※価格は税込み表記です。
柿の名産地、奈良・五條に誕生!フルーツの魅力満載の複合施設

奈良・五條での新たな食文化の拠点「Land」
五條インターから車で5分ほど。山と果樹園に囲まれたのどかなエリアに、スタイリッシュな建物が現れます。
Landの運営を手がけるのは、明治時代から奈良・吉野地域で広大な果樹園を営んできた「堀内果実園」。柿をはじめとする果物の栽培やドライフルーツなどの加工品製造のほか、奈良、大阪、東京に直営のカフェを展開し、フルーツを贅沢に使ったメニューが人気を博しています。

堀内果実園6代目の堀内俊孝さん
「当社が法人化した13年前から『ここにたくさんの人が集まる施設をつくりたい』と考えていました」と語るのは、6代目の堀内俊孝さん。早速、施設を案内していただきました。
上質なフルーツと手作りの加工品が並ぶショップスペース
開放感あふれるワークショップルームの空間
1階にショップ、2階にカフェやワークショップルームが備えられています。

堀内さん
施設オープン前は果樹のオーナー制度やフルーツ狩りを実施していましたが、それでは収穫期にしか足を運べない。カフェやショップがあれば、一年中楽しんでもらえると考えました。
広い店内にフルーツの甘い香りが漂っています。おいしいフルーツとの出会いに期待が高まります!
雄大な山々に囲まれた果樹園でフルーツ狩りやワークショップを
「Landでは、季節ごとのフルーツ狩りも楽しんでいただけますよ」と堀内さん。1日10組限定でフルーツ狩りのワークショップが体験できます。トゥクトゥクに乗って、取材当日に旬を迎えていた柿畑へと向かいました。

堀内さんの運転でトゥクトゥクに乗って畑に向かいます
目の前には雄大な金剛山がそびえ、振り返ると吉野地域の山々が見渡せる絶好のロケーション! 澄んだ空気が心地よく感じられます。この地域は金剛山の伏流水に恵まれ、朝晩の寒暖差が大きいことから果物やお米の栽培に適しているといわれています。なかでも五條は柿の産地として知られています。

トゥクトゥクで約5分走ったところに広がるLandの畑
柿畑に到着すると、大人の背丈ほどの木にオレンジ色の実がたわわに成っていました。柿の木は本来10mを超える高さに成長しますが、冬の間に枝を剪定し、適度な隙間を作って収穫しやすい状態に整えるのだそうです。

堀内さんにコツを教えてもらって柿を収穫します

堀内さん
堀内果実園の果物づくりは、土からこだわっています。化学肥料に頼らず、地元の堆肥などを使った有機栽培に取り組んでいます。
その土地に合った土づくりが、味わいの秘訣なのですね。
専用のハサミとカゴを手に、収穫スタート! よく見てみると、しっかりとした固さの実や熟して柔らかくなった実など、一つひとつに個性があるので自分好みのものを選んでほしいと堀内さん。

堀内さん
柔らかい実は傷つきやすいことから本来は市場に出回りません。ですが、木の上で完熟した柿の甘さ・美味しさは本当に格別。これを目当てに来てくださる方もいらっしゃるんですよ。

堀内さんのおすすめは、皮のまま丸ごと食べること。収穫したばかりの実をガブリとひと口いただくと、スイーツのような甘さと濃厚な風味が口いっぱいに広がります。ソフトボールほどの大きさの立派な実でしたが、あっという間にペロリ。思わず笑顔がこぼれます。
冬はレモンやみかん、イチゴの収穫体験を予定。夏はブドウ狩りも実施するなど、季節ごとに旬のフルーツ狩りを体験できます。


堀内さん
五條の自然の素晴らしさや、果物が育つ農園の環境も一緒に味わってもらえたらと思います。
自分で収穫したフルーツの美味しさはひとしお。充実の時間を過ごすことができました。
生産者の手仕事を間近に見られるカフェでランチやスイーツを満喫
柿狩りとワークショップを満喫した後は、2階のカフェスペースへ。メニューには、堀内果実園のフルーツを使ったスイーツやドリンク、地元食材を使ったランチなどが並んでいました。

職員たちが果物の選別や加工を行い、一つひとつの果実が丁寧に扱われている様子が確認できます
驚いたのは、開放感あふれるカフェ空間からガラス越しに加工場の様子を見られること。2階から1階の加工場を見下ろす角度なので、手元の様子がはっきりとわかります。収穫したばかりの果物の皮を剥いたり、ブラシで細かな土を取り除いたりと、さまざまな工程をじっくり見学することができます。


堀内さん
果物は一つひとつサイズや形が違いますし、種類によってはとても傷つきやすいものもあります。このため、手作業でしかできないことも多いんですよ。皆さんの食卓に届くまでに、人の手で丁寧に仕上げていることを知っていただきたいですね。
テキパキと働くスタッフの皆さんや、次々に出来上がっていく加工品を眺めていると、時間を忘れてしまいそうです。こうやって、果物がさらに魅力的な商品になっていくのですね!
手際の良い作業を眺めていると、注文した料理が運ばれてきました。

