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台風などの災害によって停電した際に気になるのが、冷蔵庫の中身です。特に夏場の暑いときに停電してしまうと「冷蔵庫の中は何時間もつの?」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、停電した場合に冷蔵庫の冷気を保つ方法や停電が長引いたときの対処法などを詳しく説明します。

※この記事は2023年9月11日に公開した内容をアップデートしています。

停電したとき、冷蔵庫の冷たさが持続するのは3時間

画像: iStock.com/Wako Megumi
iStock.com/Wako Megumi

一般的に、十分に庫内が冷えた状態で停電した場合、冷蔵庫の冷たさが保たれるのは2~3時間だとされています。ただし、これは冷蔵庫のドアを開けない場合の目安です。設置場所や季節、天候、食品の保存状態などによっては、もっと短時間しか冷気を保てないこともあるので注意が必要です。

参考:冷蔵庫の停電前の準備と停電時・停電復旧後の対処方法 - 冷蔵庫/ワインセラー - Panasonic

停電時の対処法|冷気を長く保つコツ

万が一、停電してしまったときには、冷蔵庫の中の食品をどのように扱うのがベストなのでしょうか。大切なことは、冷蔵庫の中の冷気をできるだけ長く保つこと。冷気を保つためのコツに加えて、やらないほうがいいポイントについても解説します。

冷蔵庫の開閉は最小限にする

画像: iStock.com/Siewwy84
iStock.com/Siewwy84

まず、冷蔵庫を開閉するのは最小限にとどめましょう。冷蔵庫のドアを開けるたびに冷気が外部に逃げて庫内の温度が上がってしまうからです。庫内の食品の状態が気になるからといって、何度も確認するのはNGです。家族とも共有して、頻繁に冷蔵庫を開け閉めするのは控えるようにしましょう。

保冷剤や冷凍食品を冷蔵室に入れる

画像: 保冷剤や冷凍食品を冷蔵室に入れる

停電したら、すぐに冷凍庫の保冷剤や冷凍食品などを冷蔵庫の一番上の棚に入れましょう。冷気は上から下に下りるため、冷蔵庫内の温度が上がるのを防ぐことができます。ただし、前述の通り、何度も冷蔵庫を開け閉めしたり、ドアを長時間開けっぱなしにしたりしていると庫内の温度が上がるため、ドアの開閉を最小限に抑えながら行うことがポイントです。

クーラーボックスに食材を移すのはNG!

画像: iStock.com/ fishysam
iStock.com/ fishysam

停電すると冷蔵庫の中の食品を冷たく保つために、クーラーボックスに移し替えようと考える人も多いかもしれません。しかし、あらかじめクーラーボックスを冷やしていない場合には、冷蔵庫の中に食品を入れたままにしておくほうが安全なこともあります。クーラーボックスが冷えていないと、入れた食品の温度が上がってしまうおそれがあるからです。

また、食品をクーラーボックスに移し替える際に冷蔵庫を何度も開け閉めすると、庫内の温度が上がってしまいます。冷蔵庫に入れたままにするほうが食品を冷たく保つことができるのです。

参考:冷蔵庫の停電前の準備と停電時・停電復旧後の対処方法 - 冷蔵庫/ワインセラー - Panasonic
参考:停電したときに冷蔵庫の中身はどうすれば!?◯◯は絶対やってはだめ! - Haier Japan Region

(コラム)停電したとき、冷蔵庫の電源プラグは抜いたほうがいい?

基本的に、停電したときに冷蔵庫の電源プラグを抜く必要はありません。ただし、停電が数分間など極めて短時間の場合には、停電から復旧して再び電気が流れるときにコンプレッサーという部品に負荷がかかることがあります。そのため、停電が7分以内で終わったときは、一度電源プラグを抜いて7分ほど電源プラグを抜いたままにしてから再び差し込むことをおすすめします。

参考:冷蔵庫の電源を入れ直すときに注意することは - 冷蔵庫/ワインセラー - Panasonic

停電が長引いたときの対処法

冷蔵庫の中の冷気は、ドアの開閉を最小限にすれば2~3時間保つことができますが、それ以上に停電が長引いた場合にはいくつかの対処が必要です。食品をダメにしないための方法や停電に伴うトラブルを防ぐ対処法を紹介します。

