※この記事は2024年3月5日に公開した内容をアップデートしています。
テレビ画面が汚れる主な原因
テレビ画面の汚れは、テレビを見ているときには気がつきにくいものです。しかし、テレビを消すと、びっしりとホコリがついていて驚いたという人もいるのではないでしょうか。ここでは、テレビ画面が汚れる主な原因を説明します。
ホコリ
テレビは電気を通して使うため帯電することから、静電気が発生しやすいといわれています。テレビ画面は他の場所よりもホコリを吸着しやすい傾向があるため、電源を消した状態でテレビ画面をよく見ると、白っぽいホコリがついていることがあります。
手垢や指紋
素手でテレビ画面を触ると、手垢や指紋が残ることがあります。テレビを取り付けるとき、移動させるときなどについた手垢や指紋がそのまま残ってしまい、そこにホコリが付着すると、汚れが落ちにくくなります。また、小さいお子さんがいる家庭では、子どもが画面を触ってしまうこともあるでしょう。
水滴、油汚れ、タバコのヤニ
テレビの近くに植物を置いている場合、水やりなどの際に水滴が画面に飛び散って付着することがあり、汚れの原因になります。キッチンの近くにテレビを置いている場合は、水滴や油汚れがつくこともあるでしょう。また、家族にタバコを吸う人がいると、タバコのヤニがテレビ画面についてしまうこともあります。
100均でOK! テレビ画面掃除のおすすめアイテム
テレビ画面を掃除するためのアイテムには、100円ショップなどで簡単に手に入るものもあります。テレビ画面を掃除するのにおすすめのアイテムを紹介します。
参考:Panasonic「テレビ画面は何で拭けばいい?掃除で使っていいもの、ダメなもの」
①ハンディモップ
テレビ画面を掃除する際には、画面に傷が入らないように、できるだけ柔らかい布を使いましょう。ホコリを掃除するのに便利なハンディモップは、テレビ画面の掃除にもぴったりです。ハンディモップを使うときには、油成分が入った吸着剤など化学薬品が使われていないものを選ぶように意識しましょう。テレビは精密機器なので、化学薬品が入っていると、画面が変質したりひび割れたりすることがあるので、注意が必要です。
②マイクロファイバークロス
化学薬品の入っていないマイクロファイバークロスも、テレビ画面の掃除に使うことができます。また、マイクロファイバークロスは必ず乾いた状態で使い、水や洗剤などをつけないようにしましょう。ゴシゴシ擦るのではなく、やさしく拭き取るようにすると、画面に傷がつくのを防ぐことができます。
③液晶画面クリーナー
市販の液晶画面クリーナーを使って掃除することもできます。その場合には、クリーナーの成分に「流動パラフィン」や「界面活性剤」が含まれているものは避けるようにしましょう。ウェットタイプやクリーニング液を使うのも避けたほうがよいでしょう。テレビの機種によっては、画面がひび割れたり、変質したりするトラブルを招くことがあります。掃除する前に取扱説明書を確認しましょう。
(番外)キッチンペーパー
身近なキッチンペーパーを使ってテレビ画面を掃除することもできます。その際は、キッチンペーパーで画面に傷がつかないかどうか、あらかじめ目立たないところを拭いて確認しておくとよいでしょう。
テレビ画面を掃除するときに注意したいNGリスト
テレビ画面を掃除するときには、使わないほうがよいアイテムがあります。こうしたNGアイテムを使ってテレビを掃除してしまうと、画面が傷ついたり、映像が映りにくくなったりすることがあるため、注意が必要です。
①アルコールやエタノールを使う
油汚れを落とすのに便利なアルコールやエタノールは、テレビ画面の掃除ではNG。最近は、消毒などのためにアルコールの入った清掃アイテムを常備しているという家庭も多いでしょう。しかし、アルコールやエタノールを使ってテレビ画面を拭いてしまうと、ひび割れや変質の原因となってしまいます。アルコール成分を含んだシートなども使わないようにしましょう。
参考:I-O DATA「液晶ディスプレイの消毒・清掃について」
②ティッシュペーパーを使う
ティッシュペーパーは繊維が粗く、テレビ画面に傷をつけてしまうことがあります。テレビの汚れに気づいたら、手近なところにあるティッシュペーパーで拭きたくなってしまいますが、実はNG。同じ理由から、雑巾やタオルなどで拭くこともおすすめできません。
③洗剤や液体クリーナーを使う
一般的な拭き掃除用の洗剤や液体クリーナーを使うのも、テレビ画面の掃除では控えたほうがよいでしょう。テレビ画面には特殊なコーティングが施されていることもあるので、洗剤やクリーナーの成分でひび割れたり、変質したりすることがあります。
④クレンザーやガラスクリーナー、メラミンスポンジを使う
研磨剤の入ったクレンザーやガラスクリーナー、メラミンスポンジなどもテレビ画面の掃除では使わないようにしましょう。画面に傷がついて、思わぬトラブルを引き起こすおそれがあります。