チャーシューエッグ丼 1,680円
まずは、ランチのチャーシューエッグ丼(1,680円)を。五條が誇るブランド豚"ばあく豚"に目玉焼きがのった丼にサラダが付くセット。分厚くジューシーな豚肉は、焦がし醤油の香ばしさと甘辛い味付けが絶妙。ツヤツヤのお米との相性も抜群でした。

10種果実の雲パンケーキ 1,680円
デザートは別腹と、続けて注文したのは10種果実の雲パンケーキ(1,680円)。お皿いっぱいのフルーツに、思わず歓声をあげてしまいました! 2種類のフルーツソースやたっぷりのホイップクリームも添えられ、自分好みにアレンジできます。フワフワのパンケーキの上にトッピングし、ひと口ずつ違った組み合わせを試しながら、「フルーツってこんなにおいしいんだ!」と堪能しました。
メニューはほかにもフルーツだけでつくられたドリンクやパフェ、どら焼きやケーキ類、少しずついろいろなおかずが味わえる篭盛りのランチセットなど、充実のラインナップ。夏はフルーツのかき氷が登場するなど、季節メニューも随時お目見えするそうです。
ショップには工場直送のドライフルーツや地元産食材がズラリ

フルーツ狩りや加工場の見学で現場の手仕事の素晴らしさを知り、お腹も心も満たされて、最後に立ち寄ったのは1階のショップ。おみやげ選びにも自然と力が入ります。
まず目に留まるのは、加工場から直接届くフリーズドライフルーツの数々。色とりどりのフルーツがフリーズドライでサクサク食感に。かわいいパッケージで、手土産に喜ばれそうです。

(左から順に)フリーズドライ キウイ 1,080円、フリーズドライ ミックス1,296円、フリーズドライ すもも 972円
「こちらもオススメですよ」と堀内さんがイチオシしてくれたのはオリジナルの柿の葉茶。手摘みした柿の葉を使ったお茶です。日本茶と同じ製法でつくられた飲みやすい味で、ビタミンCやポリフェノールが豊富に含まれているのだそう。ノンカフェインなのも嬉しいですね。

(左から順に)柿の葉茶(ティーバッグ袋タイプ)1,458円、焙じ柿の葉はと麦茶(ティーバッグ袋タイプ)1,458円、焙じ柿の葉茶(80g袋タイプ)1,782円
ショップには堀内果実園の製品だけではなく、地元・五條市の食材や加工品も豊富にそろっています。五條産の紅はるかをじっくり熟成した加工品が特に人気なのだとか。肉類やお米、お酒なども並んでいました。

(左から順に)おいもチップス 540円、焼き干しいも648円、いもけんぴ864円
ショップでは、テイクアウトのフルーツジュースやスイーツも販売しているので、ドライブの休憩にもピッタリですね。
「奈良・五條には魅力的な食材がたくさんありますし、ショップには日本の食文化の豊かさを感じられる各地の選りすぐりの商品もそろえています。地元の方にも、遠くからお越しのお客さまにも、買い物を楽しんでほしいですね」
「生産地だからこそ」の体験を楽しんでほしい

フルーツと人、さらには地域をつなげる場所でありたい。施設を案内していただいた後、堀内さんはLandに込めた熱い想いを語ってくださいました。
「近年、果物の生産者は高齢化の傾向にあり、街の人口も減っています。このままではいけないと考え、Landを立ち上げました。果樹園を見たことがない都会の子どもたちが大喜びしてくれたり、『果物っておいしい!』と声をかけてくださったり。皆さんの笑顔を見ていると、この場所をつくってよかったと嬉しくなります。ぜひ気軽に立ち寄って、生産地ならではの体験を楽しんでください」
体験できるワークショップやフルーツ狩りの情報は公式サイトで随時更新されています。フルーツを思う存分楽しみたくなったら、ぜひおでかけしてみてください!
Land(ランド)
| 住所 | 奈良県五條市西河内町1219-1 |
| 営業時間 | 10:00〜17:00(カフェL.O. 16:30) |
| 定休日 | 火曜 |
| Web | https://horiuchi-fruit.jp/land/ |
| https://www.instagram.com/horiuchi_fruit_farm/ |

さやぱん
「Land」はフルーツを楽しむだけではなく、自然と人々の温かさを感じることができる場所。フルーツ狩りやワークショップでは、直接農園で育てられた新鮮な果物の魅力を存分に体験できます。カフェやショップで楽しめるフルーツを使ったスイーツやランチも絶品で、五條の自然を感じながら、心もお腹も満たされる素敵なスポットです!











