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京都でカフェ巡りを楽しむなら、古い日本家屋や町家を生かした古民家カフェ・町家カフェは外せません。1200年の時を重ねてきた京都には、昔ながらの佇まいに現代の感性をそっと重ねたカフェが点在しています。木の温もりとやわらかな光に包まれながら味わう一杯や甘いひと皿は、日常の延長にある、ささやかなご褒美。京都在住ライターが実際に通い続けている、地元だからこそ知る古民家カフェ・町家カフェを5軒厳選。かんでんWITH YOU編集部が実際に訪れた様子をレポートします。

※価格は税込み表記です。

祇園 ふじ寅|和スイーツと宇治茶でほっこり。まるで京都の実家

画像1: 祇園 ふじ寅|和スイーツと宇治茶でほっこり。まるで京都の実家

料亭や高級レストランが集まる祇園エリア。実は古民家カフェが点在するエリアでもあります。京阪「祇園四条駅」から徒歩約3分。川端通沿いに佇む一軒の古民家カフェが、「ふじ寅」です。

画像: テーブル席と小上がりのお座敷

テーブル席と小上がりのお座敷

築100年超の建物は、もともとは女性オーナーのお祖母さまの自宅。大叔父さんが飲食店を営んでいましたが、長いあいだ空き家だったそうです。カラカラと木の引き戸を開けると、ほんのり明かりが灯る落ち着いたスペースで、どこか昔懐かしさと実家に帰ったような安心感を覚えます。座敷や奥の和室では靴を脱いでゆったり過ごせるので、さらにリラックスできる空間です。

画像: 「ほかほか蒸しまんじゅうセット」1,870円 ※オーダーは14:00以降。金・土・日・月曜は〜16:30、火・木曜は〜17:30

「ほかほか蒸しまんじゅうセット」1,870円 ※オーダーは14:00以降。金・土・日・月曜は〜16:30、火・木曜は〜17:30

午後のおやつの時間にゆったりくつろぐなら、蒸しまんじゅうとお茶のセットがおすすめ。「ほかほか蒸しまんじゅうセット」は和菓子もお茶も京都の味を楽しめる、ほっと心解けるようなひとときを届けてくれます。

画像2: 祇園 ふじ寅|和スイーツと宇治茶でほっこり。まるで京都の実家

せいろの蓋を開けると、ほかほかの湯気に包まれたおまんじゅうが登場。寅のおまんじゅうはこしあん、ピンクのおまんじゅうはさつまいもあん。どちらも左京区修学院にある「游月(ゆうづき)」の特注です。あんこがぎっしり詰まっていて、小ぶりサイズながらも満足感のある一品。優しい甘さで、ほっと心がほぐれていきます。

緑色の和菓子は抹茶の浮島。浮島とは、白あんを使った蒸しケーキで、ほど良い弾力が心地良く、噛みしめるたびに抹茶の香りがふわりと広がります。

画像3: 祇園 ふじ寅|和スイーツと宇治茶でほっこり。まるで京都の実家

お口直しには、あられ4種を。大正期創業、二条城南にある「東坂あられ」のものです。甘いおまんじゅうを食べながら、しょっぱいあられをつまむと、また甘いものが食べたくなる。この無限ループがたまりません。

セットのお茶は煎茶、ほうじ茶、抹茶など7種から選べる宇治茶。全て明治時代創業の老舗、宇治市の「福文製茶場」の茶葉です。今回選んだのは、ホットの煎茶。爽やかな香りのなかに渋みと旨みが混じり合い、おまんじゅうの最高のお供です。

古民家でのんびりくつろいで、おまんじゅうとお茶をいただいて。「京都に実家があったら、おばあちゃんがこんなおもてなしをしてくれるんだろうな」という妄想が叶ったような気がします。誰かに教えたくなる、心に残る一軒です。

オーナーさんのコメント

祖母の自宅を、多くの方に愛していただけるお店に生まれ変わらせました。京都ならではのこだわり食材や、昔から贔屓にしてきたものを、ぜひご堪能くださいね。

祇園 ふじ寅

住所京都府京都市東山区宮川筋1丁目231-1
営業時間金曜・土曜・日曜・月曜11:00〜16:30、17:00〜22:00
火曜・木曜11:00〜17:30
定休日水曜(祝日の場合は営業)
Instagramhttps://www.instagram.com/gionfujitora/

らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

画像1: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

世界遺産・二条城から徒歩約12分。地元のおじいちゃんやおばあちゃん、子ども連れの家族の姿も多いアーケード商店街にある「らん布袋(ほてい)」。オーナーは裏千家教授の茶道家、カナダ出身のランディー・チャネルさんです。

画像2: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

築110年超、明治時代に建てられた京町家を改装。1階は、カウンター席、ペット連れ優先のソファ席、そして一番奥にお座敷席があります。どの席からも和風の庭を眺められます。

画像3: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

2階は、茶道体験のスペース。ちょうど、茶道体験を終えたばかりのランディーさんがいらっしゃったので2階を見せていただきました。お茶席は椅子に座る立礼(りゅうれい)式。普段着で気軽に参加できるそうです。

目を引くのが、ステンドガラスやアールデコ調の照明器具。町家×大正モダンのインテリアが乙女心をくすぐります。

画像4: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

特等席は、お庭のそばのテーブル席です。クラシカルなデザインの椅子に座ってお庭を眺めると、時間を忘れてぼーっとしてしまいます。

画像: 「ケーキセット」1,300円。写真は「濃茶tofuケーキ」と「抹茶ラテ」

「ケーキセット」1,300円。写真は「濃茶tofuケーキ」と「抹茶ラテ」

抹茶は香りや甘みが異なる8種類。全ての抹茶は、オーナーが京都・京田辺市の茶農家さんと一緒に開発したオリジナルで、和菓子付きで1,300円〜。ケーキセットは1,300円で、ドリンクはコーヒー、紅茶、スムージー、抹茶の炭酸水などから選べます。

画像5: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

イチオシは、自家製の「濃茶tofuケーキ」。グルテンフリーで甘さ控えめ、なめらかな口どけが印象的です。ひと口ごとに、抹茶の香りと豆腐のやさしい風味がしっかりと感じられます。

画像6: らん布袋|京町家×大正ロマン。カナダ出身茶道家セレクトの抹茶を堪能

サーブされる抹茶茶碗は月替わりで、12月はクリスマスの絵柄。1月は和風、2月はバレンタイン…と和洋問わず、季節に寄り添ったデザインを楽しめます。抹茶ラテは、抹茶の優しい苦みとミルクのコクがマッチ。

「京都で、本物の抹茶を気軽に味わいたい」という人も、「友人と訪れていろんな抹茶をシェアして飲み比べしたい」という人も。京町家の懐かしい空間と抹茶を堪能できる、とっておきの一軒です。

オーナーさんのコメント

茶道の文化をカジュアルに楽しんでいただきたいという想いがあり、抹茶を使ったスイーツやドリンクをたくさん揃えています。本物の抹茶の香りと味わいをリラックス空間でお楽しみくださいね。

らん布袋

住所京都府京都市中京区三条通大宮西入ル上瓦町64 京都三条会商店街内
営業時間11:30〜20:00、金曜は〜23:00
定休日木曜
Webhttps://ranhotei.com
Instagramhttps://www.instagram.com/ranhotei_kyoto

omo cafe|食事もスイーツもお酒も楽しめる“万能”京町家カフェ

画像1: omo cafe|食事もスイーツもお酒も楽しめる“万能”京町家カフェ

昼も夜も観光客でにぎわう、京都イチの繁華街、四条河原町。その一角に、悠然とたたずむ重厚な京町家のカフェ「omo café」。約15年、京都の女性たちに愛され続けてきた名カフェです。

画像2: omo cafe|食事もスイーツもお酒も楽しめる“万能”京町家カフェ

築年数は約115年、元・乾物屋の京町家です。入口には当時掲げられていた乾物屋さんの看板が残されています。

画像3: omo cafe|食事もスイーツもお酒も楽しめる“万能”京町家カフェ

中に入ると、床の一部がガラス張りになっています。こちらは防空壕の跡。戦争をくぐり抜けてきた歴史をうかがうことができます。

柱や梁といった京町家の趣を残しつつ、モダンにリノベーションされています。フロアの中央奥には、ガラス張りの坪庭があります。緑を眺めながらゆったり過ごせますよ。

画像4: omo cafe|食事もスイーツもお酒も楽しめる“万能”京町家カフェ

omo caféは、フードもスイーツもお酒もオールタイムで楽しむことができる万能カフェ。

画像: 「ごはんプレート」2,000円

「ごはんプレート」2,000円

おすすめは、おかず6種にごはん、味噌汁、漬物が付いた「ごはんプレート」。オールタイムでオーダーできるため、ランチにはもちろん、夕方に小腹が空いたときや、ゆっくり楽しむ晩ごはんにも重宝します。

