4頭のジャイアントパンダファミリーに、広大なサファリパーク、ダイナミックなマリンライブなど、魅力がいっぱいの和歌山・南紀白浜「アドベンチャーワールド」。実は、雨の日ならではの楽しみ方がたくさんあり、天気を気にせず出かけられるスポットでもあります。今回は、スタッフだからこそ知る雨の日の楽しみ方を教えてもらいました。
※この記事は2022年9月27日に公開した内容をアップデートしています。
アドベンチャーワールドのアクセスと施設紹介
大阪市内から路線バスで約3時間半、電車で約2時間半の距離にあるアドベンチャーワールド。和歌山の紀南エリアにあり、周囲を豊かな自然に囲まれた高台にあります。敷地面積は約80万平方メートルで、サファリワールド、マリンワールド、エンジョイワールドの3エリアで構成されており、動物園、水族館、遊園地をあわせもつテーマパークです。じっくり見て回るなら、滞在時間は4~5時間を目安にスケジューリングを。
雨の日にパークを訪れると、雨や水が好きな動物たちがいきいきと過ごす様子を見ることができます。しかし、雨のため施設で公開される動物種が少なくなる場合や、アトラクションが休止する場合があるため注意が必要です。そのため、雨の日でも楽しめるスポットを知っておくことが大切!ちなみに雨が降ると少し肌寒い日もあるので、1枚羽織るものを持っていくとベターです。
雨の日は、かわいいレイングッズを手に入れるところから!
まずは、エントランスドームのショップでレイングッズを購入! アドベンチャーワールドならではのグッズを身に着けると、気分がより盛り上がりますね。エントランスドームの中にあるスーベニアモールでは、パンダ柄の傘やレインポンチョが購入できます。
アドベンチャーワールドの人気者、パンダファミリー
アドベンチャーワールドといえば、やはり愛らしいパンダファミリー! パンダたちは、エントランスドーム近くの「PANDA LOVE(パンダラブ)」と、奥の「ブリーディングセンター」の2カ所に分かれて暮らしています。
「PANDA LOVE(パンダラブ)」で、かわいいパンダを間近で見よう
エントランスドームからパンダラブへは、屋根付きの通路が整備されており、雨の日でも快適に移動できます。パンダラブに暮らすのは「結浜(ゆいひん)」と「楓浜(ふうひん)」、2頭のパンダです。
屋内の展示場は、ゲストとの間にガラスの仕切りなどがありません。距離が近く、パンダが竹を食べる音もはっきりと聞こえるほど。
活動的な瞬間を狙いたいなら、開園直後の朝イチがおすすめ。食事中であることが多く、新鮮な竹をおいしそうに食べている姿が見られます。
ところで、パンダといえばタレ目のアイパッチ(黒い模様)がついたお顔が愛らしいですが、なかなか見分けがつかないことも。それぞれの特徴をスタッフさんが教えてくれました。
「ブリーディングセンター」では、お母さんパンダに会える
次にブリーディングセンターへ。センタードームとエンジョイドームを通り抜けるルートを通れば雨に濡れずに移動できます。
ブリーディングセンターは、パンダの繁殖研究を目的としている施設です。ここにはお母さんパンダ「良浜(らうひん)」、そして2018年生まれのメスのパンダ「彩浜(さいひん)」がいます。取材時にはちょうど良浜がのんびり休憩中。これまで7回の出産で、計10頭のパンダを産み育てているベテランママだそうです。
彩浜は75gとパーク史上もっとも小さく生まれたパンダでしたが、良浜の献身的な子育てとスタッフの尽力ですくすくと成長しました。
屋内で楽しめる、迫力満点のライブパフォーマンス
「ビッグオーシャン」で、元気いっぱいのイルカやクジラのライブを観賞
ブリーディングセンターのすぐ隣には、マリンライブが行われる「ビッグオーシャン」があります。
プールの上から客席にかけて大きな屋根が張り巡らされており、雨でも心配なし!
