「梅雨」にあたる6月は、梅が旬を迎える季節。近年、その年に収穫された梅を使って、梅干しや梅シロップ、梅酒などの保存食を作る〝梅仕事〟が注目されています。梅仕事初心者から経験者まで楽しめる、梅体験専門店「蝶矢」京都店で自分だけの梅酒づくりを体験してみませんか?
今回は、WITH YOU編集部けいちゃんと一緒にみかりんが梅酒づくりしてきました!
梅仕事ってなに?なんで6月なの?
「梅仕事」とは、生の梅を使って梅干しを作ったり、シロップや梅酒を仕込んだりする作業のこと。そもそも梅は、昔から滋養強壮や疲労回復に有用な健康食材として重宝されており、江戸時代にはすでに梅酒づくりが農家の間で流行していたそうです。
6〜7月の雨が多い季節を「梅雨」と言うように、梅の旬も同じく6~7月。この時期になると、梅仕事のためにスーパーの青果コーナーに、梅とホワイトリカーなどのお酒が売られているのを目にしますよね。梅の実は傷みやすいので、旬のうちに収穫したものをすぐに仕込むことが重要なんです。
ただ、梅シロップや梅酒を作るのには時期が限られており、完成するまでにある程度の時間も必要。そんな梅仕事を、ワークショップ感覚で体験できる専門店が梅体験専門店「蝶矢」京都店です。
梅体験専門店「蝶矢」京都店とは
『ウメッシュ』でおなじみ「チョーヤ梅酒」株式会社の社内ベンチャー企業からスタートしたのが、梅体験専門店「蝶矢」。2018年には京都店、2020年には鎌倉店がオープンしました。
今回お邪魔したのは京都店。梅コンシェルジュのレクチャーのもと、厳選された材料を使った梅シロップ・梅酒づくりが楽しめます。梅5種、砂糖5種、お酒4種の中から好みの材料を選ぶことができるので、組み合わせの種類は100通りもあります!梅シロップはノンアルコールなので、お酒が飲めない方でも挑戦できますよ。
店内はラボのようなスタイリッシュな空間で、「梅酒」のお店とは一見分かりません。店頭では、シロップのソーダ割りや緑茶割りといったドリンクがテイクアウト可能。また、1日5本限定の梅酒「蝶矢限定熟成」(3,300円税込)も販売しています。
店長の石橋俊志さんをはじめ、スタッフ全員が梅コンシェルジュの資格を持っています。ちなみに梅コンシェルジュとは「蝶矢」独自の資格で、梅だけでなく砂糖やお酒に関する知識も積んだいわば〝梅のプロ〟。店舗で梅体験のレクチャーをするほか、梅ドリンクの提供、web上で梅レシピブログの公開や食べ合わせの提案などさまざまな場面で活動しています。梅について知りたいことがあれば、何でも聞いてみてくださいね!
梅コンシェルジュ指導のもと、編集部が梅仕事を体験!
ここからは、実際にWITH YOU編集部が梅仕事に挑戦!体験メニューには「梅酒」「梅シロップ」の2種があり、ボトルのサイズをS(1杯分)、M(3杯分)、L(6杯分)から選べます。
まずは梅をテイスティング。味や香りの違いにビックリ!
材料を選ぶ際に、梅や砂糖のテイスティングができるのが嬉しいところ。5種類の梅をそれぞれ氷砂糖につけて作った5種類の梅シロップを飲み比べしてみました。
「完熟南高」はジュースのようなフルーティで濃厚な甘さ。「古城」は甘さ控えめでスッキリ系。「有機南高」は酸味と甘みのバランスが取れていて爽やか。「鶯宿」は甘み・酸味ともにおだやかで、サクランボのような上品な味わいです。ピンク色が鮮やかな「パープルクイーン」はこれまでの梅と全く違った香りがあり、アセロラのような風味です。
「日本には食用の梅が約100種類もありますが、それぞれ個性が違うことはあまり知られていません。梅の味わいの豊かさや、ライフスタイルに合わせた楽しみ方を提案するのが『蝶矢』のコンセプトです」と石橋さん。
風味の区別は少し難易度高かったです、、、。
梅と砂糖とお酒を選んで、レッツ梅仕事!
