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京都で特別なお菓子として知られる村上開新堂のクッキー。缶いっぱいに詰められた美しい焼き菓子は、贈り物や自分へのご褒美として、たくさんの人に愛されています。同店のクッキーは、なぜここまで多くの人を惹きつけるのでしょうか? かんでんWITH YOU編集部が実際にお店を訪ね、人気の理由を探りました!

※価格は税込み表記です

京都 村上開新堂とは、明治時代に一歩を踏み出した洋菓子専門店

画像: 店舗は昭和初期に建てられた洋館。右側から店名が書いてあるところもレトロ

店舗は昭和初期に建てられた洋館。右側から店名が書いてあるところもレトロ

1907年(明治40年)に創業し、京都で洋菓子専門店を120年近く営んできた「京都 村上開新堂」。真っ白な建物に紫色のシェードがおしゃれで、レトロな佇まいが印象的です。ガラス扉を開けようとして目に入ったのが、「をす(押す)」という文字が彫られたゴールドのプレート。一部分が飴色に変化して、年季が入っています! この場所で多くの時を重ねてきたことがわかります。

画像: 京都 村上開新堂とは、明治時代に一歩を踏み出した洋菓子専門店

中に入ると、床は一面のタイル張りで、大理石の柱や深みのある茶色を基調とした棚などが空間を贅沢に使って配置されています。特にカーブが美しいガラスのショーケースが目を引きます。そこではバラエティー豊かなクッキーがきれいに並べられています。老舗ならではの趣が感じられ、まるで店内だけ時計の針が巻き戻されたかのようです!

村上開新堂を営む村上家は、もともとは、大膳職(だいぜんしき)といって宮中で料理を担当していた家柄なのだそう。しかし、明治維新を経て、村上家の人たちも東京へ。その後、1874年(明治7年)、東京に村上光保さんが洋菓子を販売する村上開新堂を創業。そして光保さんのもとで修行をしていた甥の清太郎さんが、京都にも村上開新堂をオープンしました。

現在の店主・村上彰一さんは、清太郎さんのひ孫にあたります。同店では、レトロでシンプルな味わいのロシアケーキが、多くの人に愛されてきました。

画像: 5種類あるロシアケーキの中でも人気の「レーズン」。ドレンチェリーとレーズンがトッピングされています

5種類あるロシアケーキの中でも人気の「レーズン」。ドレンチェリーとレーズンがトッピングされています

京都 村上開新堂のクッキーが愛される理由に迫る!

京都で長く愛される村上開新堂のクッキー。その魅力を深掘りすべく、かんでんWITH YOU編集部が取材を通して知った人気の理由を紹介します。

人気の理由① 販売当初から変わらない、素朴で深い味わい

画像: ブリキ缶を村上開新堂のロゴマークが入った掛け紙で覆い、紅白の紐で結んだ粋な包装

ブリキ缶を村上開新堂のロゴマークが入った掛け紙で覆い、紅白の紐で結んだ粋な包装

京都の村上開新堂といえば、ロシアケーキを思い浮かべる人が多いですが、クッキー缶も人気のお菓子です。最初にクッキーの販売をはじめたのは、東京の村上開新堂なのだそう。それを京都でも取り入れ、独自のレシピを考案し、量り売りをスタート。その後、ほどなくしてクッキー缶の販売をはじめ、今では60年愛され続けるロングセラー商品になりました。販売当時からクッキーの味は、ずっと変わっていません。

「産地が変わることはあっても、材料、製造工程などを大きく変えることはせず、同じ味を作り続けています」と語るのは、4代目店主・村上彰一さん。

変わらない味を作り続けることは、簡単ではありません。ですが、代々受け継がれてきた製法や味を未来へとつないでいきたい、という村上さんの強い思いが伝わってきました!

画像: 「細く長く続けることが大事」という祖母の言葉を、今でも胸に留めているという村上さん

「細く長く続けることが大事」という祖母の言葉を、今でも胸に留めているという村上さん

村上開新堂がお菓子作りで大切にしているのが、シンプルであること。小麦、バター、卵、砂糖、牛乳など、国産の素材を使い、職人の手で焼き上げています。このこだわりから作り出される飽きのこない素朴なおいしさが、多くの人を惹きつけるのです!

