滋賀といえばここは外せない「ラ コリーナ近江八幡」
SNS映えするフォトジェニックスポットや焼きたてのスイーツが楽しめると評判の「ラ コリーナ近江八幡」。まるで物語の中に迷い込んだような唯一無二の世界観が話題を呼び、遠方からわざわざ訪れる人も多いという滋賀随一の観光名所です。
「自然に学ぶ」がコンセプトの「ラ コリーナ近江八幡」は、背後に八幡山、目の前に水郷地帯と豊かな自然に囲まれています。甲子園球場3個分もの広大な敷地には、草に覆われた建物や森への小道、田んぼなどがあり、自然を間近に感じながら、スイーツに舌鼓を打ったり、ショッピングを満喫したり…とここまではご存じの方も多いかと思いますが、実は「ラ コリーナ近江八幡」では“大人の社会科見学”を楽しむこともできるんです。
学べるスポットが満載! 大人こそ楽しめるラ コリーナ

全体は意外と広く、スイーツを中心にしたカフェやフードコート、ショップがいくつも。複数のショップを移動する道すがらには、近江八幡の自然や文化を感じるものが多くあります。
子どもの頃に感じた“わくわく感”を思い出しながら早速見どころを紹介しましょう。
広報の髙曽さん、どうぞよろしくお願いいたします!

自然に触れて、食べて、買う!
エントランスを抜けると、まるで八幡山の一部であるかのような三角形の建物が現れます。ここは「メインショップ」。後ろに八幡山を背負うとまるで一体化しているかのように見えます。
突如現れるこの個性的な建物は、なんとも不思議な佇まいです。
特徴的な“草屋根”がお出迎え

4代目社長・山本昌仁さんの「来ていただいたお客様に『近江八幡に来てよかった』と言っていただけるような、ほっとする場所を作りたい」という思いにより、“自然”をテーマに作られた「ラ コリーナ近江八幡」。
屋根を芝に覆われた “草屋根”の愛称で親しまれているこのメインショップは「ラ コリーナ近江八幡」のシンボル的存在として、四季折々さまざまな姿で人々を迎えてくれます。


建築を手がけたのは建築史家の藤森照信(ふじもとてるのぶ)さん。「ラ コリーナ近江八幡」の敷地内には、ほかにも多くの藤森建築が点在しており、それを目当てに訪れる建築ファンも多いようです。

草木の手入れは自分たちでしているんですよ。この建物を作る時も、スタッフが実際に藤森先生のお手伝いをしているんです。よく見ると明らかに手仕事だな、と気づく箇所があるんですよ

手作業を感じる銅板

屋根には、スタッフさんが植物の手入れのために使っている足場が!


たねやが本社社屋として使用している写真左の建物も藤森建築。

すべて銅板でできていて、年月が経つにつれ、深い銅色に変化していきます。やがてはちょうどお寺の鐘などのように、エメラルドグリーンになると思います。
そんな未来の姿を想像するのも楽しいですよね。栗の木や漆喰、銅板などを使っているのも藤森建築の特徴。自然由来のものを使用し、漆喰を塗ったり、内装の仕上げをしたりと、人の手作業で仕上げることで、昔ながらの「温もり」を感じることができます。
メインショップでたねやのお菓子作りを知る
“草屋根”の建物の中へと入っていきましょう。この建物には「たねや」と「クラブハリエ」のショップが入っているので、いわゆる看板商品の数々を購入することもできますが、同時にたねやグループのお菓子作りについて知ることができます。
入ってびっくり、建物自体の構造もとても面白く、解説がないと見逃してしまいそうな細かいところまで思わずチェックしてしまいます。漆喰に炭片が埋められており、これも皆さんの手仕事なのだとか。

手仕事ならではの個性がところどころ溢れているので、ぜひ天井を見上げてほしいです!


さらに、「たねや」の和菓子売場の壁面には、かつて使っていたという干菓子用の木型がずらりと飾ってあります。


どんなお菓子にどんな型が使われているのか、実際に見るのもアート鑑賞のようでワクワクします。

たねやが産声を上げたのは明治5年、実に150年以上も前のこと。現在もすべての商品が地元滋賀で作られ、全国へ発送されているのだそうです。

現在たねやは31店舗、クラブハリエは24店舗を展開しており、このメインショップでは、定番商品はもちろん「ラ コリーナ近江八幡」限定商品や季節限定商品も手に入れることができます。

自称手土産マスターの私、たねやさんやクラブハリエさんのお菓子は事あるごとに購入させてもらっていますが、本当にオススメしたい商品ばかりです!この前は帰省のときにたねやさんの「ふくみ天平」を買って帰ったら、両親も祖父母もとても喜んでくれました。限定商品も要チェックですね!!
近江八幡の自然を守り、次の世代へと受け継ぐ

