秋こそおしゃピクがおすすめな理由
どの季節でも楽しいおしゃピクですが、ベストシーズンは秋ってご存じですか? 秋は一年の中でも外で過ごしやすい気候なのはもちろん、おしゃれなコーディネートがしやすい季節でもあるんです。
ファブリックやドライフラワーなどのアイテムを使っておしゃれ感を出すときに大切なのが①同系色でまとめることと、②素材の違いを楽しむこと。いろんな素材のファブリックが手に入り、茶系のアイテムがたくさん揃う秋こそがおしゃピクにもってこいの季節なんです。
よりおしゃれにするために、何が必要?
今回ナビゲートしてくれたのは、撮影スタイリストでもある構成作家の岡野ぴんこさん。普段からおしゃピクを楽しんでいるという上級者です。素材違いや色違いのファブリックを選ぶなど「あえて均等にしないこと」がスタイリングのコツなのだとか。今回はそんな岡野さんに、おしゃピクの極意を伝授してもらいました。
「おしゃピク」。まずはどこへ?
100円ショップ・雑貨店を駆使!プラスオンであると良いもの
おしゃピクといえば、布を広げてフードとドリンクを並べる……と簡単に言ってみても、並べるだけではなんだか少し物足りない…という人も多いのではないでしょうか。他の人と差をつけるなら、スタイリングに力を入れるとよりおしゃれになります。せっかくなら、よりおしゃれで、より映える飾りつけに挑戦してみませんか?
実は、おしゃれなピクニック用品は100円ショップやリーズナブルな雑貨店で揃えることができます。100円ショップの「DAISO」と300円前後の価格帯で高いデザイン性のアイテムが揃うDAISOの新ブランド「Standard Products」では、おしゃピクに使えそうなものがたくさんあります。コストも抑えられ、おしゃピクが終わった後は自宅でも使えるのが嬉しいですよね。
まず訪れたのは「DAISO 大阪梅田店」。岡野さんが真っ先に向かったのはインテリア雑貨のコーナー。気になったアイテムを手際よく選んでいきます。
ついつい「ピクニックグッズ」のコーナーに行ってしまいそうですが、そうではなく、違う用途のものでもおしゃピクに活用できるものがたくさんあるそうで、特におしゃピクに使えるアイテムはインテリア雑貨コーナーに多いのだとか。
「このカフェカーテンはテーブルクロスとかに使えそう! 」と素材違いでチョイス。
本来はもちろんクロスではありませんが、カーテンをクロスに転用すれば、おしゃれに見えるそうです。
「布は色や素材で季節感を出しやすいアイテム。いろんな素材があればあるほどおしゃれ感がアップします。大きい布を一枚買ってしまいそうですが、あえて小さな布をたくさん買ってレイヤードさせて使うのがポイントです」
ほかにはクッションやクッションカバーなどを購入。
「使い終わった後に自宅で使えるのも嬉しいし、逆に自宅のものを持参してもいいですよね」
続いては造花のコーナーへ。
「ピクニックでは長時間外にいることになるので、生花だとしおれてしまうんです。秋なのでくすみカラーの造花なんてどうでしょう。原色のカラフルなものより、くすみ系の色の方がスタイリングにハマりやすいです。ドライフラワーがあってもいいですね。100円ならたくさん買えるのも嬉しい!」
お花を飾る花瓶も必要ということで、おしゃれな花瓶を2個チョイス。室内に使うインテリアを、あえて外に出すことで特別感を演出します。
「花瓶は置いておくだけでもかわいい映えアイテムです。1個で事足りる場合でも、2個以上ある方がバランスが取れていいですよ」
「マクラメ織のタペストリーもかわいい! さらっと椅子にかけるだけでもぐっとこなれ感が増しますよね」
飾りだけでなく、実用的なマストアイテムはマスキングテープだそう。
実は何かと使える優れものなのです。色はテーブルやチェアと同系色を選ぶのがよいのだとか。
「布って風で飛んでしまいますよね。それを抑えるために、ペットボトルとか置いてしまいがち。せっかくおしゃれな空間を作ってもそれだと台無しですが、ちょっと止められるマスキングテープがあれば大活躍です」
続いては「Standard Products 梅田エスト店」でお買い物。1点目のアイテムはバスケット。
「ピクニックプランにバスケットが付いてくる場合もありますが、ない場合はマストのアイテムなのでこういうところでゲットしてもいいですよね。料理やドリンクを運ぶのはもちろん、お花を入れたりブランケットをかけたりしてスタイリングするのもOK。今回は、ピクニックセットを頼むのでバスケットはあるのですが、違う用途でもう一つ使います!」
バスケットだけでなく、少し厚みのあるブランケットなどもこちらでゲットできそうです。
「薄い布がたくさんあるのもいいですが、ここにさらに、秋冬感のある厚手のものがあるとベスト。実用的にも、肌寒くなっても便利なアイテムです」
カトラリーやお皿類も購入。
「なるべく紙皿や紙コップなどは使わないようにするのもおしゃれに見せるコツです。ピクニックプランを利用する場合、フード類は紙のランチボックスで提供されることがしばしば。お皿に盛るだけでサンドイッチなどの中身がよく見えて、より映えるんです」
キャンドルやランタンにも手が伸びます。
