滋賀県・湖西エリアとは
今回おすすめしたいおでかけエリアは、滋賀県・湖西エリアです。滋賀県は、琵琶湖を中心としていくつかのエリアに分かれますが、湖西エリアは、琵琶湖の西岸にあたります。東に琵琶湖、西側には標高1,000メートルを超える比良山系に挟まれた丘陵地があり、エリア内のどこからも琵琶湖畔に近いという特徴があります。それだけに、対岸から昇る朝日や夜の琵琶湖に映る湖面の月など、絶景も多く、その美しい自然を堪能することができるエリアだといえるでしょう。
南北に広がるエリアなので、どこを目指すかによって多少変わりますが、ビーチが有名な近江舞子駅であれば京都からJR湖西線を使い30分強で、大阪からも1時間ほどでアクセス可能です。現地での移動を考えると車も便利ですが、京阪神からのコースは複数のルートがあり、いずれも1時間前後で湖西エリアにアクセスできます。まさに休日のちょっとしたお出かけにベストな距離だといえるでしょう。
湖西エリアで見つける「カラフル」
自然豊かな湖西エリアは、季節や天候が織りなすさまざまな表情の絶景を楽しめる地域ですが、近年では魅力的なスポットがさらに増えています。そこで今回は「色を楽しむ」というテーマで、湖西エリアの魅力をご紹介します。これから紅葉シーズンの到来ではありますが、赤や黄色だけでない、湖西エリアに溢れる「色」に着目した新しいおでかけのスタイルになること間違いなしです。
琵琶湖ブルーを思う存分堪能
まず、なんといっても湖西エリアの主役は「琵琶湖」。関西エリアの生活を支える水源は透明度も高く、その青さは場所によって表情を変えてくれます。ブルーの美しさを思い切り堪能するのであれば、少し高いところから琵琶湖を見下ろせる場所がおすすめです。
びわ湖テラスカフェで見下ろす絶景
琵琶湖を望む眺望を楽しむなら、びわ湖バレイスキー場にある「びわ湖テラス」がおすすめです。打見山と蓬莱山という2つの山の山頂を結ぶエリアに3箇所の絶景テラスがあり、山頂同士はロープウェイで結ばれています。
びわ湖バレイ山麓駅から、ロープウェイで約5分。打見山側にある「山頂駅」を降りるとそこは、びわ湖テラスのシンボルともいえる「Grand Terrace(グランドテラス)」が広がっています。
3段構造のウッドデッキでは視界一杯に広がる青い空と、場所によって趣が変わる眼下の琵琶湖が、圧倒的なブルーの世界を感じさせてくれます。晴天の日のどこまでも鮮やかなブルーは魅力的ですが、実は曇天の日のグレーがかったブルーもなんともいえない美しさなんです。何度訪れても毎回違う、琵琶湖ブルーの美しさを堪能できることでしょう。
また、ロープウェイ山頂駅から、2つのリフトを乗り継ぎ、びわ湖バレイで最も標高が高い蓬莱山山頂(1,174メートル)には「Café 360」があります。「Grand Terrace」とはまた違い、こちらの視界はまさに360度ビューの絶景です。天気が良ければ琵琶湖のみならず京都や大阪の街並みまでの大パノラマを一望することができます。
びわ湖テラスには複数のテラスにそれぞれカフェやレストランがあり、絶景を眺めながら休憩もできるようになっているため、長時間いて琵琶湖ブルーの変化を楽しむのもいいですね。ちなみに冬のびわ湖テラスの営業は、Grand Terraceとテラスカフェのみの営業ですので、訪れる前に公式HPをチェックしてみてください。
メタセコイア並木で感じる、奥行きの「季節カラー」
春夏秋冬で違う色を発見
湖西エリア随一の人気スポットとして欠かせないのが「メタセコイア並木」です。農業公園マキノピックランドを縦貫する県道小荒路牧野沢線には、延長約2.4kmにわたりメタセコイアが約500本植えられており、美しい景観となっています。
この並木は、昭和56年にマキノ町の果樹生産組合が植えたのが始まりですが、組合関係者をはじめとする地域の人々の手で育まれて、その後さらに県道も協調して植栽され、延伸されたことから、現在のこの雄大な姿となったものです。実際に並木を目前にすると、長い年月をかけて育ってきた自然の雄大さを感じられます。