画像: この日のおかずは、左上から時計回りに、わさび菜・水菜とサーモンのごま風味マリネ、しば漬けポテサラ、長芋ときのこの梅肉大葉和え、れんこんの天ぷら 山椒塩、チキンロースト 和風おろしソース、カブとベーコンのキッシュ

この日のおかずは、左上から時計回りに、わさび菜・水菜とサーモンのごま風味マリネ、しば漬けポテサラ、長芋ときのこの梅肉大葉和え、れんこんの天ぷら 山椒塩、チキンロースト 和風おろしソース、カブとベーコンのキッシュ

6種のおかずは、滋賀・信楽焼のうつわに美しく並びます。四季折々の京都の食材を使っているため、内容は日によって変わるのも楽しみの一つ。おかずに使われている食材は、普段はなんと15種類以上! この日は19種類もありました。 ひと皿のなかに、京都の旬がぎゅっと詰まっています。

四条河原町のショッピングの途中に、ひとりでも、友人とも。街なかの喧騒を忘れてくつろぎたい時に覚えておきたい一軒です。

オーナーさんのコメント

広い空間の京町家カフェは京都でも珍しいと思います。どのお席もゆったりとしたスペースが確保されており、フードやスイーツ、お酒とともに、心地よくほっとひと息つけるひとときをお楽しみいただけます。

omo cafe

住所京都府京都市中京区麩屋町通錦小路上ル梅屋町499
営業時間10:30〜21:00
定休日水曜
Webhttps://www.secondhouse.co.jp/omoya/omocafe.html
Instagramhttps://www.instagram.com/omo_cafe

Cafe 火裏蓮花|路地奥にたたずむ京町家でコーヒーと自家製ケーキを

画像1: Cafe 火裏蓮花|路地奥にたたずむ京町家でコーヒーと自家製ケーキを

細い路地の奥へ、奥へ。歩を進めると現れる、京町家の「Cafe 火裏蓮花(かりれんげ)」。誰を連れて行っても「えっ、こんなところにカフェがあるの?」と驚かれる、ちょっと秘密にしたい隠れ家カフェです。

画像2: Cafe 火裏蓮花|路地奥にたたずむ京町家でコーヒーと自家製ケーキを

オーナーさんによると、この町家は150〜160年前に建てられたとのこと。つまり、江戸時代末から明治初期にかけての建物ということになります。京都には数多くの町家がありますが、これほど古い町家は非常に珍しいのです。

一歩、足を踏み入れると、奥行きがある静かな空間が広がります。手前はテーブル席とカウンター席、おひとりさま専用のソファ席。クルマが通ることはゼロ。さらに、人がほとんど通らないので、静かな空間でひとり時間に没頭できます。

画像3: Cafe 火裏蓮花|路地奥にたたずむ京町家でコーヒーと自家製ケーキを

訪れたら必ずチェックして欲しいのが、自家製ケーキ。クラシックなショコラケーキやブルーチーズケーキなど、素材や製法にこだわった逸品です。

画像: 「酒の花チーズケーキ(冬季限定)」800円、「コーヒー」650円

「酒の花チーズケーキ(冬季限定)」800円、「コーヒー」650円

今回はそのなかから一番人気の「酒の花チーズケーキ」を注文。京都の酒蔵から出る酒粕とクリームチーズを合わせて焼き、じっくり凍らせたフローズンタイプ。オープン時から18年間、多くの人に愛され続けている定番メニューです。例年11月末から4月下旬までの、酒粕が出回る時期限定で楽しめます。

画像4: Cafe 火裏蓮花|路地奥にたたずむ京町家でコーヒーと自家製ケーキを

一口食べると、酒粕×クリームチーズという、発酵食品を合わせた奥深い味わいに感激! 酒粕の香りは主張しすぎず、喉の奥からほんのり香る上品な味わい。プルーンとアプリコット入りで、さらにお皿の上にはプルーン1粒と、プルーンソース。酸味がちょうど良いアクセントになり、最後までワクワクしながら楽しめました。

画像: コーヒーは、京都の若き焙煎家が手がける「IOLITE COFFEE ROASTERS(アイオライト コーヒー ロースターズ)」の「深煎りブレンド」

コーヒーは、京都の若き焙煎家が手がける「IOLITE COFFEE ROASTERS(アイオライト コーヒー ロースターズ)」の「深煎りブレンド」

京町家のしつらえも、極上のケーキも、忙しい日常を忘れさせてくれます。贅沢な時間を過ごせる、秘密のカフェです。

オーナーさんのコメント

古い京町家の佇まいを活かしつつ、ランプやうつわで洋のテイストをプラスしています。オープンから18年間、地元・関西のお客さまに支えられてきました。ぜひ気軽にお立ち寄りくださいね。

