関西電力が一般財団法人共済会記念文化財団と共同で2001年から 実施している障がい者アートの公募展「かんでんコラボ・アート」。今年も、2月18日~24日まで、グランフロント大阪で公開展示会を開催します!
この記事では、公開展示会に向けて準備している様子をお届けします!普段は見ることができない審査の様子も少しだけご紹介!
参考:かんでんコラボ・アート(関西電力株式会社ホームページ)
「かんでんコラボ・アート」とは?
障がいのある方々にアート作品の創造を通じて自己を表現する喜びを感じていただくとともに、作品をご覧いただく方々にその魅力や可能性を感じていただける機会を提供することを目的に、関西一円にお住まいの障がいのある方々からアート作品を募集し、審査を通過した作品を公開展示しています。
「かんでんコラボ・アート」は、障がい者アートの公募展としては歴史が古く、今年で24回目となります。これまでに応募いただいた作品数は、なんと16,249点!様々な作品と出会い、前回までに790点を展示してきました。「かんでんコラボ・アート」に応募いただいた方の中には、世界に羽ばたいて海外で高く評価された方もおり、「障がい者アートの登竜門」としても評価されています。
毎年たくさんの作品をご応募いただく「かんでんコラボ・アート」では、より多くの作者の方に寄り添うために、3部門を設け、募集を行っています。障がいのある方であれば、だれでも応募できる「一般部門」に加え、過去「かんでんコラボ・アート」やその他公募展で受賞された経験がある方を対象とする「Legend部門」、そして、2023年度には、これからの時代をつくる方々とともに新たな可能性を広げたいとの思いから、18歳以下の方を対象とした「U-18部門」を立ち上げました。
特別公開…!審査の裏側
「かんでんコラボ・アート」の特徴のひとつが、審査の過程を経て賞を決定すること。そこで、「かんでんコラボ・アート」では、芸術に造詣が深い審査員5名の先生方に、すべての作品を見て審査いただいています。今回は審査の裏側を少しだけご紹介…!
審査員のプロフィール
〇今井 祝雄 /美術家、成安造形大学名誉教授
〇清水 啓一 /陶芸家、介護福祉士
〇中西 學 /現代美術家、大阪芸術大学短期大学部客員教授、博士(芸術)
〇森口 ゆたか/美術家、近畿大学教授、NPO法人アーツプロジェクト副理事長
〇森本 紀久子/美術家、四天王寺大学名誉教授
審査の様子
現在、「かんでんコラボ・アート」の審査は2段階で、一次審査では応募時に提供いただいた作品の写真をもとに審査します。2024年度に集まった作品の数は、570点。そのうち、一次審査で約50点に絞ります。審査中、審査員の先生方は1点1点をじっくり鑑賞し、時に先生方の意見がぶつかりあうこともある等、納得のいくまで選考を行います。


こうして一次審査が終わると、いよいよ賞を決定する最終審査へ。最終審査では、実際に作品を見て7つの賞を決定します。上から、横から、時には壁に立てかけて…。質感等の細かな部分まで、様々な角度から審査を行います。
賞の概要



実際の作品を見ると、やはり大迫力…!審査中の厳かな雰囲気から、先生方が真剣に作品を審査されているのが伝わってきます。
いつも通るあの場所で!公開展示会を実施
このような審査を通過した素敵な作品たち。より多くの方にアートの力やその可能性を感じていただくために、今年もグランフロント大阪北館1階ナレッジプラザで公開展示会を実施しています!グランフロント大阪での展示は昨年度に引き続き2回目。最終審査の対象となった47作品をご覧いただけます。
昨年度の公開展示会では、作者の方や障がい者支援をされている方、展示会に来場された方から嬉しいお声が届いています。

<作者>
開放的な空間に綺麗に展示していただき、様々な方に作品を見てもらえたのがとても嬉しかった。
<障がい者支援をされている方>
天井の抜けた広い空間で自分の作品が展示されていること、訪れる沢山の方々に自分の作品を見てもらえることが、作品を展示されている作家さんにとって特別な喜びになったと思う。
<展示会に来場された方>
通りがかりでしたが、魅力的なアートに思わず立ち止まりました。このような障がいのある方の作品を紹介する展示会をずっと続けてほしいと思います。
お買い物のついでに、電車の待ち時間に、アートに触れてみませんか?
お買い物のついでに、電車の待ち時間に、アートに触れてみませんか?
日程:2025年2月18日(火)~ 2月24日(月)
時間:10:00~20:00(入場料無料)
会場:グランフロント大阪 北館1F ナレッジプラザ
(大阪市北区大深町3-1)

いま知ってほしい、障がい者アート公募展の舞台裏-かんでん WITH YOU