※価格は税込み表記です。
江戸時代から続く商店街! “難波の台所”と呼ばれる黒門市場の食べ歩きマップも
大阪ミナミの一大歓楽街・難波の隣にある日本橋(にっぽんばし)。同エリアを代表する商店街が「黒門市場」です。最寄りは大阪メトロ「日本橋駅」または「近鉄日本橋駅」で、そこから黒門市場までは徒歩2分ほど。市場は約580mもあるアーケード下に、約150もの店舗が軒を連ねています。
はじまりは江戸時代後期。当時この地にあった、圓明寺(えんみょうじ)の門前で始まった鮮魚商による売買がルーツで、「黒門」の名は寺の黒い門が由来といわれています。やがて1902(明治35)年には大阪府の公認市場となり、さらに発展。いまも夏のハモと冬のフグは特に有名で、魚介の串焼きも名物です。

もちろん、海鮮のほかにも惣菜、ファストフード、スイーツ、大阪名物ミックスジュースなど、さまざまなグルメのお店がずらり。ここが“大阪の台所”“浪速の台所”と呼ばれる理由にも納得できるはずです。ここでは、黒門市場でおすすめのお店を9軒紹介します。
【グルメ】市場名物の新鮮な海鮮からお惣菜、個性派グルメまで
まず黒門市場といえば魚介類! 当初は鮮魚中心の市場だったことから、いまも海産物を扱うお店が数多く並びます。また、「食い倒れの街・大阪」らしいインパクト大の個性派グルメもたくさん。そのなかから、おすすめの食べ歩きグルメをピックアップしました!
新魚栄|見た目もキュート!ウズラの卵入りのイイダコ串

大阪名物の一つにたこ焼きがありますが、黒門市場ではイイダコの串も大人気。なかでも有名な一軒が、黒門市場で1948(昭和23)年に創業した「新魚栄(しんうおえい)」です。取り扱うのはウナギ、クジラ、ハモを筆頭とした、鮮魚と淡水魚介類が中心。社長自らが全国を巡り、上質でおいしい食材だけを厳選して提供する老舗です。

海鮮問屋として百貨店や日本料理店などに鮮魚を卸す一方で、市場の店舗では食べやすいワンハンドグルメをメインに販売。その看板メニューが「タコ玉」です。サイズは2種類あり、小が500円で大が600円。今回は小をいただきました。

「タコ玉 小」500円
コロンとしたキュートなルックスは、写真映えもピカイチ! 注文ごとにその場で炙ってくれるので、ホカホカかつ香ばしくて絶品です。驚きなのは、タコの頭にうずらの卵が入っていること。プリッとした食感のタコは甘じょっぱい味付けで、ウズラの卵のマイルドなコクとも相性抜群。何個でもいけそうな、リピート確定のおいしさです!
新魚栄
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋1-21-8 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | 日曜 |
| Web | http://www.shinuoei.co.jp/ |
まぐろや黒銀 黒門市場2号店|脂のり抜群のマグロがぎっしり詰まった贅沢太巻き

東京の築地にも出店している関西屈指のマグロ専門店が、黒門市場を拠点とする「まぐろや黒銀」。真のおいしさを知り尽くした目利きが、その日一番のマグロを仕入れて提供しています。
市場には本店と、その隣に2号店があり、今回紹介するのは2号店の名物太巻き「マグロール」(1,500円)。一般的な鉄火巻きとは一線を画しており、贅沢に素材が使われています。酢飯よりマグロの割合が断然多く、ボリューム満点の一品です。

「マグロール」1,500円
具材には自慢のマグロを、巻き物からはみ出るほど、“これでもか!”とたっぷり使用。テカテカと艶やかなマグロは、脂のりが良い証拠です。そしてガブリと頬張れば、とろけるような食感と濃厚なうまみで至福な気分に。「マグロール」は数量限定かつ、お店自体も売り切れ次第終了なので、早めに行くのがおすすめです。
まぐろや黒銀 黒門市場2号店
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋2-11-1 |
| 営業時間 | 9:00~16:00(L.O.15:30) ※売り切れ次第終了 |
| 定休日 | なし |
| Web | https://kurogin.co.jp/ |
石橋食品|ほっこり大阪の味。創業半世紀超えの秘伝ダシで炊かれたおでん

黒門市場で大阪の家庭の味を楽しみたいなら、「石橋食品」がおすすめです。1974(昭和49)年創業の同店は、旬の食材を使った季節料理を豊富にそろえる和惣菜店。店頭にはその時季の献立がずらりと並んでいます。

