神戸ポートタワーって?
1963年に誕生した神戸ポートタワーは、まるで楽器の鼓を縦に伸ばしたようなスタイリッシュな外観から「鉄塔の美女」と呼ばれ、神戸のシンボルとして街を見守ってきました。
ポートタワーの歴史を語るうえで忘れてはならないのが、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災。大きな被害を受けた神戸市民でしたが、地震発生から28日後にはタワーのライトアップが再開され、その光景を涙ながらに見つめた人が多かったといわれています。
以来、復興の象徴として神戸を照らし続けたポートタワーは今年で創業60年を迎えます。
耐震補強のため、2021年9月から休業していましたが、2024年4月に、ついにそのベールを脱ぐことに!
リニューアルのプロデュースを手掛けたのは「フェリシモ チョコレートミュージアム」でお馴染みの株式会社フェリシモ。今回のプロデュースを担当した富田浩幸さんは、「長きにわたって神戸の街を照らし、市民の心の灯火となっているタワーをもっと輝かせたい。そして、ここに訪れた人の心や表情もますます輝きを増すような場所にしたいという思いを込めています」と話します。
ブリリアンスな仕掛け満載!? 神戸ポートタワーの見どころを徹底解剖
生まれ変わった神戸ポートタワーのコンセプトは「brilliance −赫き(かがやき)−」。あえて「赫く」の文字を使っているのは、ポートタワーの赤色をイメージさせるからなんだとか。
それでは、新しくなった神戸ポートタワーの魅力に迫ります!
【屋上】見渡す限りの神戸の絶景を堪能! 「Brilliance Tiara Open-air Deck」
リニューアル一番のトピックは、屋上デッキ。神戸ポートタワーの頭の上にティアラのように乗せられたガラス張りの空間がここ。誕生60年目にして初めて入場が可能となったエリアです。
5階までエレベーターであがったら階段から屋上へ。全面ガラス張りのオープンエアーな空間で、神戸の街並みを360度見渡せます。その光景はまさに「絶景」のひと言。5階には撮影ブースが設置されているので、思い出に1枚いかがでしょうか。
神戸の街並みはもちろん、六甲山や大阪湾まで見渡せて、自然と街並みが調和した絶景でした!
【4階】“赫き”を体現「Brilliance Museum-光のミュージアム」
あえて外が見えないようにデザインした真っ暗な4階には、光をテーマにした作品を展示。宝塚の電子工作グループ「ヅカデン」や芸術系大学とコラボした数々のアート作品には、「あっ」とおどろくような仕掛けもあるので探してみてください。“赫き”をリアルに体験したい人は必見のエリアです。
【3階】360度回転するカフェ&バー「Ready go round」
3階は、床が回転する「回転フロア」をもつ国内でも希少なカフェ&バー。神戸ではここを含む2ヶ所だけが、今も現役で動いているといいます。30分で1周するように回っており、座ったままなのに神戸の街並みを360度見回せるという、なんとも不思議な作りです。回転フロアは故障したら修理ができないため、ぜひお早めに体験を!
またモーニング、カフェ、バーと、時間帯によってメニューも変わります。9時~12時限定で登場するフレンチトーストは、地元の人気ベーカリー「メゾン ムラタ」がポートタワーのために作ったもの。宿泊や朝の観光ついでに、ここでモーニングを楽しむのもおすすめです。
【2階】限定グッズをゲットしよう「Kobe Port Tower Shop by Felissimo」
2階のショップでは、ここでしか手に入らない神戸ポートタワーのオリジナルグッズがずらり。
人気はタワーのシンボルカラー・赤が鮮やかな帆布のトートバッグです。リニューアルオープン前から、ショッピングサイトでもかなり売れていたとか。ちなみにフェリシモ・富田さんのおすすめは、神戸の農園で育てたブドウを、フェリシモ本社1階海側にある「f winery」で丁寧に醸造した「f winery神戸ポートタワーワイン」。なめらかな口当たりで、ほどよい酸味がたまりません。
ほかにも、神戸ポートタワーを模したピアスやハンカチなどユニークでキュートなアイテムがたくさん。旅の記念に、お土産に、ふだん使いに……。お気に入りを見つけましょう。
ユニークな限定グッズが目白押し!神戸に訪れたらぜひ立ち寄ってほしいです!
【1階】唯一無二の展示空間でアートに浸る「Gallery 360」
ポートタワーのくびれ上部分に位置する1階はアートギャラリーに。フロアの幅は1m弱とやや狭めですが、天井が高く、窓ガラスが傾斜になっている特性を活かした展開を考えて生まれた空間です。
この場所が、新しい何かのきっかけになると思うと楽しみです。記念すべき第1回目は、Z世代に圧倒的な支持を受けているヨシフクホノカさんのアート展を開催! 2階のショップではコラボグッズも販売しています。
【低層3・4階】神戸らしさが詰まったカフェ&バー「PORT TERRACE」
低層3~4階はカフェ&バー「PORT TERRACE」で、洋食や兵庫県産のフルーツを使ったスイーツやドリンクなどを味わえます。神戸らしい、懐かしさを感じるメニューに思わず写真を撮りたくなるでしょう。
低層3階には来場者がメッセージを書き込めるアートウォールスペースを設置しています。これは、リニューアルオープン前にタワーに掛かっていたシートを再利用しているのだとか。リニューアルを実感できる特別なスペースです。
ポートタワーの歴史に、自分も名を刻んでいるような気持ちでワクワクします!
【低層2階】神戸のものづくりを発信する3つのショップ
低層2階には兵庫・神戸の魅力を国内外に発信するフロアとして、「熾(イコリ)」、「ビームス ジャパン 神戸」、衣食住遊のポップアップコーナー「ポートアレイ」が登場。地場産業や神戸を象徴する商品が並び、神戸のものづくりに触れることができます。
さらに、1階のエントランス横の売店「Ready go round mini」ではブラックライトを当てると光る、赤いソフトクリームも販売! 夜の神戸と一緒に味わいたい、何度も訪れたくなる楽しいコンテンツが目白押しです。
新しい神戸のシンボル、生まれ変わった神戸ポートタワーへ遊びに行こう!
神戸ポートタワーが位置する「神戸ウォーターフロントエリア」は、結婚式場やホテル、遊覧船などがあり、恋人たちに人気の場所としても知られています。
富田さんは「神戸の夜景をバックにプロポーズをするカップルも多く、ウォーターフロントエリアは幸せの象徴ともいえるのではないでしょうか。私たちの目標の一つは、神戸ポートタワーがいつしか「しあわせのタワー」と呼ばれるようになること。恋人はもちろん、訪れるすべての人々がここで幸せになり、ますます光輝く人生を送っていただけるよう、これからもさまざまなアイデアを考えていきます」と展望を教えてくれました。
さらに神戸を光り輝く場所にしてくれるであろう新生・神戸ポートタワーの今後から、目が離せません。
住所 | 兵庫県神戸市中央区波止場町5-5 |
営業時間 | 9:00~23:00(屋上デッキ/5階/4階/3階 ※ラストオーダー22:00) 9:00~18:00(2階) 11:00~21:00(低層4階、3階※金・土・祝前日は~22:00) 10:00~20:00(低層2階/低層1階屋外カフェスタンド) |
定休日 | 年中無休 |
入場料 | 大人(高校生以上)1200円(※展望フロアのみは1000円)、子ども(小学生以上中学生以下)500円(※展望フロアのみは400円)、未就学児は無料 |
けいちゃん
まさにブリリアンスな変貌を遂げたポートタワーへ、ぜひ足を運んでみてください!