画像: 1枚1枚、丁寧に職人の手で型抜き(画像提供:村上開新堂)

1枚1枚、丁寧に職人の手で型抜き(画像提供:村上開新堂)

クッキーの型抜きは、職人が1枚ずつ手作業。なんと、1日約5,000枚も! 格子柄や縞模様といったクッキーの模様は、型を抜いたり、柄棒で線を引いたりして表現しています。生地の固さは、その日の気温や湿度によって変化するため、模様をいれる際には力加減を調整するなど、精密さが求められます。こうした職人の手による、丁寧で手間を惜しまない作業が、均整の取れた美しいクッキーの仕上がりを生み出しているのです。

画像: 販売当初から使用している抜き型(画像提供:村上開新堂)

販売当初から使用している抜き型(画像提供:村上開新堂)

手仕事の温かみやほっとする味わいを求めて、3世代で来店したり、子ども時代の懐かしい味を思い出しに来たりする地元のお客さんが多いそう。ずっと変わらない味がつないでくれる思い出や、村上開新堂のお菓子作りの信念に、心を動かされているのかもしれません。

人気の理由② クッキー缶を開けた瞬間の特別感

画像: チョコレートサブレ、ココアチップ、チョコレートクリームサンド、シナモンサブレ、ピーナッツサブレ、ボーロ、杏子ジャムサンド、モカサブレ、ジンジャーシュガー、シトロンクリームサンド、ヴァニラクッキーの11種類

チョコレートサブレ、ココアチップ、チョコレートクリームサンド、シナモンサブレ、ピーナッツサブレ、ボーロ、杏子ジャムサンド、モカサブレ、ジンジャーシュガー、シトロンクリームサンド、ヴァニラクッキーの11種類

缶を持ってみると、ずっしりとした幸せな重みが…! クッキー缶の蓋を開けると香ばしく、どこか懐かしい甘い香りが漂います。

画像: 重さだけでなく、見た目の重厚感にびっくり!

重さだけでなく、見た目の重厚感にびっくり!

驚いたのは、整然と並べられたその美しい見た目。お花のような絞りクッキーの上に、小さな丸い粒のクッキーがちりばめられていて、可憐です。隙間なくぎっしりと詰められ、仕切りもないにもかかわらず、崩れることなくきれい! 缶に詰める順番は決まっており、クッキーがぴったりと収まるようにたっぷりと入れられ、クッキー同士が支え合うように配置されています。

缶の中には11種類のクッキーが。ピーナッツサブレ、杏子ジャムサブレ、ジンジャーシュガー、シトロンクリームサンドなど、バラエティー豊富。「どれから食べよう…!」とワクワクが止まりません。

画像: 創業当時から変わらない包装紙

創業当時から変わらない包装紙

包装紙にも村上開新堂のこだわりが。エジプト壁画のイラストが描かれたクラシカルなグレーの包み紙に、紫のシデ紐でリボン掛け。包装のひと手間からも、クッキーやお客さまを大切に思っていることを感じます。包みを解く瞬間から心が躍ります。

画像: ラッピングツール

ラッピングツール

さまざまに心を尽くし、特別な日のお菓子として出来上がったクッキー缶は、私たちの日常に贅沢なひとときをもたらしてくれます。お気に入りのお皿にクッキーを並べ、紅茶とともに優雅なティータイムを自分にプレゼントするのも素敵です。また、大切な人へ感謝の思いを込めた贈り物としても、記憶に残る一品になりますね。

人気の理由③ 希少ゆえの手に入れるまでのワクワク感

画像: クッキー大缶 8,424円、クッキー小缶 6,480円

クッキー大缶 8,424円、クッキー小缶 6,480円

クッキー缶は職人の手作りのため、予約制のみの受付で、現在だと約1年待ち!

「お待たせしてしまうことに心苦しい思いもありつつ、こだわり抜いたクッキー缶を届けるためには、予約制にすることは必要な決断でした」と村上さん。

画像: クッキー缶に入っているクッキーのサンプル。量り売りをしていた当時のケースをディスプレイとして利用

クッキー缶に入っているクッキーのサンプル。量り売りをしていた当時のケースをディスプレイとして利用

届くまでの待ち遠しさと希少性が、より人々を魅了しています。そして、手に入れるまでの過程や時間も含めて、特別な体験になっているのです。クッキー缶への期待感がさらに高まり、手元に届いたときの喜びも格別ですね!

京都 村上開新堂のクッキー缶の入手方法をご紹介!

画像: これまでの歩みや菓子にまつわる写真などがディスプレイされていました

これまでの歩みや菓子にまつわる写真などがディスプレイされていました

クッキー缶の注文は、店頭か電話でのみ受付。出来上がり時期の目安は、予約のタイミングによって多少の違いがあるため、確認を。出来上がったら、電話で知らせてくれます。受取は、来店もしくは自宅配送が可能。また、贈答品としての発送にも対応してくれます。まずは問い合わせてみてください!

京都 村上開新堂

住所京都府京都市中京区寺町通二条上ル東側
営業時間10:00~18:00
定休日日曜・祝日・第3月曜
(年末年始やお盆休みもあり。詳細はWebでご確認ください)
電話番号075-231-1058
Webhttps://www.murakami-kaishindo.jp
画像3: 京都 村上開新堂のクッキーはなぜ人気?魅力やこだわりを大解剖!

たかっぺ

一口味わうたびに、奥深い風味がして、食べた後に優しい余韻が残る村上開新堂のクッキー。紡いできた歴史の足跡が感じられるかのようです。
味わい、造形美、手元に届くまでの待ち遠しさなどといったロマンが、多くの人を虜にしているのだと感じました!

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