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空気中の花粉やホコリなどを取り除いてくれる空気清浄機。毎日欠かさず使っている人も多いことでしょう。ずっとつけっぱなしにしているので、電気代が気になって、こまめにオン・オフしているという人もいるかもしれません。「つけっぱなしにすることで、火事のリスクが高まったり、機器の寿命が短くなったりするのでは?」と心配に思ったことはありませんか?

そこで今回は、空気清浄機をつけっぱなしにすることで、電気代や火事のリスク、機器の寿命にどのような影響があるのかについて、家電ライターの藤山哲人さんに詳しく話を聞きました。これを読めばきっと、空気清浄機をもっと効率よく安全に使えるようになるでしょう。

※この記事は2024年2月8日に公開した内容をアップデートしています。

画像1: 空気清浄機のつけっぱなしは電気代が上がる?火事のリスクや寿命についても紹介!

藤山 哲人

テレビやラジオ、Webや雑誌などで、面白便利でビックリ家電をご紹介している家電ライター。TBSテレビ「マツコの知らない世界」に番組史上最多の6回出演し、「体当たり家電ライター」と呼ばれている。

https://ameblo.jp/kaden-fujiyama/
https://twitter.com/Fujiyama_Tetsu

空気清浄機はつけっぱなしで大丈夫?

一般的な空気清浄機は、24時間運転で問題ありません。むしろ、空気清浄機はつけっぱなしにして、常に空気を循環させる方が効果的です。

一方で、湯沸かし型やスチーム型の加湿器など、水を高温にして蒸気を発生させるタイプの機器は、長時間つけっぱなしにしていると、熱を持ってしまうので注意が必要です。

空気清浄機のつけっぱなしで、電気代はいくら変わる?

それでは、実際に空気清浄機を一日中つけっぱなしにすると、電気代はいったいどれくらいになるのでしょうか? 具体的な金額を挙げて説明します。

電気代への影響は少ない

画像: 電気代への影響は少ない

空気清浄機にかかる電気代は、機器が対応する部屋の広さや運転モードなどによって異なります。一例として、20畳対応の空気清浄機を、「弱」などの最も出力が低い運転モードで8時間運転した場合、1日の電気代は約5円です。24時間つけっぱなしにした場合だと、1日の電気代は約15円(これは、電気代が1kWhあたり31円の想定での試算です)。この場合、電気代は1ヶ月あたり約150~450円のため、空気清浄機のつけっぱなしが電気代に与える影響はそれほど大きくないと感じる方も多いのではないでしょうか。

より電気代を節約したい人は「省エネモード」がおすすめ

画像: より電気代を節約したい人は「省エネモード」がおすすめ

空気清浄機による電気代をもっと抑えたいという人は、24時間つけっぱなしにするのではなく、朝起きてからオンにするなどの使い方がおすすめです。フィルターのある一般的な空気清浄機は、部屋全体の空気をすぐに循環させるため、朝起きてから電源を入れるといった使い方でOKです。運転モードを「省エネモード」や「節電運転」などにするのも効果的です。

電気代を抑えながら空気を効率よくきれいにしたいなら、電源のオン・オフを繰り返すのではなく、運転モードを切り替えるのがよいでしょう。例えば、部屋に大勢の人や犬や猫などのペットがいる場合には、運転モードを「強」にして、そうではないときには「弱」や「省エネモード」にするなどの運用方法を試してみましょう。機種によっては空気の汚れを自動的に見分けるセンサーを搭載し「自動」ボタンがついています。このときは「自動」を選ぶのがベストです。ただし、例外として、花粉症対策として空気清浄機を使う際には、雨上がりなどには花粉の飛散量が多くなるため、一日中つけっぱなしにしておく方が効果的です。

長期間、外出するときはオフにする

画像: 長期間、外出するときはオフにする

もし、旅行や出張などで長期間留守にする場合には、電源を切ってプラグを抜いておきましょう。

空気清浄機を効率的に使う4つのポイント

空気清浄機が電気代へ与える影響は大きくはありませんが、できるだけ省エネに努めたいという人もいるでしょう。空気清浄機をもっと効率よく使うための4つのポイントを解説します。

①定期的にフィルターを掃除する

画像: ①定期的にフィルターを掃除する

まず、一般的な空気清浄機には、2種類のフィルターが搭載されています。花粉やPM2.5などを取り除くための内側のカセット式のフィルターと、より大きなホコリやペットの毛などを除去するための外側のフィルターです。この外側のフィルターは、ホコリが詰まることも多々あるため、定期的なお掃除が必要です。可能であれば、1週間に1回を目安にきれいにするようにしましょう。

その一方で、内側のフィルターは、メーカーや機種によってお手入れの方法が異なります。1年間で買い替えが必要なものや、製品寿命まで使い続けることができるものもあるため、取扱説明書などをよく読んで対応するようにしてください。

フィルターのお手入れや交換の頻度が高くなり、思わぬ出費がかさむことも考えられます。例えば、部屋のにおいを除去するための活性炭入りのフィルターがある機器の場合、ペットを飼っていたり、タバコを吸う人がいたりする住宅では、活性炭入りのフィルターの交換頻度が高くなる傾向にあります。そのような場合には、活性炭だけを交換できるタイプの空気清浄機がおすすめです。

このように、新しく空気清浄機を買う際には、本体価格だけでなく、フィルター交換にかかるランニングコストも考慮するのがよいでしょう。

②空気が循環している部屋の中央などに置く

画像: ②空気が循環している部屋の中央などに置く

空気清浄機とエアコンを併用することも多いと思います。そのときには、空気清浄機をエアコンの対角線上に置くと効果的です。空気清浄機がきれいにした空気がエアコンに戻るという空気の循環を作るのが大切です。