メインショップを抜けた先にあるのが大きな田んぼです。田んぼの周りには小道が設けられ、自由に散策を楽しめるようになっています。

実際に流れる小川で小魚を探す子どもの姿も。四季折々の植物や昆虫などが見られるため、ただただ散歩するというだけでも癒しスポットとして使えそうです。

田んぼには季節の草花が咲いていたり、小さな生き物が住んでいたりと、ありのままの自然を感じることができます。

お菓子の源である農業を知る、農家の方々の苦労を知るために田植えや稲刈りを従業員が行う「学びの田んぼ」を敷地中央に作りました。
広大な敷地の自然をすべて管理しているのが「キャンディファーム」と呼ばれるたねやグループの農藝部門。“お菓子屋の農場”という意味の「キャンディファーム」は、“近江八幡の原風景をいかに守るか”をテーマに、敷地内の日々の手入れや、季節のワークショップの開催などの活動をしています。


菓子製造スタッフ、販売スタッフが一緒になって田植えや稲刈り、脱穀などをすべて手作業で行うことで、菓子の源である農作物のありがたさを学んでいます。
この日、キャンディファームのスタッフさんたちが植えていたのは、どんぐりの苗木。

この苗木を育てて、ここを林に、そして森にする。そして八幡山とこの敷地を森で一体化させたいんですよ。
日々の作業をしながら、100年後200年後の景色をつくっていくために新たな植樹を行っているとのことで、私たちも思わず未来に思いを馳せます。
話題のNEWショップ! バームファクトリーで焼きたてのバームクーヘンを
さて、2023年1月に誕生したばかりのバームファクトリーもラ コリーナの大きな見どころのひとつ。クラブハリエといえば、ふわふわ食感のバームクーヘンが有名ですが、このバームファクトリーでは、生地作りから、焼成、包装まですべての工程をガラス越しに見学することができます。

バームファクトリーでは1日約1000本のバームクーヘンを作っているそうで、これをカットすると約2万個のバームクーヘンができるのだとか。材料は卵、小麦粉、バターといたってシンプル。材料をミックスする工程から、工程ごとに見学が可能です。
バームクーヘン作りの要である焼成では、職人が1層1層丁寧に焼き上げていきます。ガラス越しにもバームクーヘンの甘〜い香りに包み込まれ、幸せな気分に。


洞窟をイメージしたバームファクトリーには、1階にショップ、2階にカフェが併設されていて、工場見学の後に気になる商品を買ったり、カフェで出来立てのバームクーヘンをいただいたりできるようになっています。

焼きたてのバームクーヘンは、ほんのり温かくて、驚くほどにふっわふわ。卵の風味とバターの香りが口いっぱいに広がります。実際に作る工程を見た後は、より一層美味しく感じられるはず。
2階のカフェから通じる展望台からは、「ラ コリーナ近江八幡」全体を一望できるだけなく、より間近に八幡山を見ることができます。春になると、八幡山を彩る美しい桜の木々も見られるそうですよ。


ショッピング&グルメ、写真撮影も忘れずに
大人の社会科見学の締めくくりは、ギフトショップでのショッピング。ガレージをイメージした店内には、クラブハリエのお菓子や「ラ コリーナ近江八幡」でしか手に入らないグッズが勢揃い。見渡す限りお菓子で埋め尽くされた幸せな空間です。

取材時はバレンタイン商品がずらり
ギフトショップの隣にはフードコートもあり、揚げたてのライスコロッケやピザトーストなどを提供。スイーツだけかと思いきや、軽食も食べられるのがさすがですよね! ほかにもカステラショップなどでもランチを楽しむことができます。

また、それぞれのショップやレストランでの建築の見どころもたっぷり。細かいところまでチェックしているとあっという間に時間が過ぎていきます。


映えスポットも目白押しの「ラ コリーナ近江八幡」。敷地内には、思わず写真を撮りたくなるようなスポットがたくさんあるので、写真撮影もお忘れなく!
「たねや」バージョン「クラブハリエ」バージョンの“飛び出し坊や”も必見です。


五感で楽しむ「ラ コリーナ近江八幡」
ラ コリーナ近江八幡の見どころをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。たねやグループのお菓子作りや、自然を守るための取組み、近江八幡の風土など、多くのことを学べる大充実のひと時でした。
スイーツを楽しむだけでなく、田んぼの周りをお散歩して、珍しい草花を見つけたり、鳥のさえずりに耳を傾けたりするのも「ラ コリーナ近江八幡」の一つの楽しみ方かもしれません。
敷地内にはまだオープンしていない新店舗予定地も。これからも進化を続ける「ラ コリーナ近江八幡」から目が離せませんね。
ラ コリーナ近江八幡
住所 | 滋賀県近江八幡市北之庄町615-1 |
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営業時間 | 9:00~18:00 |
公式WEB | https://taneya.jp/la_collina/ |

さっさん
この充実度合とワクワク感は、まさに大人の遠足!友達とでも恋人とでも家族とでも、一緒に行く人を選ばないのも嬉しいポイントですね!