悩める同世代、ABEMA・西澤由夏氏に相談！気が合わない関係の落としどころ｜オトシゴロなオトシドコロ

2023-02-03

【Harumari】徳永祥子 @ with-you

大人になると、きれいさっぱり解決できる悩みってほとんどない。だからこそ、納得できる「落としどころ」を見つけるのが、わたしたちらしい悩みとの向き合い方。人生経験豊富な先輩世代と同じ悩みを持つ同世代、2人のアドバイザーからちょうどいい落としどころを提案してもらいます。

[お悩み] 気が合わない人ともうまくやれる大人になるには？

たまに女子会をやるグループの中に苦手な子がいます。その子はもともと私の親友の友達で、一緒に飲みに行くようになったのですが、会うといつも自慢話ばかり。しかもやや話を盛っているようで、しらけた気持ちになります。親友の友達なのであまり邪険な扱いもできないですが、どうしても顔に出てしまいます。苦手な人にもいちいちイライラせずに心穏やかに過ごすにはどうしたらいいでしょうか？

（28歳・会社員）

画像1: 悩める同世代、ABEMA・西澤由夏氏に相談！気が合わない関係の落としどころ｜オトシゴロなオトシドコロ

[答え] 相手の話は否定も肯定もしない。心の距離を取りつつ、聞き手にまわって

−こちらのお悩みは女子の「あるある」エピソードかなと思うのですが……。

はい、そうですよね。すごく共感できますし、難しい問題だなと思います。学生の頃は、苦手なタイプの人には深入りしたくないと、割り切るタイプだったんです。でも、年齢を重ねるにつれて、仕事でもプライベートでも関わる人がどんどん増えて、考え方が変わってきました。これだけたくさんの人と関わっているんだから、そりゃちょっと合わないなと感じる人もいるよねと。”自分とは意見が合わない人もいる”という事実を、そのまま受け止めるようにしたら、気が楽になりました。
自分の考えの方が正しいとか、普通だなんてこともないし、相手から見たら、私自身もなんか違うなと思われているかもしれないですからね。だから私は徹底して聞き手にまわります。

−苦手な人の話を、”あえて聞く”ということですか!?

あえて聞くと言っても、相手の意見を自分に取り入れたり、参考にしたりということではないんです。だからと言って反論しても、バチバチしちゃうと思うんですよね。「そうなんだ」「なるほどね〜」とあいづちを打ちながら、とりあえず話を聞きます（笑）。ここで大事なのは、苦手な人との心の距離感はある程度取っておくこと。相手の意見や考え方を肯定も否定もせずに、ただただ聞く、という感じです。これは苦手な人に対してだけではなく、世代が違う方や共通の話題が無い方と話をするときにも有効だと思います。

−すごく大人な対応だなと思うのですが、いつ頃から実践されていますか？

アナウンサーになる前に営業職として働いていたのですが、その会食の場で身についた気がします。会食の場合、年代も立場も違う人とどうしたらうまく会話ができるのかなと考えたんです。この場合は仕事なので、もちろん会食の相手の方に気持ちよく帰っていただくためでもありますが、意見が合わない友達と話す時にも応用できるなと気づきまして……。
特に今回のお悩みは、親友が間にいるので「好きじゃないからもう会わない」ではなく、うまく付き合うにはどうすればいいのかを考える方が、前向きな気がしますね！

−アナウンサーというお仕事柄、西澤さんが聞き上手だということもあるのかもしれません。

確かに、インタビューや番組でゲストの方にお話を聞く機会が多いですが、いろいろな方の話を聞くことで、自分の中には無かった知識や情報が増えていく気がします。それは、苦手な人との会話でも同じ。新たな考え方や意見を知ることができると視野が広がり、他の友達と話すときに「私はそうは思わないけど、こういう意見の子もいたよ」などと、伝えることもできますからね。苦手な人と話すことも、決してマイナスなことばかりではないなと思っています。

西澤由夏さんのオトシドコロは？

あえて話を聞く方が、自分が楽なんですよね。ただ質問しすぎると考え方の違いが気になると思うので、あいづちだけでOK！

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西澤由夏（にしざわゆか）

1993年、埼玉県生まれ。「ABEMA」専属アナウンサー。学生時代、アナウンサーを志望するもキー局すべての試験で不合格、サイバーエージェントに入社し、営業職として勤務。その後、AbemaTV（現ABEMA）が専属アナウンサーの募集を開始すると、自ら志願して合格。2018年4月より、「ABEMA」専属アナウンサーとなる。『チャンスの時間』、『ニューヨーク恋愛市場』など多数の番組にレギュラー出演中。