Cafe 火裏蓮花

住所京都府京都市中京区柳馬場通姉小路上ル柳八幡町74-4
営業時間12:00〜18:00(LO17:00)
定休日火曜・水曜
Instagramhttps://www.instagram.com/cafe.quarirengue

古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

画像1: 古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

西陣エリアの路地にひっそりとたたずむ、築年数およそ80年の京町家。「ことばのはおと」は2004年オープンのブックカフェで、22年目を迎えます。長らく丸太町駅近くの町家で営業していましたが、8年前に鞍馬口駅近くに移転しました。

画像2: 古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

こちらの町家は、もともとは住居だったそう。間取りも柱も奥の坪庭も、ほぼ当時のまま。靴を脱いであがると、約2,000冊の本が出迎えてくれます。

アート、小説、絵本、アウトドア系、登山系、京都関連本、雑誌など、ジャンルはさまざま。本好きにとっては、どの本を手に取ろうか迷ってしまう至福の空間です。

画像3: 古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

オーナーさんがネコ好きということで、階段下のスペースには、ネコの絵本が並んでいます。

画像4: 古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

こちらは鉄道コーナー。JR山陰本線のひなびた町をイメージしたジオラマの周りに、電車関連のほか、鉄道旅の本がずらり。鉄道ファンはもちろん、旅好き、ミニチュア好きの心をくすぐってくれます。

画像: 「青春プレートごはん」1,210円

「青春プレートごはん」1,210円

オープンから20年弱、長年愛され続けている定番メニューが「青春プレートごはん」。メインのお肉料理に、小鉢4品、サラダ、ごはん、お味噌汁がつくセットで、毎月内容が変わるのも楽しみの一つです。京都府亀岡市の農家さんから届くお米を土鍋で炊いたごはんは、ツヤツヤ、ピカピカ。

メニュー名に「青春」と付けられているのは、詩人、サミュエル・ウルマンの詩「青春とは、人生のある期間ではなく、心の持ちかた」から。「何歳になっても、心の持ちようで青春は続く」という想いを込めて、このメニュー名にしたそうです。

画像: 左上から時計回りに、温かい豆腐 薬味乗せ、春雨サラダ 中華風、グリーンサラダ、ほうれん草の胡麻和え、ひじきの炊いたん。

左上から時計回りに、温かい豆腐 薬味乗せ、春雨サラダ 中華風、グリーンサラダ、ほうれん草の胡麻和え、ひじきの炊いたん。

この日のメインは、茄子と豚ひき肉のハンバーグ。ハンバーグは自家製デミソースでしっかりめの味つけですが、小鉢のおかずはいずれもあっさり京風。京都のお豆腐や野菜など、地元の食材も使われているのも嬉しいポイントです。町家の雰囲気もあいまって、ワンランク上のおうちごはんをいただいている気分になります。

画像5: 古書と茶房 ことばのはおと|静かに本の世界に浸れる、京町家のブックカフェ

本を読んで、おいしいごはんを食べて、お庭の緑をぼんやり眺めて…。知の旅に連れて行ってくれる、そんな本との出会いがあるかもしれません。何度でも通いたくなる。そんな魅力があるブックカフェです。

オーナーさんのコメント

静かにひとり時間を楽しむためのブックカフェです。2名以上の場合は、お話は最小限にしていただいているので、本に没頭できますよ。ひっそりとした町家空間で本の世界をお楽しみくださいね。

古書と茶房 ことばのはおと

住所京都府京都市上京区天神北町12-1
営業時間11:30〜17:00(LO16:30)
定休日月曜・火曜(祝日の場合は営業)、不定休
Webhttp://www.kotobanohaoto.net
Instagramhttps://www.instagram.com/kotobanohaotoyo
画像10: 京都でおすすめの古民家・町家カフェ5選。京都在住ライターが厳選した穴場や人気店を紹介

さやぱん

京都で過ごしたいのは、ゆったりと時間が流れる居心地の良いカフェ。古民家や町家のカフェを実際に訪れてみると、それぞれのお店の個性がまったく違うことに驚きました。目的やシーンに合わせて、ぜひいろんなお店をめぐってみてくださいね。

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