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「お茶の京都」といわれるほど、茶文化が根づく京都。なかでも<宇治茶>は、日本三大茶の一つとして有名で、<宇治抹茶>には目がない! という人も多いでしょう。実は、「WITH YOU」編集部のけいちゃんも、抹茶好きの一人。今回は、宇治に詳しい関西電力京都支社のメンバーと一緒に、宇治抹茶スポットを巡ってきました。

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画像1: 京都といえば、宇治抹茶!
地元で働く関電社員が案内する絶品・宇治抹茶ツアー

けいちゃん 「WITH YOU」編集部員

ドリンクやスイーツを選ぶとき、抹茶味があるとついつい手が伸びてしまいます。特に宇治抹茶と聞くと、ひときわおいしそうに思えて……(笑)。今日はたっぷりいただくために、お腹を空かせてきました!

旅のはじまりは、JR宇治駅から

今回、けいちゃんと一緒に宇治抹茶スポットを巡ってくれるのは、関西電力京都支社の立石さんと北尾さんです。「JR宇治駅の南口、郵便ポスト前で集合しましょう!」、そんな連絡が届いていましたが、無事に落ち合えるのか心配……あ、いました!

\宇治へようこそ〜!/

画像: 関西電力株式会社 京都支社 コミュニケーション統括グループ 立石由佳(左)、北尾奈々(右)

関西電力株式会社 京都支社 コミュニケーション統括グループ
立石由佳(左)、北尾奈々(右)

茶壷型のユニークな郵便ポストと共に現れたお二人は、以前「推シゴトファイル」にも登場してくれた京都支社の広報担当です。担当エリアは京都南部で、宇治市にも足繁く通う日々を過ごしているそう。もちろん抹茶は大好物! そして、この日に向けて抹茶色のネイルアートをしてくるほどの気合いの入れっぷり。これは期待できそうです!

そんなお二人にガイドしてもらい、さっそく宇治抹茶スポットを巡りましょう!

抹茶を学ぶと美味しくなる? 「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」

はじめにやってきたのは、「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」。JR宇治駅から徒歩12分、京阪宇治駅から徒歩4分、「お茶と宇治のまち歴史公園」の新たなランドマークとして2021年にオープンしたミュージアムです。

まずは、“宇治茶とは、宇治抹茶とは何ぞや?”を学んでもらいましょう。こちらは京阪宇治駅からすぐの場所にありますが、JR宇治駅から街並みを眺めつつ気分を高めて向かうのが立石流です(笑)。暑い季節は無理せず、京阪宇治駅やタクシーも使ってくださいね。

画像: <提供>お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな

<提供>お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな

館内には、宇治茶の由緒ある伝統や作法、そして宇治で繰り広げられてきた歴史を楽しむ展示室やワークショップスペースが設けられています。展示室には、デジタル体験をしながら学べるコーナーや、思わず写真を撮りたくなるような工夫が詰め込まれています。

抹茶と紅茶、実は同じ茶葉からできていることをご存知でしたか? 発酵の度合いによって味わいが異なり、発酵茶が紅茶、不発酵茶が緑茶になるんです。そして、緑茶の中でも直射日光が当たらないよう覆って育てた新芽を摘み、蒸して乾燥させると碾茶(てんちゃ)という抹茶のもとができるのだそうですよ。

画像: 紅茶缶には四角い形状のものもありますが、日本茶の茶筒が丸い形をしているのは、より密閉度を高めて発酵が進まないようにするためだといいます。

紅茶缶には四角い形状のものもありますが、日本茶の茶筒が丸い形をしているのは、より密閉度を高めて発酵が進まないようにするためだといいます。

学芸員の中畑さんによれば、お茶を育てる茶園、合組(ブレンド)して作る茶商、それを売る茶屋まで、古くからプロフェッショナルが集まる宇治だからこそ、今に続く宇治茶(宇治抹茶)ブランドが築かれてきたのだそう。

画像: 抹茶を学ぶと美味しくなる? 「お茶と宇治のまち交流館 茶づな」

見た目も風味も違うさまざまなお茶が、同じ茶葉からできているとは驚きです! そして、多く人がバトンリレーのように仕事を繋いで、抹茶が出来上がるんですね。宇治茶や宇治抹茶が高級品なのも納得です。

作り方や淹れ方、文化・歴史を知ると、宇治抹茶をよりおいしく感じられそうですよね。それから、この茶づなにはもう一つおすすめポイントがあって……。

館内1階のライブラリーゾーンには、宇治のエリア情報をまとめた「宇治まちさんぽ」という掲示板があるんです。宇治市内のいろんなお店で特典や割引が受けられる「なびかーど(QRコードを読み取って使えるクーポン)」も手に入るので、旅のはじめに訪れるのもおすすめです!

