国内最大規模!京都駅のそばに誕生した新アート体験空間

チームラボ《The Eternal Universe of Words》©チームラボ
チームラボは、デジタルテクノロジーを駆使した体験型の作品を発信し続けるアート集団。国内だけではなく、中国やUAE(アラブ首長国連邦)、シンガポールなど海外にも展開し、高い評価を受けてきました。従来の完成された絵や彫刻とは異なり、観る人の動きに反応して異なる体験を生み出し、人によってまったく違う表情を見せるインタラクティブな作品群が人気を呼んでいます。既に東京・豊洲の「チームラボプラネッツ TOKYO DMM」でその魅力を体験した方も多いのではないでしょうか。
今回誕生した「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」は、関西初となる屋内の常設展示施設で、延べ床面積は約1万平方メートルと国内最大規模! 日本初公開を含む50以上もの作品が体験できるんです。
編集部が感動した注目作品をピックアップ!
館内には50以上もの作品がありますが、そのすべてを回るのは一度の訪問では難しいほどのボリューム。そこで今回は、「これはぜひシェアしたい!」と強く感じた作品をご紹介します。
360度に広がる壮大な世界《鳥道》

チームラボ《鳥道》©チームラボ
数ある作品の中でも特に印象的だったのがこちらの『鳥道』。壁から天井までドーム状に映像が広がり、足元にも反射して360度が映像世界に変わります。暗闇の中、音と映像が床にも反射して360度作品に包まれているような感覚に。数十万匹の鳥の群れを表現したダイナミックに動く映像を眺めながら、宇宙の真ん中を漂っているような、心地良い没入感に引き込まれていきました。
人気作品が京都で復活!《呼応するランプの森》

チームラボ《呼応するランプの森:One Stroke - a Year in the Mountains》©チームラボ
東京・お台場の「チームラボボーダレス」で2018年から2022年にかけて展示されていた人気作品《呼応するランプの森One Stroke - a Year in the Mountains》が京都で復活! 鏡に囲まれた部屋にランプがランダムに配置されていて、自分が宙に浮かんでいるような感覚が味わえます。
ランプの前で立ち止まると最も近いランプの色が変化し、その変化が次々に周囲のランプに連鎖していきます。この光は一筆書きのように全てのランプを一度ずつ通り、一本に繋がった光の軌跡が作り出されるよう数学的に計算されているのだそう。その時に居合わせた人の動きに合わせてランプの光の動きも変化し、一期一会なアートが生まれます。
会場の入口付近には、ランプの軌跡がリアルタイムで見られる3Dモデルがモニターに映し出されています。数学とアートが融合すると、「こんなに幻想的な体験ができるんだ!」と新鮮でした。
風と光が生み出すダイナミックなアート《Morphing Continuum》

チームラボ《Morphing Continuum》©チームラボ
銀色の球体が部屋いっぱいに浮かび、風と音に合わせてうねるように動く《Morphing Continuum》も強く印象に残りました。最初は天井から床へと大きな渦を巻く動きが続き、やがて赤から青い光に変化しながら竜巻のような流れに乗って球体が柱のように連なっていきます。
驚いたのは、その連なりや空気の流れが作品全体を変えていくこと。球体がポコポコと身体に当たると、その衝撃で空気の流れが変わり、まるでドミノのように周囲の球体の動きまで連鎖して姿を変えていきます。自分の存在が作品全体に響いていくような感覚が楽しく、まさにインタラクティブアートの醍醐味を体感できました。
石鹸の泡が生み出す幻想空間《Massless Amorphous Sculpture》

チームラボ《Massless Amorphous Sculpture》©チームラボ
「これは忘れられない!」と強く感じたのが、日本初公開となる《Massless Amorphous Sculpture》。水と空気と石鹸によって生み出された巨大な泡が、まるで彫刻のように空間を漂います。
体験中は泡が身体につくため、作品の中に入る際はマスクの着用が必須で、希望者はレインコート、シューズカバー、ゴーグルを着用することも可能。スマートフォンやカメラの持ち込みは可能ですが、撮影時は泡が直接レンズに触れないように注意が必要です。
いざ入室すると、モコモコの泡がそこかしこに滞留し、天井を見上げるとふわふわと雲のように浮かんでいます。触ってみるとさらっとした感触で思いのほか心地よく、泡立てた洗顔石鹸のような感覚でした(笑)。触ったあとも手のべたつきはそれほど気になりませんでした。
泡は繋がったりちぎれたりと刻一刻と姿を変え、室内を歩いていると果てしない雲の上を散歩しているような気分になります。体験終了後は手を洗う場所があり、泡を吹き飛ばすブロワーや、拭き取り用の水、ペーパータオルも用意されているので、石鹸が身体や髪に残る心配はありません。夢を漂うような不思議な時間を過ごしました。
行ってみてわかった!「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」の魅力

チームラボ《Living Crystallized Light》©チームラボ ※参考画像
ご紹介したのは作品のほんの一部ですが、国内最大規模の展示スペースならではのスケール感は圧巻。季節や時間によって内容が変化するため、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力です。自分の動きや関わり方で作品そのものが変わり、まるで自分がアートの一部になっているかのような感覚を味わえます。
また、チームラボならではのインタラクティブな体験は、SNSでもシェアしたくなること間違いなし! 作品のほとんどは撮影可能で、SNS投稿もOK(商用利用NGなど注意事項あり)。特に動画撮影は、没入感をしっかりと共有できるのでおすすめです。撮影を通じて、さらにアートとのつながりを深めることができます。
さらに、京都駅から徒歩圏内というアクセスの良さも大きな魅力。午前中に京都の伝統的な寺社や紅葉を楽しんだ後、午後には最先端のアートを体験するという欲張りなプランも実現可能です。観光とアートが融合した新しい楽しみ方がここにはあります。
この秋、新感覚のアートを体験しに、ぜひ足を運んでみてください!
チームラボ バイオヴォルテックス 京都
住所 | 京都市南区東九条東岩本町21-5 |
開館時間 | 9:00~21:00(最終入館19:30) |
休館日 | 10月21日(火)、11月4日(火)、11月18日(火)、12月2日(火)、12月16日(火) ※休館日が変更になる場合があります。詳しくは公式Webサイトをご確認ください。 |
料金 | 一般3,400円~/中学生・高校生2,800円/子ども1,800円/3歳以下無料/障がい者割引 大人価格の半額 ※事前日時指定予約制、日時による変動価格制 |
アクセス | 各線京都駅八条東口より徒歩7分 |
Web | https://www.teamlab.art/jp/e/kyoto/ |