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1987年に運転開始された赤穂発電所(兵庫県)。30年以上にわたり電気の安定供給をサポートする、ベテランの火力発電所です。今回ご紹介するのは、そんな赤穂発電所の「心臓部」にあたるタービン設備などをメンテナンスする「補修」のお仕事。担当者に詳しく話を聞きました。

推シゴトファイル〜推しからみえるお仕事の世界〜

関西電力が担う業務は実にさまざま。電気にかかわるものはもちろん、一見関連性がないように思える意外な分野まで、幅広く手がけています。このシリーズでは、社員が語る、業務やプライベートの“推シゴト“を通じて、多種多様な「お仕事」をご紹介します。

画像: 関西電力株式会社 赤穂発電所 保修課 タービン係 杉本 拓也 *設備の補修を担う「保修課」があります

関西電力株式会社 赤穂発電所 保修課 タービン係 杉本 拓也
*設備の補修を担う「保修課」があります

電気の安定供給に欠かせない発電設備の補修、魅力は「インフラを支えている」実感を得られること

─まずは、現在携わっている業務について教えてください!

杉本「私が携わっているのは、火力発電所の設備でも特に繊細な、タービン(蒸気のエネルギーを運動エネルギーに変換する装置)にかかわる設備を、常に最適な状態で稼動させるためのメンテナンスを担う『補修』の仕事です」

─発電所の仕事に就きたいと考えたきっかけは?

杉本「学生時代に、御坊発電所(和歌山県)のインターンシップに参加したのがきっかけです。現場のスタッフの方から伺った『設備の仕事は、お客さまに電気を届けることに直結している。自分の手でインフラを支えていることを実感できるのが、大きな魅力だ』という言葉に心を動かされ、入社を志望しました」

─タービンのメンテナンスって、どれくらいの頻度で行うんですか?

杉本「法律で決められた周期に従い6年に一度、発電所の稼動を止めて行う『定期点検』がもっとも大掛かりなメンテナンスになります。とはいえ、赤穂発電所は30年以上も稼動しているベテランなので、日常的に行う細かなメンテナンス作業も結構あって。新しい発電所に比べると、ちょっと手がかかる発電所なんですよ」

─手がかかる子ほど可愛いわけですね(笑)。

杉本「ですねぇ(笑)。もともと機械いじりが好きなので、そこも含めて楽しみながら仕事をしている感じです。そもそも赤穂発電所は歴史が古いこともあり、電力需要が高まった際に、ほかの発電所をサポートするような役割を担っているんです。ですから本来であれば、無理させずに動かすということで良いのですが、最近はなかなかそうもいかず……」

画像: 赤穂発電所外観

赤穂発電所外観

杉本「例えば、昨今の社会情勢や燃料価格の高騰などの影響により、石油を燃料とするベテラン火力の稼動機会が増えている状況だったんですね。そうした状況下で電気の安定供給を図るため、赤穂発電所が再び頼りにされていたわけです」

─いわば、若手のピンチにベテランが立ち上がっていたわけですね。なんだかカッコイイです!

杉本「そう言っていただけると、私も嬉しいです(笑)」

巨大なタービンを目の当たりにして思わず興奮⁉ 補修の仕事で特に“やりがい”を感じる瞬間は?

─補修のお仕事で、特にやりがいを感じるのは、どんなときでしょう?

杉本「いちばん達成感をおぼえるのは、なんといっても6年に一度の定期点検を無事に終えたときですね。定期点検は、発電所を数ヶ月間停止したうえで、必要な点検・補修を行うのですが、膨大に部品がある中、何処に不具合があるかをしっかりと見極めメンテナンスをしなければなりません。そこで、メーカーや関係会社、協力会社の工事担当者のみなさんと一緒に知恵を出し合いながら、ベストな方法を見つけ出して工期内に補修をするんです。苦労も多いのですが、それだけに点検・補修を終えて再び発電所を稼動させたときの感激は、何ものにも代えがたいですね。先ほども言いましたが、自分たちが直接インフラを支えていることを、特に実感できる瞬間ですから」

画像1: 巨大なタービンを目の当たりにして思わず興奮⁉ 補修の仕事で特に“やりがい”を感じる瞬間は?

─もともと機械いじりが好きとのことですが、タービンのように巨大な装置に触れるのって、やっぱり楽しいものですか?

杉本「そうですね。発電所が稼動しているときには、タービンの全貌を見ることができないんですよ。なので普段は図面や写真でしか見る機会がないタービンの構造を、定期点検の際に直接確認できたときには、ちょっと興奮しちゃいます。『わぁ~、ここってこんなに細かいパーツがギュッと詰まってたんや!』みたいな感じで(笑)」

画像2: 巨大なタービンを目の当たりにして思わず興奮⁉ 補修の仕事で特に“やりがい”を感じる瞬間は?

趣味のバイクと補修の仕事との共通項−これからも楽しみながら火力発電所を守りたい

─プライベートでの“推シゴト”についても教えてください!

杉本「学生時代から、バイクに乗るのが趣味なんですよ。原付から始めて、これまでに4台のバイクに乗っています。今乗ってるのは、カワサキの『Ninja 1000SX』です」

画像1: 趣味のバイクと補修の仕事との共通項−これからも楽しみながら火力発電所を守りたい

─いかにも、バイク好きが乗りそうな車種ですね! バイクの魅力ってどこにあると思いますか?

杉本「とにかく、風を切って走ってるだけで気持ちいいんですよね。赤穂発電所の周辺は自然も多いので、休みの日には山のほうへツーリングに行ったりしています。ナビを使わず適当に走って偶然に滝を見つけたりとか、日常では味わえない体験ができるのも、ツーリングの魅力ですね」

─やはり、バイクのメンテナンスも定期的に行うのでしょうか?

杉本「ボルトのゆるみを確認したり、チェーンの油をチェックしたりとかは、日常的に行っていますね。その習慣が、仕事でも役立つことがあるんですよ。設備を見てまわる際にも『あれ? ここって前に見たときより、油汚れが多くなってるのでは?』とか、ついつい細かいところに目がいっちゃう。そういうふうに気になったところを、次の点検でチェックすると、やっぱり不具合があったりして。そういうときには、内心で『よっしゃ!』ってガッツポーズしたくなりますね(笑)」

画像2: 趣味のバイクと補修の仕事との共通項−これからも楽しみながら火力発電所を守りたい

─話を聞いていると、補修の仕事も趣味のように楽しまれている印象を受けます。

杉本「そういう意味では今の業務は、趣味の延長みたいなところがありますね(笑)。楽しく仕事をさせてもらって、それがインフラを支える役に立っているわけですから、なんともありがたいことやなぁと思います。それに、先輩・後輩関係なく仲がいい職場なので、その点でも本当にいい環境だなと感じますね」

画像3: 趣味のバイクと補修の仕事との共通項−これからも楽しみながら火力発電所を守りたい

─最後に、これからの火力発電所の仕事に対する想いを聞かせてください!

杉本「太陽光や風力など、再生可能エネルギーが注目されていますが、電気の安定供給を守るためには、まだまだ火力発電所の役割が欠かせません。ですから、これからも誇りをもって、そして楽しみながら火力発電所を守る補修の仕事を続けていきたいですね」

画像4: 趣味のバイクと補修の仕事との共通項−これからも楽しみながら火力発電所を守りたい

趣味のバイクと同様に、発電所のメンテナンスを楽しんでいるという杉本。彼を含め赤穂発電所の仲間の情熱によって、ベテランの火力発電所は、これからも電気の安定供給に貢献していくことができるでしょう。

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