大阪発、進化し続けるドーナツの魅力とは?

大阪は、1971年に日本で最初のミスタードーナツ1号店が誕生した街。さらに、揚げ物文化や喫茶文化、持ち帰り文化といった食の土壌がドーナツと見事に調和し、長年親しまれてきました。そして今、大阪の街ではクラフトスイーツをはじめとする新しい食のトレンドが進化を続けており、ますます多様なスタイルのドーナツに出会えます。
【クラフト系】職人技が光る、ふわもち食感の新定番「BLANKET DONUTS(ブランケット ドーナツ) 大阪住吉店」

パティスリーやベーカリーの技術を取り入れ、素材や製法にとことんこだわった本格派のクラフトドーナツ。大阪・住吉にある「BLANKET DONUTS」では、その魅力を存分に味わえます。

ショーケースをのぞくと、カラフルなグレーズに目を奪われました。
ユニークなのは「電気毛布で発酵させる」という製法。生地を毛布で包み込むことで温かな環境が生まれ、じっくりと発酵が進みます。そのおかげで、ふわっと軽やかさの中にモチモチとした弾力があり、思わず“もう一つ食べたい”と感じる独特の食感に仕上がっていました。
限定フレーバーが豊富で、選ぶ時間も楽しいです。1日300個限定と聞くと、手に入れた瞬間の特別感も高まります。自分へのご褒美にも、手土産にもぴったりな“究極のクラフトドーナツ”です。
BLANKET DONUTS(ブランケットドーナツ) 大阪住吉店
住所 | 大阪府大阪市住吉区墨江2-5-57 |
営業時間 | 11:00〜18:00 |
定休日 | 火・水曜 |
https://www.instagram.com/blanket_donuts.osaka/ |
【韓国スイーツ】フォトジェニックな“クァベギ”が人気の「BONTEMPS(ボンタン) アメリカ村本店」

SNS映えスイーツの代表格として注目されているのが、韓国の伝統菓子“クァベギ”を現代風にアレンジしたドーナツです。大阪・アメリカ村にオープンした「BONTEMPS(ボンタン)アメリカ村本店」は、その流れをけん引する存在。韓国の伝統的なお菓子である“クァべギ”に、トレンド感のあるビジュアルがプラスされ、新たな魅力に注目が集まっています。

店内で毎朝手作りしているドーナツはポップな見た目ですが、健康にも配慮し、後味が軽やかな甘さを目指しているのが特徴。ドーナツとともに、韓国現地のカフェで人気のオリジナルドリンクも楽しめます。

さらに、韓国の有名デザイナーとコラボしたパッケージはシーズンごとに変わり、持ち帰るだけで特別感が高まるのも魅力。2025年9月12日には、大阪・玉造にも新店舗がオープン。期間限定メニューを含むと20種類を超える豊富なラインナップで、リピーターが絶えないのも納得です。
BONTEMPS(ボンタン) アメリカ村本店
住所 | 大阪府大阪市中央区西心斎橋2-18-15 |
営業時間 | 10:00〜20:00(L.O.19:30) |
定休日 | 不定休 |
https://www.instagram.com/bontemps.amemura/ |
【自然派】大阪で広がる“罪悪感のないご褒美”「フロレスタ 北花田店」
自然派ドーナツは、できるだけ添加物を避け、国産や有機素材を活かした安心感が魅力。堺市北花田にある「フロレスタ 北花田店」では、北海道産小麦や国産大豆の無調整豆乳などを使用し、防腐剤や保存料は不使用。ひと口食べると、素材そのものの良さを大切にしていることが伝わってきます。

なかでも原点ともいえる「プレーンドーナツ」は、シンプルなのに飽きのこない一品。また、人気の「どうぶつドーナツ」も、国産抹茶やかぼちゃパウダー、いちごパウダーなど自然素材で色付けされていて安心。可愛らしい見た目とやさしい味わいは、小さなお子さまから大人まで幅広く楽しめるのが嬉しいところです。

大阪府内では南海なんば駅店(大阪市)、町家はごろも店(高石市)にも展開しています。健康志向の方も一緒に楽しめる、「罪悪感のないご褒美スイーツ」です。

フロレスタ 北花田店
住所 | 大阪府大阪府堺市北区北花田町1-5-1 |
営業時間 | 10:00〜18:00(現在はテイクアウトのみ営業中) |
定休日 | 無休 |
Web | https://www.floresta-doughnuts.jp/shop/086_kitahanada.html |
https://www.instagram.com/floresta_kitahanada/ |
【ベーカリー系】街に根付いた懐かしの味「窯出しぱん工房 ロンパル」
ベーカリー系ドーナツは、昔ながらのパン屋や喫茶店で親しまれてきた、暮らしの中に溶け込むスタイル。「日常の中で自然に選ばれるおやつ」として、多くの人に愛され続けています。
1971年に給食用パンの製造から始まったロンパルは、地元の学校や家庭に長く親しまれてきました。店内に足を踏み入れると、焼き立てパンの香ばしい匂いに包まれ、朝早くからパンを求める常連さんで賑わっています。

食パンやクロワッサン、惣菜パンなどが並ぶ中で、ひときわ目を引くのが看板商品の「ハニードーナツ」。揚げたてを頬張ると、外はカリッと香ばしく、中はふんわりやわらか。たっぷり染み込んだはちみつのやさしい甘さがじんわり広がり、子どもの頃に口にしたおやつを思い出させてくれる味わいです。

お店の外にはテーブル席があり、買ったそばからすぐにドーナツを頬張る人の姿も。子どもから大人まで世代を問わず親しまれていて、地域の人々の暮らしを彩る“日常のごちそう”を届けています。

窯出しぱん工房 ロンパル
住所 | 大阪府大阪市大正区千島1丁目23-115(千島ガーデンモール中央ゲート前) |
営業時間 | 7:30〜19:00 |
定休日 | 水曜 |
https://www.instagram.com/kamadashipankoubou/ |

まなまな
お店によってこんなに多彩なスタイルがあり驚きました! 見た目に心が弾むものから、体にやさしいもの、日常に寄り添う懐かしい味まで……。一つひとつに個性があって、食べ比べるほどに奥深さを感じます。気分やシーンに合わせて選べるドーナツがきっと見つかるはず。大阪で進化を続けるドーナツ文化、ぜひ体感してみてください!