3月16日、北陸新幹線金沢・敦賀間開業、大阪までもあと少し…！
話題の街、福井県・敦賀を「WITH YOU」編集部が大調査

そこでここでは、北陸新幹線開業で今話題の街・敦賀周辺のおすすめスポットを「WITH YOU」編集部が大調査！ 実際に行ってみた様子をレポートします。

ついに北陸新幹線が開業！ 福井県・敦賀駅

北陸新幹線の金沢開業から9年の時を経て、いよいよ2024年3月16日に福井県まで開業し、始発駅・終着駅として注目を集めている敦賀駅。いずれ北陸新幹線は、大阪まで繋がる予定となっていますが、現在も大阪―敦賀間はJR特急サンダーバードで約1時間20分、乗り換えなしで行くことができ、関西から北陸への玄関口の役割も担っています。

日本一高い駅舎！ 敦賀駅の見どころ

関西から北陸新幹線への始発駅となるJR敦賀駅は、「空にうかぶ〜自然に囲まれ、港を望む駅～」をコンセプトに設計されています。駅舎の高さは12階建てビルに相当する約37メートルもあり、日本一高い駅舎としても話題となっています。3階に新幹線ホーム、2階に乗り換えコンコース、1階に在来線特急ホームの3層構造になっていて、新幹線ホームからは、敦賀の街並みや海を眺めることができます。

また、敦賀駅の駅舎は、窓ガラスと白い壁、壁に取り付けられたガラリ（壁に取り付けられた通気口のこと）で“敦賀湾の波の煌めき”を表現しています。内側と外側の両方から敦賀らしさを感じる駅舎です。

【編集部がレポート】敦賀周辺で見つけた！ おすすめスポット5選

そんな敦賀駅周辺には観光スポットもいっぱい！ ここからは、「WITH YOU」編集部が実際に行って見つけたイチオシの場所を5つご紹介します！

①TSURUGA POLT SQUARE「otta」｜敦賀駅目の前。暮らす人と旅する人が集うコミュニティスポット

敦賀駅前に2022年9月1日にオープンしたTSURUGA POLT SQUARE「otta（オッタ）」は、観光客と地域の人々が交流する拠点を目指し、飲食店、お土産店、ホテル、子育て支援施設や本屋が入った複合施設です。

「オッタ」という施設名は、敦賀の方言で「居る」を意味します。各店舗はガラス張りになっていて、施設の中央にある広々とした芝生広場を見渡しながら、開放的な気持ちで食事やお買い物が楽しめる居心地の良い空間となっています。

なかでもottaならではの注目スポットが、知育・啓発施設「ちえなみき」。こちらは、敦賀市と丸善雄松堂・編集工学研究所が運営する公設民営の新しいスタイルの書店です。3万冊を超える本が、まるで迷路のような書棚に所狭しと並んでおり、気になった本は、店内のカフェや所々に設置された椅子に座って読むことが可能です。

“本を通じて人と地域と世界が繋がる”が、ちえなみきのコンセプト。目的の本を探すというよりは、自身の知的好奇心をくすぐる本と出会い、本から得た知識が根源となって、幹や木々が育っていくように自分の世界が広がる書店です。

②「敦賀赤レンガ倉庫」｜“鉄道と港のまち 敦賀”を伝える国内最大級のジオラマは必見！

港の前にモダンな赤レンガの建物が2棟。「敦賀赤レンガ倉庫」は、外国人技師の設計によって1905年に建てられ、当時は石油貯蔵庫として使用されていました。戦後は昆布貯蔵庫としても使用され、2009年には北棟・南棟・煉瓦塀が国の登録有形文化財に登録されました。

2015年に観光施設として生まれ変わり、現在館内には敦賀グルメが楽しめる3つの飲食店と、敦賀の歴史や文化を伝える「ジオラマ館」があります。

ジオラマ館では、鉄道と港の両方の交通手段で国際都市として栄えた明治後期〜昭和初期の敦賀の街並みを全長27.6メートル・奥行き7.5メートルの大きさを誇るジオラマで再現。蒸気機関車やディーゼル機関車などの鉄道模型やボンネットバスがジオラマの街を走り抜けます。

明治後期〜昭和初期のミニチュアな街並みがとても魅力的です！ ミニチュアなおもちゃで遊んでいた頃を思い出して懐かしい気持ちになりました！

30分間隔で開催されるジオラマショーでは、空や街の明かりが変化し、ノスタルジックな敦賀を感じることができます。簡単な鉄道模型の運転体験もでき、子どもから大人まで敦賀の歴史を楽しく学べる、ファミリー旅行にもピッタリな施設です。

