※この記事は2022年5月24日に公開した内容をアップデートしています。写真は取材当時のものです。
ドラゴンクエストファン垂涎!ニジゲンノモリとは?
ニジゲンノモリは「クールジャパン×自然×テクノロジー」をテーマにした兵庫県立淡路島公園内にあるアニメパークです。画面や紙面を前に、通常は一人屋内で楽しむことが多いアニメや漫画にゲーム。そんな二次元コンテンツを、五感を使い、体を動かしながら体験できるアトラクション満載のスポットとなっています。
チケットは事前購入、当日購入どちらでも可能。価格は季節によって変動するため事前に要チェックです!また、二回目以降の来訪者のため、ゲーム内容がさらに充実した「プレミアムチケット」もあるので、ドラゴンクエストが大好きなファンやリピーターの方であればそちらへトライしてみてはいかがでしょうか。
『ドラゴンクエストアイランド』とは?
さて、ニジゲンノモリの中にはさまざまなアニメやゲームのゾーンがありますが、2021年5月、日本でも多くのファンが根付く名作 『ドラゴンクエスト』をテーマとしたエリアが登場しました。リアルとデジタルを融合させて表現した、フィールドRPG アトラクションとなっており、参加者自身が物語の主人公!オリジナルストーリーに沿いながら、冒険を通じて「ドラゴンクエスト」の世界を堪能することができます。
淡路島出身、ドラゴンクエストの生みの親 堀井雄二氏
実は淡路島とドラゴンクエストには、深いゆかりがあるのをご存知でしょうか。ドラゴンクエストの生みの親であるゲームデザイナー・堀井雄二さんは、なんと淡路島(兵庫県洲本市)出身なのです!2018年2月に洲本名誉市民に選ばれています。洲本市内にはドラゴンクエスト関連の記念碑などが立っており、ファンにとって淡路島はいわばドラゴンクエストの聖地。ニジゲンノモリのアトラクション内には、堀井雄二氏のサインや直筆コメントも随所に掲示されており必見です。
いざ、ドラゴンクエストの世界へ!
さて、早速どんな世界が広がっているのか紹介しましょう。発売日に量販店の前に数キロメートルの行列ができるなどの社会現象を巻き起こしたドラゴンクエストシリーズ第3作、1988年2月に発売された『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ」がベースとなった、”アレフガルド”ならぬ”オノコガルド”が今回の舞台となります。
※2023年8月現在は『いにしえの魔神と導かれし冒険者たち』へテーマが変更になっています。以下の内容は2022年5月取材当時のものです。
広大なドラクエワールドで勇者になろう!
まず初めに、「冒険の書」と「冒険者のしるし」をもらい冒険がスタート。
参加者は4人1組のパーティとなります。「戦士」「武闘家」「盗賊」「魔法使い」から職業を選べますが、4人以下(もちろん一人でも)だと自分以外はコンピューターが仲間の役割をしてくれます。
地図やアトラクションの情報がまとめられた「冒険の書」と「冒険者のしるし」を使いながら、冒険を進めていきます。
かつて「勇者」によってもたらされた平穏な時代。それから時は流れ数百年ーー。
神々に愛された地「オノコガルド」をまものたちが襲いはじめた。
人々は 高い塀に囲まれた城下町でまものを避けて暮らす日々を送っていた。
そんな折、とつじょまがまがしい「謎の城」があらわれたのだった!
「我が名はゾーマ 全てを滅ぼす者。さあ 我を恐れ うやまうがいい!」城から大魔王の声が響き渡る。
オノコガルドの王は民にこう告げた。
「勇敢な冒険者たちよ 我がもとへ集え!勇者の魂を継ぐ者を見つけ出しともに世界を救うのだ!」と……!
(ドラゴンクエストアイランド公式サイトより)
まるでドラゴンクエストが始まる時のような序章が目の前に流れ、ワクワク感が高まります。
忠実なセットやキャラクターが没入感を演出
ゲームの説明や冒険の設定が終わると、いよいよ本格的に冒険の始まりです。目の前にはドラゴンクエストのゲームに出てくる街やキャラクターが忠実に再現され、まるで自分たちがゲームの主人公になったよう。これはファンならずとも興奮です。
ゲームに登場するようなキャラクターの家や武器屋、防具屋、道具屋など、ゲームの世界から飛び出てきた景色はたまりません。
スライムはもちろん、「ばくだんいわ」や「キラーパンサー」など、ゲームでお馴染みのキャラクター像がフィールド内におり、一緒に写真撮影を楽しめます。フィールド内で流れるBGMはゲーム内で流れているものと同じ音楽……!エリアに応じて流れるBGMが変わってくれるので、特にファンにとっては興奮ものです。五感でドラゴンクエストを感じられ、没入感を生み出してくれます。
また、実際のゲーム内と同じなのですが、街の中の至る場所にちいさなメダルが隠されています。ぜひすべてのメダルを集めてみてください。その他にも、アトラクション内の看板や案内板には、いろんなドラゴンクエストキャラクターがちりばめられており、ファンであればさまざまな発見があるでしょう。
また、「まったくドラゴンクエストを知らない……」という人でも大丈夫。いろんなところに冒険を進めるためのヒントが隠されていますので、安心してロールプレイングゲームの世界観を楽しんでください。仲間と力を合わせて謎解きをしていくゲームなので、ドラゴンクエストそのものの知識がなくても十分楽しめます。パーク内では小さな子どもがまるで宝探しをするように走り回っていたので、家族連れでも楽しめそうです。
ゲームの遊び方はいたって簡単。はじめに渡された「冒険者のしるし」を園内の「スライムの紋章」にかざしていくと物語が展開していきます。その指示に従って街の人のお手伝いをして、ゴールドを集めていきます。
さらに、武器を購入するために、いたるところに隠れているコインを集めていきます。「魔王と戦うために装備を固める」のは、ゲームと一緒ですね。装備が整ったら、最後は……それは、来てからのお楽しみです!(アイツがでてきます!)
