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3月20日、関西電力のYouTubeチャンネルに「水力発電の軌跡 -変わらぬ使命への挑戦-」という動画が公開されましたが、もうご覧になりましたか?

この動画は、関西電力の黒部川第四発電所(通称、くろよん)竣工から60年を迎えることを契機に制作された、日本における水力発電の壮大な歴史と未来の可能性に迫るドキュメンタリーです。

日本の発展を支え続けてきた様々な水力発電所の「歴史」と「今」、そして「未来」を描く今回の映像はどのような内容になっているのか、早速見ていきましょう!

水力発電と日本の発展

今回の動画では、ナビゲーターに産業遺産写真家の前畑温子氏を迎え、蹴上、木曽、黒部、奥多々良木等の各水力発電所の最前線での仕事風景や地元地域との共生の様子を紹介しています。

画像1: 水力発電の軌跡を辿るドキュメンタリー映像を公開!壮大な歴史から見えてくる未来の可能性とは

前畑 温子(まえはた あつこ)

雑貨屋さんで偶然手にしたトイカメラをきっかけに写真の世界に足を踏み入れ、近年はカメラと一緒に日本中の産業遺産を制覇するべく旅を重ねる。著書に「女子的産業遺産探検」(創元社)、「ぐるっと探検☆産業遺産」(神戸新聞総合印刷)がある。

日本の水力発電事業がどのような歴史を辿り、日本の発展を支えてきたのか、動画の流れに沿って見ていきましょう。

電気時代の黎明期

現代の私たちの生活で「あたりまえ」に使っている電気は、100年以上前の時代には決して「あたりまえ」のものではありませんでした。

画像1: 電気時代の黎明期

日本初の一般供給用水力発電所である「蹴上発電所」は、1891年に稼動を開始しました。この時代、アメリカやイギリスなどの先進国に追いつきたいと必死だった日本には、大きな機械を動かすための「動力源」が必要でした。水力発電より先に動力源となったのは火力発電でしたが、燃料源である石炭の価格高騰や運搬コストの負担の大きさは人々を悩ませます。

そんな時にアメリカで水力発電が始まったと聞きつけた人たちが、京都につくったのが「蹴上発電所」でした。

画像2: 電気時代の黎明期

蹴上発電所で発電した電気は、京都の街灯や工業用電力、そして、京都に生まれた日本初の路面電車に使われるなど、京都ひいては日本の産業の発展に貢献しました。

画像3: 電気時代の黎明期

動画では、そんな蹴上発電所の内部の様子や水力発電の仕組みを、日本水フォーラム 代表理事の竹村公太郎氏へのインタビューの様子も交えながらお届けしています。普段は見ることのできない設備を臨場感たっぷりのお楽しみいただける映像のため是非ご覧ください。

画像4: 電気時代の黎明期

日本の電力王「福沢桃介」の足跡

水力発電の歴史を語る上で欠かせない人物の一人が、「日本の電力王」こと「福沢桃介」です。福澤諭吉の娘婿で、明治時代から大正時代にかけて日本の電力業界を中心に活動した彼が注目したのが、当時地域住民からは「暴れ川」と呼ばれ恐れられていた「木曽川」でした。

画像1: 日本の電力王「福沢桃介」の足跡

「暴れ川」の生み出す膨大なエネルギーを有効活用しようと考えた彼は、木曽川に日本初の本格的ダム式発電所となる「大井ダム」を建てようと思い立ちます。

「関東大震災」をはじめとして幾多もの困難や不測の事態に見舞われてしまうダム建設プロジェクト。しかし彼は決してあきらめることはありませんでした。

そして1924年、ついに念願の「大井ダム」が完成します。堤高50mを超える巨大ダムは、大正時代に建てられたとは思えないスケール感。

画像2: 日本の電力王「福沢桃介」の足跡

大井ダムにせきとめられた川は「恵那峡」という絶景をもたらし、桜や紅葉などの四季折々の姿で多くの観光客を魅了しています。

画像3: 日本の電力王「福沢桃介」の足跡
画像2: 水力発電の軌跡を辿るドキュメンタリー映像を公開!壮大な歴史から見えてくる未来の可能性とは

恵那峡の遊覧船から見る景色は、まさに絶景!ダム建設の歴史を知った上で景色を眺めると、言い表せない感情がこみ上げてきます。

動画では、大井ダム建設プロジェクトの様々なエピソードを、南木曽町博物館 名誉館長の遠山高志氏などへのインタビューとともに紹介しています。福沢桃介がどのように困難を乗り越えていったのか、ぜひ動画を通して知っていただければと思います。