一方で、エアコンの下に空気清浄機を置くことはおすすめできません。特に、加湿機能付き空気清浄機の場合、加湿器をエアコンの下に置くと、エアコンの内部に湿気が溜まるためよくありません。加湿機能付きの場合は、エアコンの対角線上に配置するように気をつけてください。

なお、空気清浄機自体にファンがついているので、サーキュレーターや扇風機と併用しなくても部屋の空気を循環させることができます。

③加湿機能付きの場合はシーズンごとにお手入れをする

画像: ③加湿機能付きの場合はシーズンごとにお手入れをする

加湿器付きの空気清浄機の場合、春になって使用頻度が低くなると、加湿用のフィルターにカビが生えてしまうことがあります。カビが生えたまま次のシーズンに使ってしまうと、部屋中にカビを撒き散らして、逆に空気を汚してしまうことになります。

そうならないように、冬から春の変わり目など、シーズンごとに必ず加湿機能のお掃除をするようにしましょう。特に、赤ちゃんがいる家庭では、シーズンごとのお手入れを必ず行って、部屋の空気を清潔に保つようにしたいものです。もし、お手入れが手間だと感じるなら、加湿器と空気清浄機を別々にしてみてもいいかもしれませんね。

④部屋の広さを加味した製品を予め購入する

空気清浄機を選ぶ際、部屋の広さに合った性能の機種を選ぶと良いでしょう。

空気清浄機には適用床面積という指標があり、その機種が効果的に空気を清浄できる部屋の広さを示しています。

部屋の広さよりも適用床面積が小さい機種を選んでしまうと、十分な清浄効果が得られず、電気代の無駄にもなってしまいます。一方、部屋の広さよりも適用床面積が大きい機種を選ぶと購入費用が高くなってしまいますが、より素早く空気清浄できるというメリットがあります。

最適な空気清浄効果を得るためには、部屋の広さと適用床面積をよく確認し、適切な機種を選ぶことがポイントです。

空気清浄機のつけっぱなしは火事につながる?

画像: 空気清浄機のつけっぱなしは火事につながる?

空気清浄機をつけっぱなしにしていると、火事のリスクにつながるのではないかと心配している人もいるのではないでしょうか。空気清浄機を安全に使うために押さえたいポイントを解説します。

つけっぱなしによる火事の危険性はほとんどない

空気清浄機には高温になる部品がないため、取扱説明書に従った使い方をしている場合、つけっぱなしでも火事につながるなどのリスクは低いといえます。

電源プラグのホコリは注意

一方で、空気清浄機も他の家電製品と同じように、電源プラグにはホコリがたまらないようにする必要があります。電源プラグにホコリが溜まると、コンセントとプラグの差し込み口の間に溜まったホコリが湿気を帯び、放電が起きてプラグが発火する「トラッキング現象」が起こる恐れがあるからです。

最近は、電源プラグにガードをつけてトラッキング現象を防ぐのに役立つ商品なども販売されています。100円ショップなどで入手でき、機器の使用中も使えるため、空気清浄機をはじめ、冷蔵庫や電子レンジなど、プラグを常に差しっぱなしにしている家電製品につけるとよいでしょう。

空気清浄機をつけっぱなしにすると寿命が縮む?

空気清浄機をつけっぱなしにしておくと、機器の寿命が短くなってしまうのではないかという疑問についても回答します。

空気清浄機の寿命は10年程度

画像: 空気清浄機の寿命は10年程度

一般的に、空気清浄機本体の寿命は8~10年、カセット式のフィルターは、メーカーや機器によりますが、寿命が1~2年であることが多いです。空気清浄機の電源をつけっぱなしにすることで、機器本体の寿命が短くなることは考えにくいでしょう。ただし、消耗品であるカセット式のフィルターは、取扱説明書に従って、定期的なお手入れや交換が必要です。

長く使うために正しいメンテナンスをしよう

画像: 長く使うために正しいメンテナンスをしよう

大切なことは、取扱説明書を読んで、正しくお手入れを行うこと。外側のフィルターを1週間に1回程度のペースで掃除したり、内側のカセット式のフィルターを定期的に交換したりする必要があります。

ペットのいる家庭で特に注意してもらいたいのが、ペットが空気清浄機の上に登って、操作してしまうのを防ぐことです。操作盤のパネルによっては、ペットの肉球に反応するものがあるため、機器を購入する際に、チャイルドロック機能が搭載されているものを選び、常にチャイルドロック機能をかけておきましょう。

運転モードの切り替えや定期的なお手入れで上手に使おう

画像: 運転モードの切り替えや定期的なお手入れで上手に使おう

空気清浄機は、正しい使い方であれば、つけっぱなしにしていても問題ありません。電気代が気になる場合には、運転モードを「省エネモード」や「節電運転」「自動」などに切り替えるのがおすすめです。長く空気清浄機を使うためには、取扱説明書に従ってフィルターの清掃や交換を定期的に行うことが、ポイントです。また、挿しっぱなしの電源プラグにホコリが溜まっていないかどうか、時々チェックするように心がけ、空気清浄機を効率よく安全に使いましょう。

画像2: 空気清浄機のつけっぱなしは電気代が上がる?火事のリスクや寿命についても紹介!

けいちゃん

つけっぱなしにするかどうかではなく、取扱説明書をしっかり読んで、正しく空気清浄機を使うことが大事だと感じました!

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