そこで今回は、コンビニやスーパーなどで手に入る、非常食になるものを一覧でわかりやすく紹介します。おすすめの備蓄方法についても詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事は2024年3月13日に公開した内容をアップデートしています。
非常食になるものってどんな食品? いつも食べているアレも使える!
はじめに、どのような食品が非常食になるのでしょうか。非常食になる食品としては、次の4つの条件を満たしていることが理想的です。
ビタミン・ミネラルなど不足しがちな栄養素を補えるもの
非常時には普段通りの食生活ができるとは限りません。新鮮な野菜や果物を手に入れるのが難しいケースもあるでしょう。そんなときでも、できるだけ体調を崩さないために、ビタミンやミネラルなど、不足しがちな栄養素を補える食品を備蓄しておくと安心です。
常温で日持ちするもの
非常食に適しているのは、常温で日持ちする食品です。冷蔵や冷凍が必要な食品はあまり向いていません。非常時には、停電して冷蔵庫が使えないことも考えられるため、常温で長持ちする食品を選ぶとよいでしょう。
調理がいらないもの
非常時には電気やガス、水道が使えないことも考えられます。そのため、加熱などの調理工程が少なく、簡単に食べられる食品がベストです。すぐに食べられる便利さは、非常食には欠かせない要素です。
普段から食べ慣れているもの
非常時は普段の生活と環境が異なるため、ストレスを感じる人も多いでしょう。そんなとき、食べ慣れている食品があれば、ストレスを軽減できるかもしれません。不安な環境下で精神的な負担を和らげるためにも、普段から食べ慣れているものも非常食として備蓄するようにしましょう。
【具体例】非常食になるもの10選
続いて、非常食になるものには具体的にどのような食品があるのか、10種類の食品を紹介します。
①缶詰
非常食といえば缶詰を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。常温で長期間保存できる缶詰は、非常食に向いています。最近はさまざまな種類の食品が缶詰になっており、缶切りを使わずに開けられる缶詰もあります。
②レトルト食品
湯せんなどで温めて食べるレトルト食品も非常食に最適です。食べ飽きないよう、複数種類のストックがおすすめです! 日頃から食べ慣れているレトルト食品を多めに常備しておけば、簡単に非常食の備蓄ができます。
③インスタント食品
簡単に食べられるインスタント食品は、保存期間が長いため非常食に向いています。ただし、レンジなどで調理する必要があるものは、停電時には食べられないので注意が必要です。
④カップラーメン
お湯を加えるだけで完成するカップラーメンも非常時に役立つでしょう。すぐに食べられるため、準備するものが少なく便利です。お湯が必要なインスタント食品の場合は、飲料水やカセットコンロ、ガスボンベも一緒に備蓄しておくとよいでしょう。
⑤乾麺(うどん、そば、パスタなど)
乾麺は保存期間が長く、ストックしておくのに向いています。ただし、食べるためにはたっぷりのお湯で数分間茹でる必要があるため、電気やガス、水道などのインフラが使える自宅避難の際の非常食として考えるのがよいでしょう。
⑥乾物(切り干し大根、のり、わかめなど)
非常食でも栄養の偏りに気をつけたいという場合には、乾燥野菜や海藻などを活用するのもよいでしょう。水で戻したり、インスタント食品に加えたりすることで、簡単に食べることができます。
⑦野菜ジュース
野菜ジュースは、ビタミンや食物繊維を手軽にとるのに便利です。冷蔵の必要がなく、保存期間の長い缶のものがおすすめです。ただし、開けたらすぐに飲み切る必要があるため、飲みきりサイズを選ぶようにしましょう。
⑧魚肉ソーセージ
魚肉ソーセージの中には、常温で保存できるものもあります。賞味期限の長いものであれば、加熱することなく食べることができ、さらにタンパク質を補うこともできるので、非常食として向いています。
⑨おでんパック
レトルト食品としてのおでんパックは、常温保存かつ賞味期限の長いものであれば備蓄することができるでしょう。ただし、賞味期限の短いものは非常食には向いていないので、しっかり確認しておきましょう。
⑩バランス栄養食
1つで炭水化物、タンパク質といった栄養素をバランスよくとることができるバランス栄養食も備えておくと安心です。お菓子サイズのものもあるので、場所を取らずに備蓄できるのでおすすめです。
おすすめの備蓄方法「ローリングストック」を取り入れよう
非常食を備蓄する際には、普段食べるものと非常食を区別せずに保管する「ローリングストック」という方法がおすすめです。ローリングストックをするにはどうすればよいでしょうか。
「ローリングストック」とは?
ローリングストックとは、普段食べている食品を少し多めに買い置きし、古いものから順番に食べて、減った分を買い足すことで、常に一定量の食品を備蓄する方法です。
「ローリングストック」のメリット
ローリングストックは、日頃の買い物ですぐに取り組むことができるなどメリットがあります。
賞味期限の管理が簡単
ローリングストックでは、賞味期限の早いものから順に食べることを奨励しています。そうすることで、「防災用の非常食の期限が切れていて、いざというときに食べられなかった」という事態を防ぐことができます。
非常時でも普段の生活を維持できる
ローリングストックでは、普段の食品と非常食を区別しないので、非常時でも日頃食べ慣れている食品を食べることができます。環境の変化に敏感なお子さんや高齢の方がいる場合にもおすすめの備蓄方法です。
備蓄の目安は「最低3日分」
国は、ローリングストックで備蓄しておく食料の量として「家族の人数×最低3日分」を推奨しています。また、可能であれば1週間分の備蓄が理想的といわれています。保存のためのスペースを考えながら、最低でも3日分は備蓄しておくようにしましょう。
非常食として作られていない食品を非常食として使うときの注意点
一般的に非常食として作られていない食品は、いくつかのポイントを押さえて備蓄するようにしましょう。注意すべきポイントを2つ紹介します。
賞味期限の確認をこまめに行う
非常食として作られた食品は、賞味期限の長いものが多いですが、そうでない食品は、比較的短くなっています。そのため、日頃からしっかりと確認しておくことが大切です。ローリングストックでは、期限の早いものから先に消費するため、期限の管理がしやすいでしょう。
保管場所に気をつける
インスタント食品やカップラーメンなどは、保管場所によっては、一緒に保管しているもののにおいが移ることがあります。におい移りが気になる場合は、洗剤や薬品などと、同じ棚に入れて保管するのは避けたほうがよいでしょう。
また、湿気や水分の多い場所で保管していると、カビが生えるおそれがあります。食品に記載されている保管方法の通りに保管するよう気をつけましょう。
まとめ:今日からできるローリングストックを始めよう
非常食を備蓄する際には、電気やガス、水道といったインフラがストップすることも想定して、調理の手間が少ない食品を選ぶことなどがポイントです。また、普段から食べ慣れている食品を多めに買い置きするローリングストックは、すぐにでも始めやすい備蓄方法です。賞味期限や保管場所に注意しながら、防災対策を始めましょう。
いつ起こるかわからないのが災害。災害時や緊急時に少しでも安心できるように、私もローリングストックを始めようと思います。備えあれば憂いなし、ですね!