店名お茶と宇治のまち交流館 茶づな
住所京都府宇治市莵道丸山203-1
営業時間9:00〜17:00(ミュージアムの最終入場時間は16:30)
定休日なし(年中無休)
※施設点検、気象状況などで臨時休業をする場合があります
WEBhttps://uji-chazuna.kyoto/

リバーサイドで味わう、老舗茶商の本格抹茶パフェ「中村藤吉平等院店」

お腹を空かせてやってきたのは、宇治川を臨む「中村藤吉平等院店」。宇治で170年の歴史を誇る茶商・中村藤吉が営むカフェで、JR宇治駅から徒歩9分、京阪宇治駅から徒歩5分、世界遺産「平等院」の表参道に面しています。

画像: 入口に掲げられた「まると」マークが目印

入口に掲げられた「まると」マークが目印

多くの文人や政財界の方々から愛された旅館「菊屋萬碧楼」を改装して作られた空間は、かつての趣を残しています。宇治川を一望できる2階の窓際席が特に人気で、この風景を楽しむために、国内外から多くの方が訪れるそうです。

ここで宇治川の流れを見つめていると、ほっと癒されるんですよね。ただ、セルフサービスのお店なので、席は早いもの勝ちです! 座れたらラッキーだと思ってくるのがよさそうです。

※取材日は、開店前に撮影させていただきました。

看板メニューは、抹茶づくしの「まるとパフェ[みどりの世界](税込1,800円、日本茶付き)」。ふわっと軽い抹茶クリームに始まり、抹茶シフォンや抹茶ソフトクリーム。ベリーや黄栗も挟みながら、喉を通り抜ける生茶ゼリイやアイスクリーム、最後は苦渋味を感じる薄茶でさっぱりと〆る。まさにめくるめく“みどりの世界”を味わうことができます。

画像1: リバーサイドで味わう、老舗茶商の本格抹茶パフェ「中村藤吉平等院店」

スプーンですくうと、中は抹茶のムースやゼリイにアイスと抹茶づくし! 抹茶好きにはたまらないパフェですね。なんだか、層によってお茶の香りが変わっていくような気がするんですけど……。

素材に合わせて、いくつもの抹茶を使い分けてベストな味わいを追求しているんだそうです。だから食べ進めるのが楽しいし、最後まで飽きないんです。途中に入っている穂紫蘇もアクセントになっておいしい! 宝探しみたいなパフェじゃないですか?

画像2: リバーサイドで味わう、老舗茶商の本格抹茶パフェ「中村藤吉平等院店」

そのほか、銘茶売場には日本茶・日本茶スイーツが品揃え豊富に並んでいます。おすすめは、お茶の種に見立てたピーカンナッツを飴がけし、抹茶チョコレートをたっぷりとまとわせた「オチャノタネ[抹茶ピーカン](税込1,350円)」。

また、敷地内にはお茶が植えてあったり、近隣には桜や紅葉のスポットも。リバーサイドで風に吹かれ、季節感と共に抹茶を味わうには最適です。

画像3: リバーサイドで味わう、老舗茶商の本格抹茶パフェ「中村藤吉平等院店」
店名中村藤吉平等院店
住所京都府宇治市宇治蓮華5-1
営業時間10:00〜17:00(ラストオーダー16:30)
※銘茶売場は、10:00〜17:00
定休日不定休 ※臨時休業あり
WEBhttps://tokichi.jp/pages/byodo-in-store-page
備考「中村藤吉本店」とお間違えないようご注意ください。詳細はホームページをご確認ください。

抹茶を焙煎するカフェ!?「抹茶ロースタリー」で斬新な味わいを

カフェ好きな読者のために、もう一軒ご紹介。JR宇治駅から徒歩7分、京阪宇治駅から徒歩10分にある「抹茶ロースタリー」は、伝統工芸のくみひもを継承する「昇苑くみひも」の新業態。

くみひもからカフェへ、という意外性のみならず、こちらのお店の魅力は、「焙煎した抹茶」という新発想のメニューにあります。

「抹茶ロースタリー」って、コーヒー屋さんみたいですね……あれ? 抹茶って、蒸した茶葉を乾燥させて作るってさっき教えてもらいましたけど。“ロースト”までしちゃって良いんですか?