これらに加えて人気の商品が、滋味深い関西ダシでしっかり炊かれたおでん。店頭では総菜と一緒に鍋が並び、そのなかには多彩なおでんだねがグツグツ湯気を立てていました。これだけでも「おいしそ~!」と悩みながら注文したのは、定番の卵と大根、そして大阪ならではの牛すじです。値段はこの3種類で440円。

「おでん」(牛すじ、卵、大根)計440円
どの具材にもダシのやさしいうまみが染み込んで、ほっこりする味わい。そのほかのおかずも絶品なので、家やホテルが近い人は、帰ってからの食事や晩酌のお供にするのが大正解ですよ!
黒門市場 石橋食品
| 住所 | 大阪市中央区日本橋2-2-20 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00 |
| 定休日 | 日曜、祝日、第1水曜、第3水曜 |
| https://www.instagram.com/bassybassy1484/ |
鮮魚山長|ライブ感満載!炉端焼きのジャンボサイズな海鮮串
店頭に巨大な海鮮串が種類豊富に並び、その脇に炉端の焼き台が置かれていたら、そこは「鮮魚山長 黒門市場」です。お造り、寿司、うどん、天ぷらと魚介類をメインにしたご馳走が味わえますが、食べ歩くならやっぱり炉端焼きがイチオシ。

炉端焼きのサイズも魅力で、その迫力は写真映えにも抜群! 人気の1位2位はそれぞれ「ほたて焼き」「イカ焼き」(各1,080円)とのことで、「ほたて焼き」を味わってみました。

「ほたて焼き」1,080円
調理法はシンプルでも、炭火の香ばしさと素材のうまみがギュッと凝縮されたその味は、炉端焼きならではのおいしさ。醤油ベースのタレの風味も絶妙で、おつまみにもマッチしそう。

目の前で焼いてくれるライブ感も見どころなので、シャッターチャンスを逃さないようにしてください!
鮮魚山長 黒門市場
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋2-3-1 |
| 営業時間 | 9:00~21:00 |
| 定休日 | なし |
| https://www.instagram.com/yamacho_kuromon/ |
黒門BURGER 誠屋|祖業の技を生かした個性派「たい焼きバーガー」

約150軒のお店が並ぶ黒門市場でも、珍しいグルメバーガーショップが「黒門BURGER 誠屋」。「大阪名物と言われるようなハンバーガーを作りたい!」との想いで2022年に創業し、国産牛100%のパティと全粒粉を使ったバンズのハンバーガーは、冷めてもおいしいと好評です。
そして同店がハンバーガー同様に力を入れているのが、なんと「たい焼き」。ハチミツ入りのほんのり甘い生地が特徴で、中身のあんは王道の「粒あん」(250円)をはじめ多彩。プラス100円でたい焼きアイスもオーダーできます。
「たい焼きバーガー」400円
たい焼きのなかにはパティとチェダーチーズがたっぷり
なかでも、きっと世界にここだけしかない個性派の一品が「たい焼きバーガー」(400円)。ハンバーガーのパティとチェダーチーズを具材に使った同店のオリジナルたい焼きとなっています。食べてみると、これが想像以上に絶品! 濃厚なお肉ととろけるチーズが生地にマッチし、ペロリといけちゃうおいしさです。
黒門BURGER 誠屋
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋2-3-19 |
| 営業時間 | 10:00~18:30 ※水曜・日曜・祝日10:00〜17:00 |
| 定休日 | 不定休 |
| Web | https://kuromon-burger.com/ |
黒門市場 いづも|種類も豊富なワンコインのウナギ串に舌鼓

市場の天井にまで届きそうな金魚の提灯群が、お祭りムードを演出! 外観からして明るく、インパクト大なお店が「黒門市場 いづも」です。同店のメインも海鮮料理ですが、食べ歩きにおすすめなのはウナギの串焼き。
短冊(500円)
炙りたての串を紙コップに入れて渡してくれる
店頭の焼き台で炙りたてのウナギは、皮はパリッと香ばしく、なかはふんわり。1本500円とリーズナブルで、タレありの「短冊」、なしの「白短冊」、腹身をぐるりと焼いた「くりから焼き」など種類も豊富です。

「うな玉枡丼」3,000円
また、同店にはインパクト大のメニューがあり、それが「うな玉枡(ます)丼」。その名の通り、枡を器にしたうな玉丼で、はみ出る玉子とウナギに驚かされることでしょう。こちらは枡入りでなければテイクアウトもできるので、ぜひお試しを。ワンハンド型に仕立てた「うな玉サンド」(1,000円)もユニークですよ。
黒門市場 いづも
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋2-12-19 |
| 営業時間 | 9:30~18:00(L.O.17:00) ※前日までのコース予約(2名~)で20:00まで営業可能 |
| 定休日 | 不定休 |
| https://www.instagram.com/kuromon_idumo/ |
【スイーツ】甘党必見!大阪名物ミックスジュースから老舗の和菓子まで
黒門市場は鮮魚商の集まりから始まったものの、のちに青果や乾物などを含む多様な市場へと発展したので、いまも新鮮なフルーツを使ったジュースやスイーツを扱う甘味どころもたくさん。そのなかからおすすめをご紹介します。
花の木|1個130円のプチプラも嬉しい大判焼き

