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長く使っている家電の寿命がいったいどれくらいなのか、気になったことはありませんか? 寿命を超えて家電を使い続けていると、思わぬトラブルが起こるおそれがあります。家電の適切な買い替えタイミングを知っておくことは、家電を安全に使う上で重要です。

そこで今回は、一般的な家電の寿命、買い替えタイミング、安く購入できる時期の目安などについて、まとめて紹介します。家電の寿命が気になっている人や、家電をお得に買い替えたいという人は、ぜひ参考にしてください。

※この記事は2023年12月4日に公開した内容をアップデートしています。

一般的な家電の寿命って? さまざまな家電の寿命一覧

画像: 一般的な家電の寿命って? さまざまな家電の寿命一覧

はじめに、一般的な家電の寿命を知るために重要な3つのポイントについて説明します。家電の寿命は、使用する環境や使用方法などによって左右されるため、これらのポイントを考慮することが大切です。

消費動向調査の「平均使用年数」から寿命を見る

内閣府では、家電の買い替え状況などを調べる「消費動向調査」を定期的に行っています。この調査によると、主な家電の平均使用年数は下表の通りです。平均使用年数は家電によって異なり、電気冷蔵庫やルームエアコンは14年前後と、家電の中では比較的長く使われていることがわかります。

故障による買い替え率がすべての家電で50%を超えていることから、故障した後に買い替えているケースが大半だといえるでしょう。また、この調査によると大物家電ほど、一度購入すると長く使う傾向にあると考えられます。

品目平均使用年数故障による買い替え率
電気冷蔵庫14.0年65.3%
電気洗濯機10.9年77.5%
電気掃除機7.5年71.9%
ルームエアコン14.1年70.8%
カラーテレビ10.7年69.7%
(2024年3月末時点)

参考:内閣府 消費動向調査(令和6年3月実施調査結果)

修理が可能な期間や安全に使える期間も確認する

家電メーカーには、家電の製造を終了した後、一定期間、補修用の部品を保有しておくことが義務付けられています。使っている家電が壊れた場合、この期間内であれば補修用の部品を手に入れることができますが、この期間を超えると部品が入手しにくくなります。

つまり、メーカーの部品の保有期間を過ぎて家電が故障した場合、修理が難しく、買い替えになる可能性が高いということです。公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している補修用性能部品の保有期間は、以下の通りです。

製品名
電気冷蔵庫9
電気洗濯機6
カラーテレビ8
電気釜6
電気井戸ポンプ8
電気毛布6
電子レンジ8
電気ポット5
ズボンプレッサー6
アイロン5
ラジオ6
開放式石油ストーブ6
製品名
テープレコーダー6
白黒テレビ8
ミキサー・ジューサー6
扇風機8
電気アンカ6
冷風扇8
電気カミソリ6
電子ジャー6
ロースター5
ウィンドファン6
ヘアーカーラー5
製品名
エアーコンディショナー9
電気掃除機6
ステレオ8
電気コタツ6
冷水器8
電気ストーブ6
換気扇6
トースター5
電気パネルヒーター6
電気コンロ5
屋外排気式石油ストーブ7

また、「長期使用製品安全表示制度」によって、扇風機、換気扇、エアコン、ブラウン管テレビ、洗濯機(全自動・2槽式)の5つの家電に関しては、家電メーカーなどに対して、製造年や設計上の標準使用期間を表示することが義務付けられています。

表示されている設計上の標準使用期間が過ぎたら、家電の状態に注意するようにしましょう。

参考:全国家庭電気製品公正取引協議会 別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間
経済産業省 長期使用製品安全表示制度

家電別・具体的な買い替え時のサイン一覧

家電を長く使っていると、使用中に普段はないような音や振動、においなどの変化が起きることがあります。これは家電の異常を知らせるサイン。こうした症状が現れた場合、家電の寿命が迫っているかもしれません。

冷蔵庫

庫内の食品が冷えにくく、冷凍庫の中のものが溶けたりする場合は、冷やす機能がうまく働いていない可能性があります。製氷機で氷が作れない場合も同様です。また、場所によって冷えたり冷えなかったりする冷えムラが発生する場合も、買い替えのサインです。通常はないような異音がする場合も、寿命が近づいていると考えるのがよいでしょう。ドアが閉まらないときは、パッキンを交換することで改善できる場合があります。

洗濯機

洗濯中に通常の運転音と異なるおかしな音がする場合は、寿命が近づいている可能性があります。水道やホースに異常がないのに、給水や排水ができない場合も要注意です。他に、エラーコードが出て、取扱説明書通りに対処しても改善しない場合や、操作ボタンを押してもうまく操作ができない場合も、買い替えを検討するのがベターです。

掃除機

電源が入らない場合の原因としては、チャイルドロックがオンになっていることや、電源プラグがきちんと差し込めていないケースがあります。また、ゴミで吸い込み口が塞がっている場合などには、電源を入れてもすぐに止まってしまうことがあります。こうした原因を取り除いても掃除機がうまく作動しないときは、寿命が近づいているかもしれません。使用中に本体が熱くなったり、焦げ臭い匂いがしたりするときは、すぐに使用をやめて修理や買い替えを検討しましょう。

エアコン

室内機や室外機から異音がしたり、ブレーカーが落ちたりする場合には、使用をやめて買い替えを検討しましょう。特に、ブレーカーが落ちる場合は、ショートや漏電が発生している可能性があるため、すぐに使用をやめるようにしましょう。