世紀の大工事「くろよん」

日本の発展と水力発電の歴史を語る上では決して欠かせないのが、関西電力による世紀の大工事の末に完成した黒部ダムと黒部川第四発電所、通称「くろよん」です。

画像1: 世紀の大工事「くろよん」

第二次世界大戦後、途方もない急激な復興により、日本全国でエネルギーが不足します。そんな驚異的な経済成長を支える動力源をつくるために、非常に急峻な地形であり水力発電に適した土地である「黒部」でのダム建設が始まったのです。

しかし、「黒部」は、それまで誰も手を付けなかった秘境の地。季節を問わず危険が伴うこの土地は、想像する以上に過酷な環境だったため、黒部ダム建設は言わずと知れた「世紀の大工事」となりました。

画像2: 世紀の大工事「くろよん」

「世紀の大工事」はいったいどのように進んでいったのか。動画では、京都大学防災研究所の角哲也教授などへのインタビューも交えながらその様子に迫っていきます。

そして、黒部川の電源開発は、周辺地域との共生なくしては語ることが出来ません。発電所建設のために敷設された線路は、現在は観光用の「黒部峡谷トロッコ電車」として活躍し、電源開発とともに発展した「宇奈月温泉」は、多くの人の身体を今日も癒しています。

画像3: 世紀の大工事「くろよん」
画像4: 世紀の大工事「くろよん」

そんな地域との共生の様子も、動画の中の、宇奈月温泉旅館「延楽」の女将 濱田晶子さんや、富山県酒造組合の会長 桝田隆一郎さんなどへのインタビューから垣間見ることが出来ます。

過去から今へ、そして未来へ

ここまでご紹介したような水力発電の壮大な歴史のバトンは、現代へも確実に繋がっています。

気候変動問題を受けた脱炭素化の流れ、電力需給のひっ迫、化石燃料の高騰など、エネルギー事情も様々な局面を迎えた現代において、「水力発電」というのは非常に重要な役割を担っています。

その中でも、電力需給がひっ迫した際の「最後の砦」として注目を集めているのが、「揚水発電所」です。

画像1: 過去から今へ、そして未来へ

大きな蓄電池の役割を持つ「揚水発電所」は、太陽光発電・風力発電などの天候による出力の変動が大きい自然エネルギーの調整役としての役割も大きく、自然エネルギーの導入拡大への貢献も期待されています。

動画では、そんな「揚水発電所」の代表として「奥多々良木発電所」を取り上げ、揚水発電の仕組みや役割をご紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

画像2: 過去から今へ、そして未来へ

そして、水力発電の「バトン」は現代へ引き継ぐのはもちろんのこと、未来へもしっかりと繋げていっています。

その代表的な例が、「第二の『くろよん』」と呼ばれる、ラオスの巨大ダムプロジェクト「ナムニアップ1水力プロジェクト」です。

画像3: 過去から今へ、そして未来へ

水資源が豊富で水力発電のポテンシャルが非常に大きいラオスで建設に踏み切った「ナムニアップ1水力発電所」。「くろよん」をはじめ、これまでの水力発電事業で蓄積された経験と高い技術の粋を集めたプロジェクトでした。

完成したダムは、高さ167m、幅530mという巨大さ。関西電力にとってはもちろん、日本の電力会社にとって、海外でこれほど大規模な水力発電所を自主開発し、とてつもない巨大ダムを建設するというのは初めての挑戦でした。

