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滋賀の人気ナンバーワンスポットである「ラ コリーナ近江八幡」。和菓子の「たねや」・洋菓子の「クラブハリエ」を手がける、たねやグループのフラッグシップ店として2015年にオープンして以来、多くの人々を魅了しています。ここでは、ランチやお土産をはじめ、バームクーヘン工場や建築などの見どころ、「ラ コリーナツアー」の体験レポートまで、「WITH YOU」編集部がご紹介します!

※この記事は2023年3月14日に公開した内容をアップデートしています。写真は一部取材当時のものです。

「ラ コリーナ近江八幡」はどんなところ?

画像: 「ラ コリーナ近江八幡」はどんなところ?

SNS映えするフォトジェニックスポットや焼きたてのスイーツが楽しめると評判の「ラ コリーナ近江八幡」。まるで物語の中に迷い込んだような唯一無二の世界観が話題を呼び、遠方からわざわざ訪れる人も多いという滋賀随一の観光名所です。

「自然に学ぶ」がコンセプトの「ラ コリーナ近江八幡」は、背後に八幡山、目の前に水郷地帯と豊かな自然に囲まれています。甲子園球場約3個分もの広大な敷地には、草に覆われた建物や森への小道、田んぼなどがあり、自然を間近に感じながら、スイーツに舌鼓を打ったり、ショッピングを満喫したり…のんびりとした癒やしの時間を楽しむことができます。

アクセスや入場料は? 気になる基本情報

まずは、「ラ コリーナ近江八幡」の基本情報を確認していきましょう。

「ラ コリーナ近江八幡」があるのは、滋賀県近江八幡市。大阪の中心地からは車で約90分、電車なら最寄りのJR近江八幡駅まで約60分で行くことができます。

入場料はなんと無料、駐車場も無料なので、気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイント。また、定休日が元旦のみになっているため、遊びに行きやすいのも魅力です。営業時間は9:00〜18:00(フードコート10:00〜17:00)です。

大人の遠足には「ラ コリーナツアー」がおすすめ

ショッピングや食事のイメージのある「ラ コリーナ近江八幡」ですが、実は“大人の社会科見学”を楽しむこともできるんです。

それが、スタッフさんが敷地内のさまざまなスポットを案内してくれる「ラ コリーナツアー」です。「ラ コリーナツアー」は30分、60分のガイドツアーと、森づくり体験ツアーの3種類があり、それぞれのツアー内容に合わせて、スタッフさんが「ラ コリーナ近江八幡」の楽しみ方や見どころ、込められた想い、そして近江八幡の自然や文化について紹介してくれます。

画像: 大人の遠足には「ラ コリーナツアー」がおすすめ

今回は、広報の高曽さんに案内していただきました!

※ガイドツアーは2023年3月当時の60分ツアーの内容です。一部変更になっている場合がございます。

自然に触れて、食べて、買う! 「ラ コリーナ近江八幡」の楽しみ方

画像: 全体マップ(2024年4月時点)

全体マップ(2024年4月時点)

全体は意外と広く、スイーツを中心にしたカフェやショップがいくつも。複数のショップを移動する道すがらには、近江八幡の自然や文化を感じるものが多くあります。

子どもの頃に感じた“わくわく感”を思い出しながら、早速見どころを紹介していきましょう。

季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え

エントランスを抜けると、まるで八幡山の一部であるかのような三角形の建物が現れます。ここはメインショップの建物。後ろに八幡山を背負うとまるで一体化しているかのように見えます。

突如現れるこの個性的な建物は、なんとも不思議な佇まいです。

画像1: 季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え

4代目社長・山本昌仁さんの「来ていただいたお客様に『近江八幡に来てよかった』と言っていただけるような、ほっとする場所を作りたい」という思いにより、“自然”をテーマに作られた「ラ コリーナ近江八幡」。

屋根を芝に覆われた “草屋根”の愛称で親しまれているこのメインショップは「ラ コリーナ近江八幡」のシンボル的存在として、四季折々さまざまな姿で人々を迎えてくれます。

画像2: 季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え
画像3: 季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え

建築を手がけたのは、建築家・建築史家の藤森照信(ふじもりてるのぶ)さん。「ラ コリーナ近江八幡」の敷地内には、ほかにも多くの藤森建築が点在しており、それを目当てに訪れる建築ファンも多いそうです。

画像1: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

草木の手入れは自分たちでしているんですよ。この建物を作る時も、スタッフが実際に藤森先生と一緒にワークショップをしているんです。よく見ると明らかに手仕事だな、と気づく箇所があるんですよ

画像: 手作業を感じる銅板

手作業を感じる銅板

画像: 屋根には、スタッフさんが植物の手入れのために使っている足場が!

屋根には、スタッフさんが植物の手入れのために使っている足場が!

