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飲食店の店頭に並んでいる「食品サンプル」。近年では、マグネットやキーホルダーなどグッズとしての人気も高く、熱狂的なコレクターが世界中にいます。そんな魅惑の食品サンプル、実は大阪が発祥なのをご存知でしょうか。そこでここでは、食品サンプルの歴史を振り返りながら、食品サンプルづくり体験に「WITH YOU」編集部が挑戦してきました。その様子をレポートします!

※この記事は、2023年11月30日に公開した記事をアップデートしています。掲載している写真や体験の内容は公開当時のものです。

実は大阪発祥!「食品サンプル」の歴史

食品サンプルの歴史には諸説あると言われていますが、現在のように商業美術としてビジネス化されたのは、大正時代から昭和時代初期にかけて。商売が盛んな地・大阪で考案された表現手法だと言われています。当時、百貨店の食堂の前に「料理模型」として置かれたことで、日本中に広がったそうです。

画像1: 実は大阪発祥!「食品サンプル」の歴史

食品サンプルの素材は合成樹脂ですが、当時は寒天で作った型に蝋を流し込んで作る手法が一般的でした。ところが1970年代に入ると、電気製品が急速に普及。ショーケースに仕込まれた照明が蝋を溶かしてしまうことから、現在の合成樹脂へと材質が変わっていったそう。

こうして人々の暮らしになくてはならない存在となった食品サンプルですが、バブル崩壊後、印刷物が高品質かつ低価格で手に入るようになったことから、需要は衰退。それに伴い、個人事業で工場を経営していた職人のほとんどが、技術の伝承をしないまま工場を閉鎖してしまうケースが後を絶ちませんでした。

画像2: 実は大阪発祥!「食品サンプル」の歴史

そして近年、食品サンプルは“おもしろグッズ”や外国人観光客のお土産として世界中から注目を浴び、需要を取り戻しつつあります。「こうした食品サンプル業界の盛り上がりを止めたくない」と立ち上がったのが、大阪市中央区・千日前道具屋筋商店街にある「デザインポケット」。日本食品サンプル普及協会や日本初の食品サンプル職人の養成スクールを立ち上げるなど、食品サンプルをグローバルスタンダードにするために精力的に活動しています。

食品サンプル専門店デザインポケットへ

店頭の大きな肉が目印の「デザインポケット」には、通常の食品サンプルはもちろん、アクセサリーや文房具にアレンジされたバラエティグッズが約2000品も並んでいます。

最近の売れ筋商品は、和菓子やみかんのモチーフ。この他にも、たこ焼きや串カツなど大阪ならではのアイテムも揃っています。どれも本物そっくりで、思わず食べてしまいそうな見た目です!

代表の倉橋幸子さんは「食品サンプルの魅力は、できた瞬間の美味しさを永遠にとじこめておける点です。そのため、デザインポケットでは『食べたいと思えるものを作る』をモットーにしています」と話します。

「最近は海外の方からの注文もたくさんいただくのですが、本物そっくりに作りすぎて疑われ、何度か税関で止められてしまったことがあります(笑)」。
その強いこだわりから、こんな事件が起きることもあるそうです。

倉橋さんイチオシの食品サンプルは、魚の醤油入れを模したヘアゴムやピアス。
「実はこの容器って大阪が発祥なんです。醤油を魚に入れる発想がユニークだし、大阪らしくて気に入っています」。

そんな、魅力にあふれた食品サンプル。見ているだけなんてもったいない! 実際に作ってみて、より魅惑の世界に足を踏み入れていきましょう。

「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

画像1: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

デザインポケットで制作体験ができる食品サンプルは「たこ焼きキーホルダー」、「たこ焼きマグネット」、「抹茶パフェメモクリップ」、「寿司キーホルダー(サーモン・マグロ)」、「寿司マグネット(サーモン・マグロ)」の全5種(すべて2980円 ※季節によって内容に変更あり)。

今回は、寿司マグネットと抹茶パフェメモクリップに挑戦しました!