約20分間のマリンライブは、音楽と一体になった熱いライブパフォーマンス。「つながり」をテーマとし、イルカとクジラがダイナミックなパフォーマンスを繰り広げます。
後方の席からは、イルカたちが元気いっぱいに泳ぎ回る様子やライブの細かな演出が巨大スクリーンでもチェックできます。濡れても平気!という人はぜひ前方席へ。イルカたちがプールからステージに上がるなどの演出があり、至近距離で楽しめます。夏期期間は濡れるかもしれないとのことで、ここでもエントランスで買ったレイングッズが大活躍です。
「アニマルランド」では、アザラシやアシカなど動物たちが大集合のライブを
「アニマルランド」も屋内型観覧施設。アシカやアザラシをはじめ、ウマやペンギン、フラミンゴなど、たくさんの動物のアクションに、思わず笑顔になってしまいます。
動物たちを「パートナー」として尊重し、ともにライブを作り上げているところに感動!「こんなこともできるの!?」と驚くこと間違いなしです。
マリンライブとアニマルアクションは1日2~3回開催されます。開催時間は被らないよう配慮されているので、ライブスケジュールをもとに行動計画を練るとよいでしょう。どちらも全席無料です。
「ケニア号」で巡るサファリワールド。雨の日の動物たちの様子は?
パーク最奥部は「サファリワールド」になっています。エリア内は随時運行の列車タイプの専用車「ケニア号」に乗って見学しましょう。ケニア号は4両編成で、運行所要時間は25分、草食動物ゾーンと肉食動物ゾーンをくまなく見学できます。列車なのでもちろん雨の日も問題なし。エアコンが効いていて、どの季節も快適です。
サファリワールドにはゾウやシマウマ、キリン、ライオン、トラなど約25種の動物たちが暮らしています。ぜひチェックしたいのは雨が大好きな動物たち。例えばミナミシロサイ、アムールトラ、そしてマレーバクです。ミナミシロサイはもともと水辺で暮らしている動物なので、水が大好き。意外なことにアムールトラやマレーバクも、雨だとテンションが上がる様子が見られることも。逆にキリンやゾウは、雨でもいつもと変わらない様子で過ごしています。
雨宿りしながら、動物たちを観察できるスポットの数々
アドベンチャーワールドは屋内展示スポットも充実しています。急に雨が降ってきたときは近くで雨宿りをしましょう。一日中悪天候のときも屋内展示を巡るだけで、たくさんの動物たちを見て楽しむことができます。
「海獣館」に住む、極地のペンギンたち
アドベンチャーワールドには、日本最多の約500羽のペンギンたちが暮らしています。
なかでも珍しいのは「エンペラーペンギン」。別名「コウテイペンギン」ともいわれ、日本で飼育しているのは、アドベンチャーワールドとあと1カ所だけ。体がとても大きく、体重は35kgほどにもなります。性格はおだやかでのんびりやさん。反対に気性が荒いのは「アデリーペンギン」や「ヒゲペンギン」です。行動を見比べてみると面白いでしょう。
ペンギンたちのプールは、陸での姿と水中での姿どちらも観察できるようになっています。見どころは、ペンギンたちが水中を泳ぐと、気泡の軌跡がふわっと描かれること。これは、ペンギンの羽の間に含まれている空気が気泡となって押し出されてくるためで、とても美しい光景です。
「THE STABLE(ザ・ステイブル)」では美しい馬たちとご対面
晴れの日には、ホースパフォーマンスや乗馬体験などが楽しめる「HORSE CAMP(ホースキャンプ)」エリア。このエリアにある三角屋根の建物「THE STABLE(ザ・ステイブル)」では、馬たちが暮らしています。
通路は来園者も自由に行き来でき、馬たちが部屋から顔を出していればふれあうこともできます。
「モンキー×モンキー」では賑やかなサルの群れに遭遇
「モンキー×モンキー」では、ワオキツネザルやボリビアリスザルなどさまざまな種類のサルが暮らしています。小さなサルたちが、木登りをしたり走り回ったりと、元気いっぱいに遊ぶ様子を間近で観察して楽しむことができます。
「鳥の楽園」に集まる世界中の鳥たち
「鳥の楽園」では、世界中からやってきた鳥たちに出会えます。フラミンゴ、ペリカン、オニオオハシ、インコなど、色とりどりの鳥たちに目を奪われることでしょう。
※2024年12月現在、鳥インフルエンザ感染予防のため、非公開施設となっています。
雨の日でも、動物たちとのふれあいチャンスを逃さずに!