テイスティングを経て悩みに悩んだ末にWITH YOU編集部の2人が選んだのは、「完熟南高×こんぺい糖×ジン」と、「パープルクイーン×有機アガベシロップ×ホワイトラム」。こんぺい糖はボトルに入れた時にカラフルで可愛いので、女子に一番人気だそう。アガベシロップは糖度が低く、テキーラの原料としても使われているので、ほのかにお酒のような香りがします。ほかに砂糖は氷砂糖、てんさい糖、ハチミツ、お酒はウオッカとブランデーも選べます。
専用スティックでヘタ取りに熱中
まずは梅のヘタを専用スティックで取り除く作業。このスティック、なんとチョーヤの工場でも実際に使われており、ヘタ取り専門のパートさんもいらっしゃるそうです。
ヘタは取らなくても味に影響はないそうですが、漬けた後に上に浮いてくるので、口に残らないようにするために取り除きます。無理に実をえぐってしまうと苦みが出たり濁ってしまうので、取れる範囲でOKです。
力加減が大事です!やさしくヘタを取るイメージでやるとポロッと取れました~!
重ねて入れて、あとは振るだけ。こんなに簡単でいいの!?
次は、砂糖と梅を交互にボトルに重ね入れていきます。
こんぺい糖は梅と一緒にボトルに入れるだけでもカラフルで可愛いビジュアルですね。
これにて梅シロップづくりは終わりです!
梅シロップの場合はここまでですが、梅酒なのでお酒を注いで完了。
最後に軽く振って攪拌(かくはん)させれば梅酒づくりは終了です。…って、こんなに簡単で良いのでしょうか。
翌日から2週間は毎日1回ボトルを振り、1カ月後から飲めるのだそうです。通常、梅酒は半年~1年ほど熟成期間が必要と聞くので驚きました。しかもこんなにシンプルな材料だけでできるとは…。
あっという間に梅酒づくり終了しました!とっても簡単で楽しかったです!
石橋さんによると、一般に売れられている梅酒の中には酸味料や香料が加えられているものもありますが、チョーヤの全商品の9割以上が梅・糖類・酒類のみを原料とした「本格梅酒」。そのこだわりは「蝶矢」も同様で、ここで作る梅酒も「梅」「砂糖」「お酒」だけが原料のピュアな本格梅酒というわけです。
さらに1カ月という時短が可能なのは、急速冷凍した梅を使い、独自に編み出したレシピで作るからだそう。さすが1959年以来の梅酒づくりの歴史を持つチョーヤの知見ですね!
出来上がりを待つ時間も楽しみのひとつ。自分だけの梅酒を育てよう
ボトルは丁寧に梱包していただけるので安心してお持ち帰りできます。冷蔵庫に入れると熟成が遅れてしまうので、常温で見えるところに置いて〝育てて〟あげましょう。1カ月後に飲むのもよし、好きな熟成度になるまで待って飲むのもよし。
梅シロップや梅酒は、水やソーダで割って飲むだけではなく、夏ならかき氷シロップにしたり、シャーベットを作ったりと用途は多彩です。また、ジャムやジュレドレッシング、砂糖の代わりの甘み付けなど料理にも活用できます。漬けた後の梅も食べられるので、クリームチーズと合わせたり、アイスに入れたり…。「蝶矢」のホームページでは、梅コンシェルジュによる梅シロップや梅酒を使ったアレンジレシピも紹介されています。
体験して終わりじゃないんですね!そのあともずっと楽しめるなんて最高です!!
店舗と同じ梅体験が、自宅でも楽しめる!
店舗での体験はwebから予約が可能ですが、かなりの人気で定員5名がすぐに埋まってしまう日も。でも実は、店舗での梅体験と同じ梅仕事が楽しめる「蝶矢梅キット」が店頭とオンラインショップで購入できるんです。
梅や砂糖も同様に選べて、梅酒の場合はお酒を各自で用意。梅コンシェルジュがLINEで質問に丁寧に答えてくれるので、初心者でも安心です。さらに、ボトルを持っている人は中身だけ買うこともできるから経済的。自分用にも、プレゼントにもおススメですよ。
雨で外に出るのが億劫な日に、自宅でマイ梅酒を育ててのんびり過ごす。そんな梅雨時期の過ごし方も素敵ですよね!
スポット | 梅体験専門店「蝶矢」京都店 |
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住所 | 京都府京都市中京区六角通堺町東入堀之上町 108 CASA ALA MODE ROKKAKU 1F |
Web | https://choyaume.jp/pages/kyoto |
https://www.instagram.com/choyaume_taiken |
けいちゃん
1か月後の梅酒の完成が待ち遠しいです!!店舗での体験は人気で予約殺到らしいですが、お家で体験できるのもいいですね!