画像4: 季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え
画像5: 季節ごとに表情が変わる“草屋根”建築がお出迎え

たねやが本社社屋として使用している写真左の建物も藤森建築。

画像2: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

屋根はすべて銅板でできていて、年月が経つにつれ、深い銅色に変化していきます。やがてはちょうどお寺の鐘などのように、エメラルドグリーンになります。

そんな未来の姿を想像するのも楽しいですよね。栗の木や漆喰、銅板などを使っているのも藤森建築の特徴。自然由来のものを使用し、漆喰を塗ったり、内装の仕上げをしたりと、人の手作業で仕上げることで、昔ながらの「温もり」を感じることができます。

メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック

“草屋根”の建物「メインショップ」の中へと入っていきましょう。「メインショップ」は、2024年4月3日にリニューアルオープンし、商品ラインナップを刷新しました。この建物には「たねや」と「クラブハリエ」のショップが入っているので、いわゆる看板商品の数々を購入することもできますが、同時にたねやグループのお菓子作りについて知ることができます。

入ってびっくり!建物自体の構造もとても面白く、解説がないと見逃してしまいそうな細かいところまで…思わずチェックしてしまいます。漆喰に炭片が埋められており、これも皆さんの手仕事なのだとか。

画像3: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

手仕事ならではの個性がところどころ溢れているので、ぜひ天井を見上げてほしいです!

画像1: メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック

さらに、「たねや」の和菓子売場の壁面には、かつて使っていたという干菓子用の木型がずらりと飾ってあります。

画像2: メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック
画像3: メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック

どんなお菓子にどんな型が使われているのか、実際に見るのもアート鑑賞のようでワクワクします。

画像4: メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック

「たねや」が産声を上げたのは、明治5年、実に150年以上も前のこと。現在もすべての商品が地元滋賀で作られ、全国へ発送されているのだそうです。

画像5: メインショップ|「たねや」と「クラブハリエ」のお菓子をチェック

現在「たねや」は31店舗、「クラブハリエ」は23店舗を展開しており、このメインショップでは、定番商品はもちろん「ラ コリーナ近江八幡」限定商品や季節限定商品も手に入れることができます。

画像4: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

自称手土産マスターの私、たねやさんやクラブハリエさんのお菓子は、事あるごとに購入させてもらっていますが、本当にオススメしたい商品ばかりです!この前は帰省のときにたねやさんの「ふくみ天平」を買って帰ったら、両親も祖父母もとても喜んでくれました。限定商品も要チェックですね!!

田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット

画像1: 田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット

メインショップを抜けた先にあるのが大きな田んぼです。田んぼの周りには小道が設けられ、自由に散策を楽しめるようになっています。

画像2: 田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット

実際に流れる小川で小魚を探す子どもの姿も。四季折々の植物や昆虫などが見られるため、ただただ散歩するというだけでも癒やしスポットとして使えそうです。

画像3: 田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット

田んぼには、季節の草花が咲いていたり、小さな生き物が住んでいたりと、ありのままの自然を感じることができます。

画像5: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

お菓子の源である農業を知る、農家の方々の苦労を知るために田植えや稲刈りを従業員が行う「学びの田んぼ」を敷地中央に作りました。

広大な敷地の自然をすべて管理しているのが「キャンディーファーム」と呼ばれる、たねやグループの農藝部門。“お菓子屋の農場”という意味の「キャンディーファーム」は、“近江八幡の原風景をいかに守るか”をテーマに、敷地内の日々の手入れや、季節のワークショップの開催などの活動をしています。

画像4: 田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット
画像6: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

菓子製造スタッフ、販売スタッフが一緒になって田植えや稲刈り、脱穀などをすべて手作業で行うことで、菓子の源である農作物のありがたさを学んでいます。

この日、キャンディーファームのスタッフさんたちが植えていたのは、どんぐりの苗木。

画像7: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

この苗木を育てて、ここを林に、そして森にする。そして八幡山とこの敷地を森で一体化させたいんですよ。

日々の作業をしながら、100年後200年後の景色をつくっていくために新たな植樹を行っているとのことで、私たちも思わず未来に思いを馳せます。

画像5: 田んぼ&土塔|近江八幡の自然を感じる癒やしスポット

また、メインショップの前にはSNS映えすると人気のフォトスポット「土塔」も。こちらも、“草屋根”と同じく藤森照信さんが手掛けています。

バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能

2023年1月に誕生したバームファクトリーも「ラ コリーナ近江八幡」の大きな見どころの一つ。「クラブハリエ」といえば、ふわふわ食感のバームクーヘンが有名ですが、このバームファクトリーでは、生地作りから、焼成、包装まですべての工程をガラス越しに見学することができます。