大阪を代表するご当地グルメ、粉もんを味わうなら「花の木」へ。「たこ焼き」は6個400円から、「お好み焼き」はミックス850円からとリーズナブルで、「焼きそば」(850円~)、「オムそば」(1,050円~)、「モダン焼き」(1,080円~)などバリエ―ションも豊富です。
店内には席があり、イートインなら「お好み焼き」のシーフード(イカ海老タコ入り1,000円)が一番人気とのこと。しかし、テイクアウトとなると、実は「大判焼き」が大好評。1個130円とこちらもお安く、あずきとクリームから選べます。
「大判焼き(あずき)」130円
なかには粒あんがぎっしり
どちらもおいしさに加え、個性的なルックスも特徴。というのも、「黒門」の文字と黒門市場のキャラクター「もんちゃん」が生地に刻まれるのです。食感はふかふかホカホカで、中身はしっかり甘め。ぜひ、食べる前に写真に収めましょう!
花の木
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋1-21-33 |
| 営業時間 | 10:30~18:00 |
| 定休日 | 日曜、祝日 |
黒門みとや|ふわもち生地と甘酸っぱさが魅惑的なフルーツ大福

戦後間もない1948(昭和23)年に、黒門市場で創業した和菓子店「三都屋」。創業時から続く素材へのこだわりとレシピはそのままに、2022年に大幅リニューアルを行い、「黒門みとや」として進化しました。

近年は特に「ふるーつ大福」シリーズが大人気。定番のイチゴ、みかん、シャインマスカット、メロンのほか旬の限定を含んだ数種が並び、全部おいしそう! フルーツの産地はもちろん、餅粉は国産、芋は鹿児島、抹茶は京都、白餅は北海道十勝産と一つひとつの素材にもこだわりが満載です。

「柚子大福」200円
200円とお手ごろ価格の「柚子大福」は、四国産の柚子を使った、ほんのりビターで爽やかな甘酢っぱさがポイント。パステルイエローがかわいい、ふんわりもっちりな生地は、幸せを感じる食感と口どけ。もちろん柚子ともも素晴らしくマッチしているのでぜひお試しあれ。
黒門みとや
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋1-22-21 |
| 営業時間 | 9:30~18:00 |
| 定休日 | 1月1日~4日 |
| Web | https://kuromon-mitoya.com/ |
ダイワ果園|大阪名物ミックスジュースをワンランク上のおいしさで!

店頭に並ぶ旬の果物とフレッシュジューサーが見えたら、そこは「ダイワ果園」。難波で1948(昭和23)年に創業し、その6年後には黒門市場(現本店)に店舗を構え、いまや有名百貨店にも展開している名店です。

国内外から高品質なフルーツが選び抜かれており、ギフトにも重宝される高級店ですが、そのプレミアムな味を気軽に味わうならケーキやカットフルーツ、ジュースなどがイチオシ。なかでも食べ歩きに人気なのは、作りたてのジュースです。

「フルーツミックス」500円
定番は大阪名物としても有名なミックスジュースで、同店では「フルーツミックス」の名で提供。ほかにはイチゴや静岡産マスクメロンなどの、旬のフルーツジュースが並びます。「フルーツミックス」はバナナ、パイナップル、リンゴ、みかんなどを使っており、まろやかで甘酸っぱい一方、濃厚リッチな風味にも感動するはず。食後のリフレッシュのほか、朝一のチャージにもおすすめですよ。
ダイワ果園
| 住所 | 大阪府大阪市中央区日本橋1-22-20 |
| 営業時間 | 9:00~17:00 |
| 定休日 | なし |
| Web | http://www.daiwa-kaen.co.jp/ |

たかっぺ
さすが”大阪の台所”“浪速の台所”と呼ばれるだけあって、お店の数やにぎわいもピカイチ。お店のバリエ―ション豊かで、今回紹介しきれなかったジャンルもたくさんあります。駅から近くアーケードにもなっているので、天候を気にせず楽しめるのも魅力。売り切れ次第終了のお店もあるので、なるべく早めの時間から、じっくり巡るのがおすすめですよ!



