メタセコイアは、中国原産、スギ科メタセコイア属の落葉高木。和名はアケボノスギです。最大樹高が115メートルにも及ぶといわれるセコイアにその姿が似ていることから、メタ(変形した)セコイアと名づけられています。
その姿は季節や天候でまったく表情が違います。周りに余計なものがないことからもこの並木の姿は際立ちます。春の芽吹き・新緑、夏の深緑、秋の紅葉、冬の裸樹・雪花と四季折々に訪れる人々を魅了してくれます。同じ色合いでも、奥行きがあることで感じられるグラデーションが美しいです。ぜひその瞬間しか見られない姿をカメラに収めたいですね。
息を呑む秋の色
平成6年に読売新聞社の「新・日本の街路樹百景」にも選定されたメタセコイヤ並木のおすすめカラーは、なんといっても秋のカラー。夏の鮮やかな緑色から少しずつ黄色に変化し、さらに秋が深まれば赤茶色へと変化していきます。そのグラデーションの変化は日々刻々と感じられるので、自然色ならではの色みを楽しめることでしょう。どこまでも続くように感じられる奥行きのある秋カラーには、思わず息を呑みます。
びわこ箱館山で堪能する「自然×アート」
冬はスキー場として知られる「びわこ箱館山」は、夏から秋にかけてフラワーパークとしてオープンしています。広大なスキー場の敷地内ですが、標高627mのゴンドラで山頂まで上がると眼下には雄大なびわ湖のパノラマビューが広がります。
ペニチュア、コキア、サルビア、ひまわりなど四季折々の花々が咲き誇り、癒してくれます。自分の好みの花や、色を探して散策するのも楽しいですね。
なかでも近年人気があるのはコキア。なんともいえないくすんだ赤色の花畑は、紅葉のカラーともまた違う色みで私たちを楽しませてくれます。(コキアは10月半ばまでの見頃となっています)
自然のカラーだけでない楽しみ方
季節の花々や、眼下に広がる琵琶湖の眺望など自然の景観も楽しめますが、びわこ箱館山では「高島ちぢみの虹のカーテン」「風鈴のよし小道」などのたくさんのアートの楽しげな色みとも出会うことができます。自然の景観の中に現れるナチュラルな色みと、その中に現れるビビッドな色のコントラストはまさにフォトジェニックです。
パフェ専門店「LAMP」ではランタンに詰めたオリジナルのパフェやドリンクが勢揃い。休日に巡って印象的だったカラーや推しカラーのメニューをチョイスするのも楽しいですね。
自然豊かな滋賀だからこそ楽しめるカラフルフォトジェニックな休日を過ごそう
湖も山もある自然豊かな滋賀。琵琶湖が望める湖西エリアでは、自然を楽しむだけでなくその中にある“色”に注目して散策するのがおすすめです。外を歩くのが気持ち良くなってくる秋の季節。思わず写真に収めたくなってしまうフォトジェニックな休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
スポット | びわ湖テラス |
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住所 | 滋賀県大津市木戸1547-1 びわ湖バレイ内 |
Web | https://www.biwako-valley.com/tips/biwako_terrace/ |
スポット | メタセコイア並木 |
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住所 | 滋賀県高島市マキノ町牧野 |
Web | http://www.city.takashima.lg.jp/www/contents/1509495170784/index.html |
スポット | びわこ箱館山 |
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住所 | 滋賀県高島市今津町日置前 |
Web | https://www.hakodateyama.com/green/ -- |
けいちゃん
ご紹介した場所以外にも、滋賀県にはもっといろんなカラーがあるので、是非一度訪れてみてください!