大人数でおしゃピクする場合はつい買ってしまいそうだけど、おしゃピクに不向きなアイテムとしては真っ白やカラフルな柄のある紙コップ、ウェットティッシュなどが挙げられるそうです。
「紙コップがあるだけで急にチープな印象になるので、できるだけ陶器やガラス(風)のカップやグラスを選びたいですね。ウェットティッシュも同様。持参する場合は、写真には映らないようにしましょう」
確かに、パッケージをお店で手に取って「カワイイ!」と思ったアイテムでも、パーティグッズはテーブルに並べてみるとチープに見えてしまいがちです。
その点、自宅でも使えるものであれば、少しリッチに見えますよね。
ピクニックプランのあるカフェをチョイス
飾りつけに使えるアイテムをゲットしたら、まず用意したいのは、フードやドリンク類。もちろん手作りのサンドイッチやドリンクを手持ちのバッグに入れて持ち寄ってもいいのですが、ピクニックプランのあるカフェを利用するのがおすすめです。中にはバスケットやテーブル、チェアなどを貸し出してくれるお店もあります。
お店を探す際は、SNSで「#おしゃピク」「#ピクニックプラン」「#ピクニックバスケット」と検索を。ピクニックプランを提供しているお店や、おしゃピクのお手本になるような投稿がヒットしますよ。
おしゃピクができる場所
場所選びも重要なポイントのひとつです。利用しやすいのは大きな木のある公園や川辺、海辺など。場所を選ぶコツとしては①日陰があること ②近くにトイレがあること ③フラットな場所があることなどが挙げられます。また、撮影をした際に背景に障害物がない場所を選ぶのも、映える写真を撮るポイントになります。
ピクニックプランのあるカフェを選べば、近所におしゃピクに適した場所が多いです。
いざ、コーディネート!
おしゃピクを彩るアイテムが揃ったところで、いざスタイリングのスタートです。
「どの方向から見てもおしゃれに見えるのは難しいので、まずは撮影する向きを決めて、そこを正面にスタイリングを組んでいくのがコツ。あまり見られたくないタグなどは反対側に来るようにしてみてください」
カートからまず取り出したのはカフェカーテンです。あえて2枚のカーテンを組み合わせてテーブルクロスを完成させます。
「大きすぎる布を1枚敷くだけだとやぼったい印象に。特に薄いものや織りジワが見えるものなどはちょっと安っぽく見えてしまいます。今回は借りたテーブルの脚が素敵だったので、あえてサイズの小さいカフェカーテンを2枚組み合わせ、脚を見せるようにしましょう!」
他にもたくさんゲットした布類は、写真に映したくないものを隠したり、使ったお皿を包んで帰ったり、いろんな用途で使えるのだそう。
「どこかで差し色を入れたいから、ブルーのブランケットを買いましょう」とゲットしたブランケットは、シート代わりに。
「実際のその場所に行ってみないと地面の状態は分からないので、ビニールシートは持参するのがおすすめ。ビニールシートを敷く場合は、その上からブランケットを敷きましょう」
100円ショップで購入した造花やドライフラワーはバスケットや花瓶に入れて、さりげなく映りこませるという上級テク。
購入したバスケットの使い道は、ここで明らかに!写真を撮るときにスマホやバッグ、使っていない小物を隠すためなのだそうです。
「生活感のあるアイテムを表に出さないのはおしゃピク攻略のポイントなんです!」
フード類はそのままでも十分美味しそうですが、お皿に移して、カトラリーなどを並べるだけで一気に華やかに。キャンドルもあるのとないのとでは大違いですよね。
「なくてもいいけど、あったらいい」というアイテムが効いてきます。お花、花瓶、キャンドルなどが場に華やかさをプラスしてくれるのですね。
いったんすべてを揃えたら、俯瞰で全体を見てみます。
スマホやカメラで写真を撮ってみましょう。ポイントを押さえてスタイリングすれば、全体でも切り取ってもおしゃれに見えるはずです。
全体の写真を撮る際は、木や空などの背景を写り込ませるのがポイント。気候が気持ちいい季節であることも写真に残しておきたいですね。
もちろん、撮影はほどほどにして、美味しいフードとドリンクでおしゃべりを楽しみましょう。おしゃれにスタイリングしたセットの中でするピクニックは、ワンランク上の体験になること間違いなしです。
今日使ったアイテムは、部屋のインテリアに使ったり、また次回のおしゃピクの際に持ち寄ったりできるので大切に持って帰りましょうね。
買ってきたものや持ち込んだもの、出たゴミは必ず持って帰るなどマナーは守りましょう。レンタルしたチェアやテーブルは、お店と約束した時間までに返却するのも忘れずに!
まとめ
外で過ごすのにぴったりな気候の秋。素材感のあるアイテムやベージュ・茶系のアイテムが豊富な秋こそ、おしゃピクのベストシーズンです。
100円ショップの商品や自宅にあるアイテムを持ち寄って、ちょっと手を加えるだけで格段におしゃれな仕上がりになります。せっかくなら買い物をしてコーディネートする、その過程も楽しんで、素敵なピクニックタイムを満喫してくださいね。
撮影協力:DAISO 大阪梅田店
Standard Products 梅田エスト店
けいちゃん
100円ショップをうまく活用すると、安くてこんなにおしゃれなピクニックが楽しめるなんて驚きです!