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大阪・関西万博の会場で注目を集めている「空飛ぶクルマ」。会場内の離着陸場(EXPO Vertiport)では、関西電力とSkyDriveが共同で開発を進める充電設備が使われています。今回ご紹介するのは、この新しいモビリティ事業に携わり、プロジェクトの調整や広報を担うスタッフの取組みです。非技術職の立場から未来の移動手段を支える、その思いを聞きました。
画像: ソリューション本部 開発部門 eモビリティ事業グループ 村井玲央

ソリューション本部 開発部門 eモビリティ事業グループ 村井玲央

推シゴトファイル〜推しからみえるお仕事の世界〜

関西電力が担う業務は実にさまざま。電気にかかわるものはもちろん、一見関連性がないように思える意外な分野まで、幅広く手がけています。このシリーズでは、社員が語る、業務やプライベートの“推シゴト”を通じて、多種多様な「お仕事」をご紹介します。

「空飛ぶクルマ」の何がすごいの?実用化はいつ?

画像: 「空飛ぶクルマ」の何がすごいの?実用化はいつ?

──まずは、現在携わっているお仕事について教えてください!

村井「私は中途採用で入社し、1年目からeモビリティ事業グループのメンバーとして『空飛ぶクルマ』に関わっています。担当は、空飛ぶクルマ用充電設備の開発段階での調整業務や書類作成、さらに将来の普及に向けた営業や広報活動です。直接機体や充電設備を設計する立場ではありませんが、プロジェクトのメンバーや関連企業間の“橋渡し役”として取り組んでいます」

──「空飛ぶクルマ」は大阪・関西万博でも話題になっていますね。そもそも、どんな乗り物なのでしょうか。

村井「『空飛ぶクルマ』とは、電動で垂直に離着陸することが可能なモビリティの総称です。比較的安価で、騒音が少なく、環境への負荷も小さい。さらに将来的には自動操縦での航行も想定されていることから『100年に一度の移動革命』ともいわれ、次世代の乗り物として注目されているんです」

──関西電力は、「空飛ぶクルマ」とどのような関わりがあるのでしょうか。

村井「機体製造を手がける株式会社SkyDriveと提携し、空飛ぶクルマ用充電設備を研究・開発しています。大阪・関西万博では、共同開発中の充電設備を会場の離着陸場(EXPO Vertiport)に提供しており、電力インフラの整備も担っています」

──未来の乗り物というイメージがありますが、実用化はいつ頃になりそうですか。

村井「世界各国で機体開発やルール整備が進んでおり、UAE(アラブ首長国連邦)では2026年に本格運航が始まる予定です。日本でも大阪・関西万博を契機に社会実装の動きが本格化し、2020年代後半をめどに実用化されることを目指しています」

未知の分野に飛び込み、縁の下で事業の進行を支える

画像: 未知の分野に飛び込み、縁の下で事業の進行を支える

──村井さんは、以前から「空飛ぶクルマ」に関わることを希望されていたのでしょうか。

村井「いえ、転職活動を始めた際には全く予想していませんでした。前職は半導体関連の営業やマーケティングを担当しており、分野は全く異なります。入社時点では基礎知識をゼロから学ぶ必要がありました。配属されたのは万博開幕の数カ月前で、会場もまだ荒地のような状態でしたし、機体や充電設備も開発途中。『ここから何が出来上がるんだろう』という状況でした」

──万博開幕まで、どのような準備を進めてこられたのでしょうか?

村井「配属当初、現場ではSkyDriveをはじめとする関係企業と連携しながら、充電設備の開発や離着陸場(EXPO Vertiport)のインフラ整備が急ピッチで進んでいました。私は事務方として、各社の技術者間の日程調整やプロジェクトのスケジュール管理を担当したほか、当社充電設備の万博会場への納入に向けた申請書類の作成などを行いました。機体と充電設備との接続試験にも参加し、エラーが発生すればどう対応すればいいのか、技術者同士の話し合いの場を設ける必要もあります。いつまでにどの段階まで到達していなければならないのか、そのために必要なことは何かを常に把握しながら、地道な調整業務が続きました。万博の開幕日が決定しているため、開発スケジュールは絶対にずらせません。大きなプレッシャーを感じていましたが、開発に関わる皆さんが夢と情熱を持って取り組んでおられ、刺激的な日々でもありました」

