを受けることもあるのですが、なかなか進展しません。恋愛以外は仕事も趣味も充実していて楽しいのですが、なぜ恋愛だけうまくいかないのか、自分でもわかりません。友達からは「自分が楽しくて充実していればそれでいいじゃない」と言われるのですが、それはそうだなと思いつつ、どうも割り切れない自分がいます。自分にとっての「幸せ」ってどうやって見つければいいのでしょうか?

(32歳・会社員)

画像1: 人生の先輩、東村アキコ氏に相談!「恋愛だけがうまくいかない」の落としどころ|オトシゴロなオトシドコロ

[答え] 恋愛するなら「共通ワード」があって、楽しく話せる相手が一番!

画像: [答え] 恋愛するなら「共通ワード」があって、楽しく話せる相手が一番!

−恋愛ができない、つまらないと感じる女性はどんどん増えていますよね。

そうですね。私、バブル時代の小説が好きでよく読むのですが、あの時代って恋愛がすごく楽しそうなんですよ。まだネットやスマホなどがなくてコンテンツが少ないし、SNSがなくて自分を客観視しないからか、みんな自分が主人公で、恋愛に酔いしれることができたんですよね。私は、SNSって人と比較して自分はかわいくないと思ったり、自己評価を下げたりしてしまうものでもあると思うんです。つい冷静になって、恋愛にハマれないという状況はあると思います。

あとは、今はアイドルとかK-POPグループとかの動画がすぐに見られる時代じゃないですか。ステージ上だけでなく、楽屋で普通に話している様子が配信されたりして。あんなにかっこよくておもしろい男の子たちを普段から見てたら、そりゃ一般男子はつまらないと思う方もいますよね……。だから、あなたが恋愛を楽しめないのは時代のせい! 誰のせいでもないから、仕方ないんです‼️

−でも、まだ恋愛を諦めたくない、その場合どうすればいいのでしょうか!?

昔の同級生で、おもしろい男の子ってクラスに1人くらいいませんでしたか!? これは私の持論なんですけど、高校くらいまでの同級生って今会っても共通の話題がたくさんあると思うんですよね。あの先生は今どうしてるとか、同級生のあの子に子どもが生まれたとか。少女漫画だと幼なじみ同士の恋愛ってよくありますが、これは正しくて、育ってきた環境が近いと共通の話題がある。恋愛相手として一番いいのは、やっぱり「共通ワード」がある人だと思うんです。楽しく話せる相手を見つけることが、結局は一番大事。その点、合コンとか異業種交流会とかで話が合う人に出会える確率は低いかも。

−最近は、マッチングアプリで出会う人も多いみたいですが……。

マッチングアプリは、大学生くらいならいいと思うんです。「TikTokでおもしろい動画見つけたよ」とか、そんな話題で盛り上がれたりするから(笑)。でも、アラサーくらいになると、いい相手に出会うのは難しいんじゃないかな。だから、まずは同級生のSNSを掘って、良さそうな人を飲みに誘う! 誘ったからといってすぐに付き合うとかではなくて、まずは軽口を言い合える男友達を数人作ることからスタートしてみてください。男友達がいると男の人の本音もわかるし、友達として仲良くなってから恋愛に進展することだってあります。

−今は「恋愛や結婚をしなくても幸せ」という価値観の方も少なくはないですよね?

私自身は結婚=幸せだとはまったく思いません。恋愛をしない道を選ぶならそれはそれでアリだし、周りに恋愛・結婚をしないで人生楽しんでるアラフォー、アラフィフ軍団はたくさんいますからね。ただね、パートナーがいないと、クリスマスとか年越しとか、そういう時に過ごす相手がだんだんといなくなっちゃうんです。あとは、体調が悪い時に、駆けつけてくれるのってやっぱり家族や付き合っている相手なんですよね。だから、結婚はしなくていいけど、彼はいた方がやっぱりいいんじゃないかなと思いますね。

東村アキコさんのオトシドコロは?

画像: 東村アキコさんのオトシドコロは?

今地元を離れている人は、帰省した時に同級生を飲みに誘うのがおすすめです!

画像2: 人生の先輩、東村アキコ氏に相談!「恋愛だけがうまくいかない」の落としどころ|オトシゴロなオトシドコロ

東村アキコ(ひがしむら あきこ)

1975年、宮崎県生まれ。漫画家。2007~2011年連載の『ママはテンパリスト』(集英社)でブレイクし、『海月姫(くらげひめ)』(講談社)で2010年度講談社漫画賞少女部門受賞。『主に泣いてます』『メロポンだし!』(ともに講談社)、『かくかくしかじか』(集英社)など人気作多数。『東京タラレバ娘』(講談社)、『美食探偵 明智五郎』(集英社)はドラマ化もされて話題に。日韓同時連載されていた『私のことを憶えていますか』は韓国でのドラマ化が決定。

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