完成品をお手本にして、さっそくスタートです! まずは「抹茶パフェメモクリップ」から。

トッピングのワッフルは、スポンジを使ってトントンと色付け。ポイントは「ファンデーションを塗るときのように、優しく塗ること」だそう。

画像12: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

「ファンデーションを…」という説明が伝わりやすい女性のほうが、やはり上手な場合が多いそうです!!

画像2: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

次は、生クリームに見立てたシリコンを土台に絞り出します。ワッフルや八つ橋などのトッピングは、事前に配置を決めて自分好みの位置を調整!

すべてのせ終わったら、今度はトッピングの生クリーム絞り。コツは、絞ったあとにゆっくりと真上に持ち上げることだそう。台紙の上に何度も練習をして、本番に挑みます!

画像3: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!
画像15: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

本物の生クリームより固いので、絞る手が震えてしまって綺麗な形に絞るのが難しかったです…!

最後に仕上げのニスを、白玉や栗、小豆に塗り、メモクリップを挿せば完成!

「食品サンプル職人は、いかに忠実に再現できるかが腕の見せどころです。全体をニスでコーティングするときれいではありますが、より本物に近づけるためには質感も本物そっくりにするのがおすすめです」と、教えていただきました。

画像18: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

ニスを塗る事でまるで本物のような白玉と栗になって嬉しかったです!!

続いては「寿司マグネット」の制作です!
まずはスポンジを使い、マグロとサーモンに着色。

「脂がのっているように見せるには、切り口に沿って濃淡をつけていくことが重要」とアドバイスを受け、全体のバランスを見ながら、少しずつ色をのせていきます。なかには「赤身が好きだから」と言ってマグロを真っ赤に塗る方もいるんだとか。美味しいと思うポイントは人それぞれなので、好みの色合いを見つけるのも楽しさの一つです!

画像4: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!
画像21: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

絵の具がかすれるくらいの筆で何度も筋を重ねて書くことが、より本物に近づけるためのポイントですね!!

画像5: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

次は、筆を使って筋を描いていきます。魚は切り口によって筋の太さが変わるので、細く描いても太く描いても良し。自分が食べたくなるお寿司に仕上げられれば、それが正解です!

画像6: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

筋を描き終えた後は、ネタとシャリを接着。動かないようにしばらく手で押さえて形を整えます。

画像7: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

最後に表面にニスを塗ると、よりリアルな質感に近づきました!

画像22: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

本物そっくりだったので、ものすごくお寿司が食べたくなって、この後食べに行ってしまいました…(笑)

ケースに入れると、より本物らしい見た目に。日常がより華やかになりそうなアイテムができあがりました。間違えて食べてしまわないように気をつけないと!笑

画像8: 「WITH YOU」編集部が食品サンプルづくりに挑戦!

デザインポケットでは制作体験キットも販売(2980円~)。もっと食品サンプル制作を極めたい人や、お土産におすすめです。

リアルでかわいい食品サンプルの魅力を再確認

普段何気なく飲食店で見ている食品サンプルですが、制作体験をしていながらも、これが作り物だなんて信じられないほどのリアルさでした。さらに、雑貨になった姿はユニークで、なんだか愛らしさも感じられます。伝統の技が演出する、魅惑の食品サンプルの世界。ぜひ、体感してみてはいかがでしょうか。

店名デザインポケット 大阪本店
住所大阪府大阪市中央区難波千日前10-11
電話番号06-6586-6251
営業時間10:00~18:00
体験時間11:00~16:00 最終受付 ※制作体験は当日予約も可(予約優先)
Webhttps://www.designpocket.net
画像25: 知られざる食品サンプルの歴史、その発祥は大阪にあり!

みかりん

お店の方の丁寧な指導によって、本物そっくりで美味しそうな食品サンプルを作ることができました!なんばグランド花月のすぐ前なので、大阪での思い出づくりにぜひ訪れてみていただきたいスポットです!!

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