画像1: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能

バームファクトリーでは、1日約1000本のバームクーヘンを作っているそうで、これをカットすると約2万個のバームクーヘンができるのだとか。材料は卵、小麦粉、バターなどといたってシンプル。材料をミックスする工程から、工程ごとに見学が可能です。

バームクーヘン作りの要である焼成では、職人が1層1層丁寧に焼き上げていきます。ガラス越しにもバームクーヘンの甘〜い香りに包み込まれ、幸せな気分に。

画像2: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能
画像3: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能

洞窟をイメージしたバームファクトリーには、1階にショップ、2階にカフェが併設されていて、工場見学の後に気になる商品を買ったり、カフェで出来立てのバームクーヘンをいただいたり、心ゆくまで楽しむことができます。

画像4: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能

焼きたてのバームクーヘンは、ほんのり温かくて、驚くほどにふっわふわ。卵の風味とバターの香りが口いっぱいに広がります。実際に作る工程を見た後は、より一層美味しく感じられるはず。

2階のカフェから通じるテラスからは、「ラ コリーナ近江八幡」全体を一望できるだけなく、より間近に八幡山を見ることができます。春になると、八幡山を彩る美しい桜の木々も見られるそうですよ。

画像5: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能
画像6: バームファクトリー|焼きたてのバームクーヘンを堪能

カステラショップ|ランチにはカフェのオムライスを

100本以上の栗の木を使ったカステラ専門店「栗百本」も人気のスポットです。ショップ内ではカステラが出来上がる様子を間近で見ることができ、おいしそうな香りが漂っています。

画像1: カステラショップ|ランチにはカフェのオムライスを
画像2: カステラショップ|ランチにはカフェのオムライスを

また、併設されたカステラカフェでは、カステラに欠かせないたまごを使った絶品オムライスが食べられます。これを目当てに来る方も多いほど人気のオムライス、数量限定なので、気になる方は提供が開始される11:00を狙ってみてください。

画像: カステラたまごのオムライスセット 1,919円(税込)

カステラたまごのオムライスセット 1,919円(税込)

画像3: カステラショップ|ランチにはカフェのオムライスを

フードコート&ギフトショップ|食べ歩きやお土産GETも忘れずに

画像1: フードコート&ギフトショップ|食べ歩きやお土産GETも忘れずに

大人の社会科見学の締めくくりは、ギフトショップでのショッピング。ガレージをイメージした店内には、ロンドンバスをシンボルに、シトロエン・Hトラックやフィアット500が展示されていて、「クラブハリエ」のお菓子や「ラ コリーナ近江八幡」でしか手に入らないグッズが勢揃い。限定パッケージはお土産用にもおすすめです。

ギフトショップの隣にはフードコートもあり、揚げたてのライスコロッケやホットドッグなどを提供。スイーツだけかと思いきや、軽食も食べられるのがさすがですよね! テイクアウトして近江八幡の自然を感じながら食べ歩きなんてのも気持ちいいはず。

画像2: フードコート&ギフトショップ|食べ歩きやお土産GETも忘れずに

また、それぞれのショップやカフェでの建築の見どころもたっぷり。細かいところまでチェックしているとあっという間に時間が過ぎていきます。

画像3: フードコート&ギフトショップ|食べ歩きやお土産GETも忘れずに

映えスポットも目白押しの「ラ コリーナ近江八幡」。敷地内には、思わず写真を撮りたくなるようなスポットがたくさんあるので、写真撮影もお忘れなく!

「たねや」バージョン「クラブハリエ」バージョンの“飛び出し坊や”も必見です。

画像8: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう
画像9: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

五感で楽しむ「ラ コリーナ近江八幡」

ラ コリーナ近江八幡の見どころをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。たねや・クラブハリエのお菓子作りや、自然を守るための取組み、近江八幡の風土など、多くのことを学べる大充実のひと時でした。

スイーツを楽しむだけでなく、田んぼの周りをお散歩して、珍しい草花を見つけたり、鳥のさえずりに耳を傾けたりするのも「ラ コリーナ近江八幡」の一つの楽しみ方かもしれません。

敷地内にはまだオープンしていない新店舗予定地も。これからも進化を続ける「ラ コリーナ近江八幡」から目が離せませんね。

ラ コリーナ近江八幡

住所滋賀県近江八幡市北之庄町615-1
定休日1月1日
営業時間9:00~18:00(フードコート10:00〜17:00)
公式WEBhttps://taneya.jp/la_collina/
画像10: 滋賀「ラ コリーナ近江八幡」で大人の遠足! ランチやお土産、建築を楽しみ尽くそう

さっさん

この充実度合とワクワク感は、まさに大人の遠足!友達とでも恋人とでも家族とでも、一緒に行く人を選ばないのも嬉しいポイントですね!

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