テレビ

省エネモードなどにしていないのに画面がいつもより暗い場合は、テレビの寿命が近づいているサインかもしれません。テレビのパネルは長期間使うことで徐々に暗くなっていく傾向があります。また、同様に、自動オフ機能を使っていないのに勝手に電源が切れる場合も、買い替えを検討するのがよいでしょう。

上記のようなサインが出たら、すぐに家電を使うのをやめ、取扱説明書を読んだ上で、修理や買い替えなど適切に対処するようにしましょう。家電からのサインを放置して使い続けていると、思わぬトラブルに発展する恐れもあり、危険です。自己判断で使用を続けるのは、くれぐれも控えましょう。

家電の寿命がきたらお得に買い替え! チェックしたいポイント

画像: 家電の寿命がきたらお得に買い替え! チェックしたいポイント

家電製品の寿命が近づいて新しいものに買い替える際には、できるだけお得なものがいいと考える人も多いでしょう。そこで、家電を買い替える際にチェックしたい3つのポイントを解説します。

お得に家電を買える時期はいつ?

家電は、毎年のように新製品がリリースされています。新製品が発売される前後には、従来の製品が安く販売されることもあるため、お得に家電を買うチャンスだといえるでしょう。

また、特定の家電のニーズが高まるハイシーズンを避けて購入すると、家電をお得に買うことができる場合があります。例えば、夏場や冬場にはエアコンの需要が高まるため、エアコンの価格が上がりやすくなります。こうした時期を外して購入すると、価格を抑えることができるかもしれません。

実は省エネ対象製品も狙い目!

毎日使う家電は、初期費用だけでなくランニングコストである電気代を抑えることも大切。省エネタイプの家電を選べば、電気代の節約に効果的です。

その際に役立つのが、家電量販店や通信販売のWEBサイトなどに表示される「統一省エネラベル」です。統一省エネラベルとは、家電の省エネ性能を星の数で表したもので、その家電を1年間使った場合の電気代の目安などが記載されています。

画像: 実は省エネ対象製品も狙い目!

統一省エネラベルは、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン、温水洗浄便座、電気温水機器、ガス・石油温水機器に掲載されています。ラベルを参考にしてより省エネ性能の高い家電を選ぶと、電気代の節約に役立つでしょう。

参考:経済産業省 資源エネルギー庁 統一省エネラベルが変わりました

下取りやフリマアプリなどの活用も検討しよう

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などの家電は、処分する際にリサイクル料金を支払うことが定められています。家電量販店などに引き取りを依頼する場合や、新しい家電に買い替える場合には、収集運搬料金とリサイクル料金を支払う必要があります。古い家電を下取りに出す場合も同様です。

もし家電の状態に問題がなく、引き続き使えるのであれば、フリマアプリやリサイクルショップなどを通じて、必要としている人に販売したり譲渡したりすることもできます。

関西電力では、電気製品を再利用する取組みの一環として、使用済みのパソコンを買い取り、再生処理を施してさらにスペックを高めたものを、家庭や教育現場などに向けて販売する「使用済みパソコンの再生事業」に取り組んでいます。この取組みについては、こちらの記事でより詳しく説明しています。

家電を買い替える際に気をつけておきたいポイント

家電の買い替えには、まとまったお金が必要になります。それに、家電を一度買い替えると長期間わたって使い続けるケースがほとんどです。自宅にあわない家電を買ってしまい、後悔しないためにも、買い替える際には次のようなポイントを押さえておきましょう。

電気代がどの程度掛かるのか確認する

画像: 電気代がどの程度掛かるのか確認する

家電は毎日使うものなので、初期費用だけでなく、ランニング費用である毎月の電気代も確認しておくことが大切です。冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコン、温水洗浄便座、電気温水機器などの家電には、省エネ性能などを示した「統一省エネラベル」などが表示されています。これらのラベルには、その家電を使った際の1年間の電気料金の目安が記載してあります。小売店舗の売り場だけでなく、ネットショッピングの場合も掲載してあるので、購入前にチェックしましょう。

家電量販店の決算月を狙って買いに行く

画像: 家電量販店の決算月を狙って買いに行く

初期費用を抑えるには、家電量販店の決算付きなど、安売りのタイミングを見計らって買いに行くことも有効です。早めの買い替えを検討することで、お得なタイミングを見計らうことができるでしょう。

型落ち品を購入して本体価格を安く抑える

家電メーカーは1年に1回などのタイミングで新製品を発売しますが、その際に前年のモデルの家電が安く売り出しされることがあります。購入の際には、初期費用だけでなく、前述の「統一省エネラベル」でランニング費用も確認するのがベターです。

家電の寿命を見極めて適切な買い替えタイミングを知ろう

家電の寿命は、使用する環境や使用方法などによって異なります。家電の適切な買い替えタイミングを知るには、平均使用年数や補修用部品の保有期間などを参考にしながら、家電の状態をしっかりと見極めることが重要です。家電の買い替えにあたっては、電気代の節約に効果的な省エネタイプの家電など、ライフスタイルに合わせて家電を選ぶようにするとよいでしょう。

画像: 家電の寿命はどのくらい?買い替えのベストなタイミングは?

けいちゃん

新しい家電を買うタイミングや古い家電の処分方法を意識することで、お得に家電の買い替えができますね!

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