アドベンチャーワールドには、動物たちを観察するだけでなくふれあえるプログラムがたくさん! 雨の日でも開催されているプログラムを選んで体験しましょう。
【無料・事前予約】「フレンドハウス」で、ウサギやモルモットを抱っこ
ふれあい広場にある「フレンドハウス」では、雨の日でも小動物たちとふれあうことができます。ウサギやモルモットを撫でたり、抱っこしたりして、子供も大人も癒されること間違いなしです。
※体験には、チケットサービス「Terravie」での事前予約が必要です。
【無料・事前予約】雨の日のわんわんフレンズは「エンジョイドーム2階」で開催
ドッグトレーナーとパークで暮らすイヌたちと一緒に、イヌたちと仲良くなる方法を学べるプログラム、それがわんわんフレンズ! 普段は「わんわんガーデン」で開催されていますが、雨の日は「エンジョイドーム」の2階で開催されています。雨の日でも元気いっぱいのイヌたちとふれあって、仲良くなりましょう。
※体験には、チケットサービス「Terravie」での事前予約が必要です。
【有料・事前予約】イルカ・アジアゾウのおやつタイムや、アシカ・アザラシとの記念撮影も!
そのほかにも、イルカやゾウにおやつを手渡しであげられる体験や、アシカ・アザラシとのツーショット記念撮影なども。一部のプログラムは屋外ですが、レイングッズがあれば雨をしのぎながら参加できます。
※体験には、チケットサービス「Terravie」での事前予約が必要です。
アドベンチャーワールドには、アトラクションも盛り沢山!
さらに、動物だけでなくアトラクションも楽しめるのがアドベンチャーワールドの魅力の一つ。雨の日でも、屋内では多くのアトラクションが動いています。
※安全点検、または遊戯機種の整備などにより、一部機種の運転が休止されることがあります。運転している機種は、当日にご確認ください。
ここまで雨の日におすすめのスポットを紹介しました。広大な敷地内でも、屋根付きの場所が多く、楽しめる場所がたくさん。季節の変わり目など雨が多い時期でも、天気を気にせず休日を楽しめそうです。
アドベンチャーワールドで外せないグルメ&お土産
アドベンチャーワールドではフードも動物たちにちなんだものが揃っています。なかでもSNSなどで人気があるのがパンダをモチーフにしたグルメです。センタードームの売店や「パン工房」で販売されている「パンダ肉まん」が人気メニューの一つ。
ふわふわの白い皮に、パンダの目と鼻、耳が立体的についています。タレ目のアイパッチがとってもキュート。かわいいパンダのルックスですが、本格的な味のおいしい中華まんです。
他にもレストランや園内の各店舗でもたくさんのパンダメニューが用意されているのでチェックしてみてくださいね。
ギフトショップには、パーク内で見られるたくさんの動物たちのグッズが。注目は動物のぬいぐるみ。飼育スタッフが監修しており、細かく動物たちの特徴を表現しています。ペンギンのぬいぐるみは、なんとアドベンチャーワールドで暮らす8種類のペンギン全種が揃っています!お気に入りのペンギンをいつでも抱っこできる幸せが手に入ります。
それぞれのパンダが食べ残した竹から作ったアクセサリーは注目。「推し」のパンダが食べ残したものを使っている、アドベンチャーワールドならではのお土産です。選ぶのに迷っている時間も、アドベンチャーワールドを訪れた大切な思い出になることでしょう。
雨の日ならではの思い出づくりを
来園日が雨でも、雨の日ならではの楽しみ方があるアドベンチャーワールド。雨が好きな動物たちを観察したり、雨でも快適に過ごせる施設を利用したり……。動物たちとの距離もいっそう近く、身近に感じられます。雨の日ならではの、特別な思い出を持って帰ってくださいね。
スポット | アドベンチャーワールド |
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住所 | 和歌山県西牟婁郡白浜町堅田2399 |
Web | https://www.aws-s.com/ |
チケット | https://www.aws-s.com/ticket/ |
みなぱん
雨の日が好きな動物がいることにはびっくり!取材の日は晴れていましたが、プライベートで晴れの日には見れない、雨にテンションが上がっている動物を見に行こうと思います!