③カフェ「キトテノワ」｜敦賀博物館通りにある町屋で味わうヴィーガンランチ

博物館通りにある「キトテノワ」。レトロな通りの雰囲気にとけこむカフェです。

元々は薬局店だった建物を、情緒あふれる佇まいをそのまま活かし、温かみのあるカフェへと10年前に改装。ランチやスイーツが楽しめるほか、焼き菓子や雑貨を購入することもできます。地元のリピーターの方も多く、店内は女性客でいつも賑わう人気店です。

お昼のメニューは「今月の野菜たっぷりランチ（1,900円 税込 ※2024年4月からは2,000円 税込）」の一品。“丁寧な暮らしと食”をテーマに地元産の食材をふんだんに使用し、彩り豊かな野菜と発酵食にこだわった素材選びから調理・盛り付けまで一つ一つ丁寧に作られています。食前のスープと食後のドリンクが付き、月替わりで内容が変わります。

食後のドリンクで人気の「季節の酵素シロップ（ホット・アイス）」。訪れたこの日は、無農薬の敦賀市産柑橘類と美浜町産ローゼルを使用して作られていました。
目で見て、食べて、心と身体が喜ぶランチ。美味しいのはもちろん、癒やしのひと時となりました。

食事の後は、博物館通りの散策もオススメです。敦賀まつりで巡行する勇壮華麗な山車を見学できる「みなとつるが山車会館」があります。地元の若者の活動によって雑貨屋などが増える予定もあり、これからの進展も楽しみな通りです。

④日本海さかな街｜種類豊富なお土産物が集まる食の宝庫

敦賀市街地のロードサイドにある、観光客に大人気の日本海側最大級の海鮮市場「日本海さかな街」。魚の大きな看板が目印です。

市場内にはお土産物店や海鮮丼のお店などが約50店ずらりと並びます。海産物を吟味したり、活気あふれる店員さんと会話したりとショッピングが楽しめます。

特に蟹の売場は圧巻！ 越前がに漁が解禁しているシーズンは、新鮮な越前がにを求めて多くの方が訪れます。ちなみに越前がにの美味しさの秘密の一つに、福井県が蟹の漁場と港までが近いことがあります。水揚げ後すぐに新鮮な状態で港に運ばれてくるため、鮮度が格別なんだそう。

海鮮丼のお店も多数軒を連ねています。海鮮丼といっても各店舗によって海産物の組み合わせやメニューが異なるので、どのお店にしようか巡り歩けるのも市場の魅力。福井県に遊びに来たならぜひ「日本海さかな街」へ訪れてみてください。

日本海で獲れた海産物は新鮮で脂がのってぷりぷりでほっぺが落ちました！！

⑤中道源蔵茶舗 本店｜洗練された空間でいただく由緒ある日本茶

氣比神宮へと続く神楽通りにある「中道源蔵茶舗 本店」。老舗店「お茶の清香園」が日本茶専門店として、2018年にリニューアルオープンしたお店です。

店内は江戸時代の上質な茶屋のような落ち着いた雰囲気。お茶を点れるイメージを彷彿とさせる空間音楽が流れ、洗練された空気に包まれています。実際に江戸時代には運送業に携わり、戦後に日本茶専門店をはじめて今に至る、由緒あるお店です。

“日本茶を日常に届ける”という想いのもと、日本各地の茶産地からセレクトしたお茶と、オリジナルブレンド・焙煎した茶が約50種類お店に並んでいます。また、ロゴマークをあしらったお茶にまつわるオリジナルグッズや茶器の販売もされています。

店内のカフェで看板メニュー「お濃茶パフェ（1,000円 税込）」をいただきました。バニラソフトに茶せんで点れた濃厚なお茶のソースがかかっています。中には、自家製の寒天・小豆・白玉・フルーツがごろごろ入っていて、ロゴマークの刻印入り餅せんべいがアクセントとなっています。目で見て美しく、食べてハッとする美味しさ。お茶の魅力を再認識する絶品パフェです。

週末は福井県・敦賀に遊びに行こう

敦賀駅と駅周辺のオススメ観光スポットを5つ厳選してご紹介しました。鉄道と港の街として歴史のある敦賀に北陸新幹線が開業することで、今までよりもさらに多くの方が行き交うようになり、“懐かしさ”と“新しい”が融合する街の変化がこれからますます楽しみなエリアです！

ぜひ、週末のお出かけに敦賀へ遊びに行ってみてください。

新大阪から福井間が１時間かからなくなるのは本当に嬉しいです！今までよりもより近くに北陸を感じることができるようになりそうです！開業が楽しみですね！