画像: 関西電力が株式会社SkyDriveの機体用に開発した超急速充電設備

関西電力が株式会社SkyDriveの機体用に開発した超急速充電設備

──特に印象に残っているのはどんなことでしょうか。

村井「事業が前に進んだと実感する瞬間はどれも印象に残っています。何もなかった場所に離着陸ポートが整備され、機体や充電設備が完成、テスト飛行が成功して、先日はSky Driveのデモフライトも無事に完了しました。特にデモフライトが成功した瞬間はホッとしたのを覚えています。新たな挑戦をしている事業なので、予期しない出来事や苦労も日々ありますが、だからこそやりがいも感じます。『「あたりまえ」を守り、創る』という関西電力の経営理念の“創る”部分に携われていることが嬉しいです」

──「空飛ぶクルマ」の広報にも関わっているとのことでしたが、手応えはいかがですか。

村井「広報業務はこれまで未経験でしたが、社内の広報部と連携して情報発信を続けています。万博開幕当初は『空飛ぶクルマ』への認知度がまだ低く、『空飛ぶクルマなんて本当に実用化できるの?』と懐疑的な声も多くありました。ですが、メディアから取材依頼をいただく機会も増え、今では少しずつ“面白そう”“楽しみ”といった前向きな反応が増えていると感じます」

──仕事をする上で、こだわっていることや大切にしていることはありますか?

村井「私自身、知識ゼロからのスタートだったので、初めて耳にする人にもわかりやすく説明することを意識しています。興味を持ってもらうためには、自分から積極的に発信することも大切だとこの仕事を通じて学びました。仕事だけではなく、プライベートの友人・知人にも事業のことをよく話しています。最近では『いつ乗れるようになるの?』と進捗を聞かれることも増えました(笑)」

関西ライフを満喫!バドミントンと世界遺産巡りがイチ推し

──村井さんは、万博に特別な思い入れがあるそうですね。

村井「そうなんです。私は愛知県出身で、子どもの頃に愛・地球博に何度も行きました。海外のパビリオンが特に面白く、世界の国々に興味を持つきっかけになったんです。大学ではアジア文化を専攻し、中国留学や海外インターンシップを経験したのも、万博が原点なんです。大人になった自分がまさか万博に関わるようになるとは、思いもよりませんでした。大阪・関西万博では通期パスを買い、仕事以外の時間もよく会場を歩いています」

──世界の国々を旅することもお好きだそうですね。

村井「はい。アジアを中心に、これまで20ヶ国以上を旅してきました。行ったことのない所を見てみたいという気持ちが強く、年に1回は海外旅行をしています。その国独自の自然や文化を感じられるのが好きで、世界遺産を見て回ることが多いです。関西電力への転職が決まった後の待機期間には、アフリカのザンビアやジンバブエ、南アフリカを旅しました」

──転職といえば、関西電力に入社するきっかけの一つがバドミントンだったとか。

村井「社会人になって関西に配属されたばかりの頃、地域の人と交流したいと考えバドミントンサークルに参加しました。そこで出会った仲間と過ごすうちに愛着がわいて、関西に根付いた企業を探すことにしたんです。関西電力は事業の幅が広く、面白い仕事ができそうだと思い、入社を決めました」

──そうだったんですね! それまでにバドミントンの経験はあったのですか?

村井「学校の体育で経験はありましたが、本格的にやるのは初めてでした。サークルの皆さんに教えてもらううちに楽しくなり、スマッシュを上手く決められたときの爽快感にハマっています。今は週に2回、20代から60代までの幅広い年代の仲間と汗を流しています。練習後にメンバーと一緒にご飯を食べに行ったり、料理を持ち寄ってメンバーの家で飲み会をしたりするのも楽しみです。旅仲間とも出会え、関西電力への転職のきっかけにもなった、かけがえのない場所ですね」

万博閉幕後も、未来のモビリティ社会に向けて力を尽くしたい

画像: 万博閉幕後も、未来のモビリティ社会に向けて力を尽くしたい

──最後に、現在のお仕事に対する意気込みや今後の抱負について聞かせてください!

村井「関西電力の『空飛ぶクルマ』事業はまだまだ始まったばかり。まずは大阪・関西万博でたくさんの方にその存在を知っていただきたいです! 万博が閉幕した後も、空飛ぶクルマは実用化に向けて走り続けます。現在は官民共同でルールづくりを進めており、関西電力の一員として私も話し合いの場に参加しています。未来の乗り物の『あたりまえ』が安全で快適なものになるよう、引き続き尽力したいです」

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