テレビ画面の正しい掃除の仕方・手順
テレビ画面の正しい掃除の手順について、5つのステップを解説します。
①電源を切り、プラグを抜く
テレビ画面を掃除するには、安全のために電源を切ってプラグを抜くことから始めましょう。テレビは精密機器なので、細心の注意を払って取り扱うことが大切です。
また、テレビのプラグは挿しっぱなしにしているという人も多いと思いますが、プラグの周辺にホコリが溜まると、「トラッキング現象」が起こるおそれがあります。トラッキング現象とは、コンセントとプラグの差し込み口の間に溜まったホコリが湿気を帯びて、放電が起きてプラグが発火する現象のことです。
トラッキング現象が起きると、火災につながるおそれがあるため、安全のためにプラグ周辺のホコリを定期的に掃除することが大切です。
②表面のホコリをハンディモップで払う
まず、画面についている表面のホコリをハンディモップなどでやさしく取り除きます。画面を撫でるようにモップを滑らせましょう。ここでは、大まかなホコリを取り除くのが目的なので、すべてのホコリを取り除かなくてもOKです。
③テレビ画面をマイクロファイバークロスで拭く
続いて、化学薬品の含まれていないマイクロファイバークロスで画面についた手垢や指紋を拭いていきます。画面に傷が入ってしまうおそれがあるので、力を入れてゴシゴシと擦らないように注意しましょう。
④落ちにくい汚れは少量の水を含ませて落とす
もし、ここまでのステップでどうしても落ちない水滴や油汚れ、タバコのヤニなど頑固な汚れがある場合は、液晶画面クリーナーやキッチンペーパーを使って掃除します。キッチンペーパーを使う際には、霧吹きなどで少し湿らせてから画面を拭くとよいでしょう。ただキッチンペーパーを濡らしすぎると、画面に水垢が残ることがあるので、注意が必要です。
⑤乾いた布で水を拭き取る
最後に、乾いた柔らかい布で画面に残った水分を取り除きます。このときは、きれいな布を使うようにしてください。力を入れず、やさしく拭くように心がけましょう。
【コラム】テレビの周りも合わせて掃除しよう
せっかくテレビ画面をきれいにするのなら、テレビの周りも一緒に掃除しましょう。リモコンや、普段目にすることが少ないテレビの裏側にも汚れが溜まっているかもしれません。
リモコン
リモコンにも手垢やゴミなどの汚れがついています。特に、ボタンの隙間にはホコリやゴミが入り込んでしまうことがあります。
リモコンを掃除する前に、誤作動を防ぐために電池を取り外します。その後、ボタンの隙間を爪楊枝などできれいにしましょう。そのほかの汚れは、水に湿らせた綿棒などで掃除しましょう。それでも落ちない汚れに関しては、水で薄めた中性洗剤を染み込ませた布を固く絞って拭き取るとよいでしょう。
リモコンでテレビ操作がしにくいと感じるときには、リモコンの掃除だけでなく、リモコンから発信される光を受け取るテレビの「受光部」を確認することも大切です。受光部付近が汚れていたり、近くに物を置いていたりしないか、確認しましょう。
テレビの裏側
テレビの裏側には配線やでこぼこがあり、ホコリが溜まりやすくなっています。
テレビの裏側を掃除するには、化学薬品が使われていない柔らかい布と、100倍程度に薄めた中性洗剤にひたし、固く絞った布を使います。掃除の前には、必ずテレビの電源を切ってプラグを抜きます。柔らかい布で大まかなホコリを取り除き、どうしても取れない頑固な汚れは、中性洗剤を染み込ませた布で拭き取ります。仕上げに、乾いた柔らかい布で水分をしっかり拭き取ってください。
参考:Panasonic「ホコリにまみれた禁断のテレビ裏!お手入れはどうすれはいい?」
テレビ画面の汚れを防ぐ工夫
テレビ画面をなるべくきれいな状態で使い続けるために、私たちがすぐできるちょっとした工夫を紹介します。
テレビの近くで食事や歯磨きなどを避ける
油分や水分がテレビ画面に飛ぶのを防ぐため、テレビの近くで料理や食事をすることはできるだけ控えるとよいでしょう。また、テレビの近くで歯磨きをするのも控えましょう。
液晶画面にカバーをつける
市販の画面カバーをつけることで、汚れの付着を防ぐことができます。ただし、テレビ画面は精密なものであり、機種によっては特殊なコーティングが施されているものがあります。画面カバーをつけてよいかは、あらかじめ取扱説明書などで確認するようにしましょう。
定期的な掃除でテレビの省エネも
テレビ画面がきれいになると、画面の明るさを明るくしなくても、映像が鮮やかに見えるようになります。省エネも意識しながら、テレビ画面の掃除は1週間に1回程度、定期的に行うのがよいでしょう。
テレビ画面を掃除する際には、正しいステップで安全に行うことが重要です。また、リモコンやテレビの裏側なども一緒に掃除して、トラッキング現象を防ぐように心がけましょう。
りかごん
私たちの生活に欠かせないテレビ。こまめな掃除を心がけ、大切に使っていきたいと思います!