広大な敷地内では、オノコガルドの町、勇者の丘、魔王城、北の森、などフィールドが分かれており、冒険をしながら移動することで四季折々の淡路島の自然にも触れることになります。ふと顔をあげて深呼吸してみれば、ここが大自然の中にあることが感じられますよ。
さらに、ゲームの内容は頭をしっかり使う内容となっています。一筋縄ではいかない謎解きもあり、メモをすることはもちろん、仲間との相談も必須。思わず白熱してしまいます。頭と体を使いながら、宝探しのような感覚で子どもも大人も楽しめる仕様なのも嬉しいポイントです。
キャラや登場人物名に隠された淡路島ならではのキーワードに注目!?
ニジゲンノモリは、淡路島オリジナルキャラクター「ホミロット」が登場。冒険のお供として、共に過ごす時間を盛り上げてくれます。さらにおすすめしたいのが、淡路島にまつわるキーワード探しです。
ゲーム内では、随所に淡路島に関連するキーワードを活用したキャラクターや場所の名前が登場してきます。それを見つけていくのもまた淡路島に来たことを実感できる楽しみ方といえるでしょう。例えば舞台となった王国の名前「オノコガルド」は淡路島の神話を基に名付けられています。日本創生の古い神話に登場するふたりの神様、イザナギとイザナミが、日本列島の中で最初に創ったとされる島「オノコロ」と『ドラゴンクエストⅠ』の舞台「アレフガルド」をくっつけたとか……!?(諸説あり)
「ルイーダの酒場」でひと休憩
園内でたっぷり遊んだ後は、意外と頭も身体も使っていることに気づくでしょう。お腹がぺこぺこでも大丈夫!園内を出てすぐにある、コンセプトカフェ「ルイーダの酒場」でしっかり腹ごしらえできます。嬉しいのが、様々なキャラクターをイメージしたフードやドリンク。可愛いキャラクターをかたどったユニークな商品は、思わず写真を撮ってしまうこと間違いなしです。
ニジゲンノモリのオリジナルキャラクター「ホミロット」をモチーフにした『ホミロットとスライムたちの冒険カレー』(税込1,600円)。見た目のインパクトが抜群です。
ブルーの色みに少し驚きますが、味はおいしいピリ辛のカレー。ここでしか食べられない限定品とあれば頼まない手はありません。
『勇者の冒険ドリンク』(税込600円)は、ファンなら誰もが憧れる「勇者のつるぎ」が刺さっています。つるぎを自分の手で抜ける…とあってかファンには大満足!?な1品。パイナップルとゼリー、シトラスソーダと、すっきりした甘さがフィールド内を駆け回った後の疲れた身体に染みます
最後はお土産も忘れずに!ファンにはたまらないオリジナルグッズも沢山。中でも人気なのはやはりニジゲンノモリのオリジナルキャラ商品。淡路島の特産であるたまねぎをかたどったスライムは大人気だそう。
全世界のゲームファン・アニメファン羨望のおでかけスポット「ニジゲンノモリ」を楽しもう
ゲームの最後や過程の詳細はネタバレになってしまうのでお伝えできないのですが、ゲームの世界にダイブできるのはとても面白い体験です。あらかじめSHOPでグッズやアパレルなどを入手してから冒険に出かけるのも、気持ちを高められていいでしょう。
車の他、梅田・難波・三宮から高速バスが出ていますので、休日や祝日に行って楽しんでみてはいかがでしょうか。
スポット | ニジゲンノモリ |
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住所 | 兵庫県淡路市楠本2425番2号 |
Web | https://nijigennomori.com/ |
■ドラゴンクエスト アイランド(アトラクション) | |
営業時間 | 10:00〜22:00(最終入場19:30、サブクエストは最終入場19:00) |
■ルイーダの酒場(飲食店) | |
営業時間 | 11:00~20:30(ラストオーダー 20:00) |
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こうちゃん
ドラクエの英語版は「DRAGON QUEST」ではなく、「DRAGON WARRIOR」だそうです。皆さん、知っていましたか?