よくお気づきで! こちらのお店では、抹茶のもととなる碾茶をローストして独特な香りを引き立てる珍しい製法を採用されているんです。伝統の宇治抹茶と進化系ローストスタイルが掛け合わさるとどうなるか、気になりますよね!

自家焙煎して作られるロースト抹茶パウダーは、その焙煎度に合わせて「ライト」「ミディアム」「ダーク」の3種類。それぞれを使ったドリンクやスイーツを楽しむことができます。

ここは、はりきって「ダーク」のドリンクをいただきます! 苦いのかな……
あ、苦くない。まるくてやさしいお茶の風味がします。コーヒーで表すとアメリカーノ(エスプレッソを薄めた飲みやすいコーヒー)かな。ちょうど良い焙煎香とコクの組み合わせで、飲みやすいですね!

ぜひ、ライトやミディアムとも飲み比べてみてくださいね。しっとり濃厚なバスクチーズケーキや、抹茶とあんこ、バターの風味が絡みあうクロワッサンなどのスイーツとも相性抜群で絶品ですよ!

画像: 2024年7月29日より新発売の「ロースト抹茶ソフトサーブ(税込500円)」 ライト、ダーク、ミックスから選べます

2024年7月29日より新発売の「ロースト抹茶ソフトサーブ(税込500円)」
ライト、ダーク、ミックスから選べます

最後に、新発売のソフトサーブ(ソフトクリーム)を試食させていただきました。ロースト抹茶の香ばしさと、滑らかな舌触り……そこに藻塩が振りかけてあって、あまじょっぱい! 今まで食べたことのない、新感覚の味わいです!

画像: 抹茶を焙煎するカフェ!?「抹茶ロースタリー」で斬新な味わいを

焙煎香が漂う店内では、リラックスしてカフェタイムを楽しむことができます。夜間にローストを行うため、オープン直後は特に香りがたっているそう。モーニングにもおすすめです。

店名抹茶ロースタリー(Matcha Roastery)
住所京都府宇治市宇治妙楽146
営業時間10:00~17:30(ラストオーダー17:00)
定休日不定休 ※臨時休業あり
WEBhttps://matcharoastery.com/

お土産探しにぴったり! カラダにやさしい名品が集まる「ヤマサン」

最後にご紹介するのは、JR宇治駅より徒歩1分、京阪宇治駅より徒歩10分にある「ヤマサン」。カフェを併設したショップですが、こちらではお土産を買っていきましょう。

こちらのお店は、以前、仕事帰りにふらっと寄ったとき、その品揃えにビビッときたんです。「ヤマサン」は、もともと味噌や醤油を訪問販売する会社ですが、「おいしくてカラダにやさしいものを広くお届けしたい」という想いで店舗も始められたそうです。有機栽培が難しいと言われているお茶の世界で、オーガニック商品を多く取り扱っているのも珍しいですよね。

画像: お土産探しにぴったり! カラダにやさしい名品が集まる「ヤマサン」

ここでは、人気No.2の「かりがね茶(税込1,080円)」を試飲させていただきました。

「かりがね茶」は、茎の部分を使ったお茶なんですよね。抹茶がまぶしてあって良い香り。カラダの中を吹き抜けるような爽やかな旨味に癒されます。

お土産の一番人気は、「濃い抹茶チョコレート(税込864円)」。暑い時期には取り扱っていない場合もあるとのことなのでご注意を。そのほかにもたくさんのお茶やスイーツ、茶器などが並ぶので、お土産を贈りたい相手に合わせて店員さんに相談してみてはいかがでしょう?

店名ヤマサン
住所京都府宇治市宇治壱番66-1
営業時間10:00~18:00
定休日毎週木曜日
WEBhttps://www.kyotoyamasan.jp/pages/shop

NHK 大河ドラマ「光る君へ」でも注目!
街歩きも楽しめる宇治へ

宇治市は、NHK 大河ドラマ「光る君へ」で取り上げられている、紫式部「源氏物語」の舞台。市内を流れる宇治川の周辺には、源氏物語にまつわる古跡や、紫式部と親交が深い藤原氏ゆかりの地も残されています。

画像: 宇治橋のほとりにある紫式部像

宇治橋のほとりにある紫式部像

歴史風情残る街並みを眺めるのも、宇治を訪れる楽しみの一つ。ちなみに、関西電力の「宇治発電所」も近くにあるんですよ(このお話はまたの機会に……!)
宇治抹茶を味わうついでに、ぜひ、街歩きも楽しんでみてくださいね!

画像: NHK 大河ドラマ「光る君へ」でも注目! 街歩きも楽しめる宇治へ

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