画像4: 過去から今へ、そして未来へ

関西電力は、先人たちから託された「水力事業のバトン」を、時代を超えて、そして国境を越えて繋げていけるよう、日々挑戦を続けています。そんな関西電力の「過去」と「今」と「未来」を知ることができる今回の動画「水力発電の軌跡 -変わらぬ使命への挑戦-」を、ぜひ存分にお楽しみください。

制作担当者の想いに迫る

今回のドキュメンタリー映像の制作は、「くろよん」こと黒部川第四発電所竣工から60年を迎えることを契機に立ち上がった一大プロジェクト。

そんなプロジェクトに中心メンバーとして携わった再生可能エネルギー事業本部 中嶋と広報室 永井・纐纈に話を聞いてみました。

画像: 左から、広報室 永井、再生可能エネルギー事業本部 中嶋、広報室 纐纈(こうけつ)

左から、広報室 永井、再生可能エネルギー事業本部 中嶋、広報室 纐纈(こうけつ)

多方面の方の話を聞くことで見えたこと

―今回のドキュメンタリー映像、一大プロジェクトということもあり、水力事業の現場で働く関西電力社員だけでなく、社外の方にも多くお話を聞いていますよね。

永井「そうなんです。京都大学防災研究所の角教授をはじめ、有識者の皆さまに客観的にお話しいただいています。さらに、水力事業と関わりの深い宇奈月温泉や地元酒造の関係者の皆さまにもご出演いただくとともに、地元自治体から貴重な資料をご提供いただくなど、多くの方々の多大なる協力のもと作りあげることができた作品となっています。」

画像1: 多方面の方の話を聞くことで見えたこと

―社外の方からお話しを聞くことで、改めて見えてきたことや明らかになったことはありましたか?

永井「当社が今の関西電力になる前から、水力事業が日本の経済発展を根幹から支え続けてきたという歴史を改めて認識することができました。私たちの今の生活では「電気」は当然なくてはならないものですが、その「あたりまえ」を創りあげる一翼を水力事業が担ってきただと。」

中嶋「また、電力事業というのは地域の方のご理解・ご協力なくしては決して実現できないものであるということを改めて痛感し、改めて地域や社会の皆さまへの感謝の気持ちが大きくなりました。」

―映像も臨場感がたっぷりで、水力事業のスケールの大きさやその壮大な歴史を堪能することができました。

中嶋「これまで水力発電所やダムを見たことのない方にもぜひ関心を持っていただきたいと思い、映像にはこだわりました。また、普段は見ることのできない施設・設備でもカメラを回しているので、過去に水力発電所やダムを見たことのある方にも楽しんでいただける内容になっていると思います。」

画像2: 多方面の方の話を聞くことで見えたこと

―ぜひ多くの方に見ていただきたいと思いますが、ドキュメンタリー映像は関西電力のYouTubeチャンネルでの公開だけではなく、CS番組の「ヒストリーチャンネル」でも放映予定なんですよね?

纐纈「そうなんです。今後、3回の放送を予定しています。テレビの大きな画面で見る映像は、さらに臨場感いっぱいでお楽しみいただけると思います。ぜひご覧いただけると嬉しいです。」

<CS放送 ヒストリーチャンネル 放送予定>
・2023年3月25日(土)21:00~
・2023年3月26日(日)07:30~
・2023年3月26日(日)18:00~

画像3: 多方面の方の話を聞くことで見えたこと

「安全・安定供給」という変わらぬ使命への挑戦

水力事業の役割は、時代とともに変化してきています。しかし、「電力を安全に安定して供給する」という脈々と受け継がれてきた使命は、決して変わることはありません。

そんな「変わらぬ使命」のために挑戦を続ける関西電力の水力事業を、ぜひドキュメンタリー映像を通して知っていただければと思います。

画像3: 水力発電の軌跡を辿るドキュメンタリー映像を公開!壮大な歴史から見えてくる未来の可能性とは

私たちの「あたりまえの生活」を支える水力発電のバトン。ドキュメンタリー映像が、私たちの「あたりまえの生活」を見つめなおすきっかけになりました!

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