生鮮食品は早めに調理する

画像: iStock.com/DragonImages
iStock.com/DragonImages

停電が3時間以上長引いた場合は、肉や魚、乳製品などの生鮮食品から早めに調理するようにしましょう。肉や魚は、しっかりと火を通して食べると安心です。停電時には、普段使っているIHクッキングヒーターや電子レンジは使えません。そのため、防災対策として卓上のカセットコンロとガスボンベをセットで常備しておくことをおすすめします。

水漏れをしていないか確認する

画像: 水漏れをしていないか確認する

停電した状態が続くと、庫内についた霜が溶けたり、食品そのものが解凍されたりして水漏れが起きることがあります。水漏れが発生すると、停電が復旧した際に漏電を起こすトラブルに発展する恐れもあります。そのため、冷蔵庫の周りを確認して水漏れがあった場合には、タオルなどで拭き取りましょう。また、水漏れが確認されたら、電源プラグを抜いておくと良いでしょう。

参考:冷蔵庫の停電前の準備と停電時・停電復旧後の対処方法-冷蔵庫/ワインセラー- Panasonic
参考:停電したときに冷蔵庫の中身はどうすれば!?◯◯は絶対やってはだめ!- Haier Japan Region

(コラム)停電で冷蔵庫は壊れる?

停電しただけで冷蔵庫が壊れることは考えにくいでしょう。しかし、停電によって庫内の食品が溶けて水漏れしてしまうと、漏電などのトラブルによって冷蔵庫が故障する可能性は考えられます。ほかにも、短時間の停電によって冷蔵庫の電源が頻繁に入り切りされると、冷蔵庫の部品に負荷がかかって故障を引き起こす恐れもあるため、注意が必要です。

普段からできる冷蔵庫の停電対策

冷蔵庫の停電対策には、普段から準備しておくことができるものもあります。地震などの自然災害はいつ訪れるかわかりません。普段から冷蔵庫の停電対策に取り組んでおけば、万が一の際にも安心できます。

冷蔵室は隙間をあけておく

画像: 冷蔵室は隙間をあけておく

冷蔵庫には、ものを詰め込みすぎないことが大切です。庫内に隙間がない状態では、冷気が行き渡りにくく冷えにくくなってしまうからです。停電時には、冷蔵庫の棚に一番上に保冷剤などをおきますが、冷気が十分に行き渡らない状態だと、食品の傷みが早く進んでしまうことも考えられます。また、普段から庫内を整理整頓していると省エネにもつながります。

冷凍庫は食材や保冷剤を詰めておく

画像: 冷凍庫は食材や保冷剤を詰めておく

冷蔵庫と反対に、冷凍庫には食品や保冷剤をしっかり詰めておくことが大切です。冷凍された食品や保冷剤が十分な量あれば、停電時に冷蔵庫に移し替えて庫内を冷やすことができます。冷凍庫に空きスペースがある場合には、冷凍できるペットボトル飲料などを入れておくのがおすすめ。停電時の保冷剤としてはもちろん、飲料としても役立つでしょう。

ポータブル電源を用意しておく

画像: iStock.com/Jirasak Puttanaboon
iStock.com/Jirasak Puttanaboon

長時間の停電にもしっかり備えたいという人は、非常用電源としてポータブル電源を用意しておくと安心でしょう。ポータブル電源があれば、停電時でもスマートフォンの充電をはじめ、いろいろな家電製品を使うことができるようになります。ただし、ポータブル電源の容量の範囲内で利用する必要があります。また、自宅に太陽光発電や蓄電池を設置すれば、停電時の非常用電源として使うこともできます。

停電時の冷蔵庫の対処法を知って普段から備えよう

停電時でも冷蔵庫を冷たい状態に維持するためには、開閉を最低限にして冷気を逃がさないことが重要です。停電が長引く場合には、痛みやすい生鮮食品を先に調理しましょう。防災対策として、停電しても調理できるようにカセットコンロやガスボンベを用意しておくこともおすすめです。こうした対処法を知って、普段から停電に備えておくと安心して過ごすことができるでしょう。

画像: 停電したら冷蔵庫は何時間もつ?停電時の対策や冷気を保つ方法を紹介!

みかりん

最近台風が多いので、いつ起こるかわからない停電に備えて冷蔵庫の中身を見直したいと思います!

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