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私たちの暮らしに欠かせないコンセント。普段、何気なく使っているコンセントですが、よくみてみるとさまざまな形のものがあります。

実は、日本のコンセントもいくつかの種類に分かれているということをご存じでしょうか。また、海外に行ったことがある方なら、日本と海外のコンセントの形状が違うということを覚えているかもしれません。

そこで、ここでは日本や海外のコンセントの種類や、コンセントまわりでよくあるトラブルや注意点について解説します。読めばきっと、コンセントをもっと安全に扱うことができるようになるでしょう。

※この記事は、2022年9月13日に公開した内容をアップデートしています。

日本のコンセントの差し込み口は3種類

日本のコンセントは、大きく分けて3つの種類があります。家電製品など比較的小型の電気製品に電気を送るものから、産業用機械など大型の電気製品へ電気を送るものまで、用途や使用場所によって種類が分かれます。3種類のコンセントの電圧や形状などの違いについて解説します。

単相100V

画像: iStock.com/west

iStock.com/west

私たちにとって、もっとも一般的なコンセントの種類は、単相100Vのものでしょう。代表的な形状としては、縦長の2つの穴が並んでいるタイプのもので、住宅の壁や天井などに設置されています。ドライヤーやスマートフォンの充電器など、家電製品の多くが単相100Vのコンセントで使用可能と考えていいでしょう。

画像: 単相100V

さらに詳しく説明すると、単相100Vのコンセントには、アースが付いているものと付いていないものの2種類がありますが、消費電力の小さい家電製品などには、アースが付いていないものの方が多いようです。なお、アースとは感電事故を防ぐための仕組みであり、詳しくは後述します。

単相200V

画像1: 単相200V

家電製品の中でも、エアコンやオーブン、電子レンジなど、消費電力がより大きい家電製品のためのコンセントが、単相200Vのタイプです。単相100Vのコンセントよりも電圧の高い電気を送ることができます。そのため、安全対策として大きい家電製品にはアースが付けられているケースが多いようです。

画像2: 単相200V

また、最近では、IHクッキングヒーターや食器洗い乾燥機、洗濯乾燥機や浴室衣類用乾燥機など、単相200Vのハイパワーな家電製品の利用が増えているとされています。

参考:JEMA 一般社団法人日本電機工業会

三相200V

画像: iStock.com/wxin

iStock.com/wxin

三相200Vのコンセントは、工場やショッピングモールなど産業用途や業務用途で設置されるタイプのものです。そのため、普段、私たちが目にすることは少ないかもしれません。

画像: 三相200V

三相とは、冒頭でご説明した通り、産業用機器など大型の電気機器を使う際の電気の送り方です。単相100Vや単相200Vより効率よく電気を送ることができるなどの特徴があり、モーターなどの動力を稼働するのに適しています。

アース(接地)とは? 漏電を防ぐための装置

画像: アース(接地)とは? 漏電を防ぐための装置

アースとは、電気を大地へと逃すための通路のことを指します。「接地」と呼ぶこともあります。なぜ、家電製品などにアースを取り付けるのかというと、万が一、家電製品が漏電してしまっても、電気を大地へと逃し、人体へ電気が流れる感電事故などを防ぐためです。

コンセントにアースを取り付けるための「アース端子」があれば、家庭でもアースを取り付けることができます。しかし、コンセントにアース端子がない場合には、アースの取り付けができるのは有資格者だけですので、電気工事店などに依頼する必要があります。

アース線について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

海外の代表的なコンセントの種類

海外のコンセントは、日本のコンセントとは異なった形状をしていることがあります。
代表的なコンセントの形状と使用可能な国について解説します。

日本と同じタイプA

画像: 日本と同じタイプA

日本の単相100Vのコンセントは「タイプA」と呼ばれています。日本以外では、アメリカやカナダ、台湾などでも同じものが使われており、日本で使っている電化製品をそのまま利用することができます。

ただし、国によって日本とは電圧が異なることがあるため、変圧器を用意しなければならないケースもあります。詳しくは後述します。

ヨーロッパや韓国で主流のタイプC/SE

画像: iStock.com/nidwlw

iStock.com/nidwlw

ヨーロッパや韓国などでは、差し込み口が丸い「タイプC」や「タイプSE」などのコンセントが使用されていることが多いようです。どちらも、差し込み口(プラグ)の形が丸いのが特徴ですが、「タイプSE」の方が「タイプC」よりも少しだけ直径が大きくなっています。

なお、「タイプC」のプラグは「タイプSE」のコンセントにも使えるケースがあるとされています。

イギリスやシンガポールで使われるタイプBF(G)

画像: iStock.com/RTimages

iStock.com/RTimages

細長い長方形の穴が縦・横に3つあることが特徴の「タイプBF(G)」。

日本では「タイプBF」と呼ばれることが多いようですが、正式には「タイプG」という名称です。そのため、変換アダプタを購入する際には「タイプG」と表記されたものを選ぶよう注意しましょう。

オーストラリアやニュージーランドで使われるタイプO

画像: iStock.com/mecke

iStock.com/mecke

差し込み口がハの字型になっている「タイプO」は、オーストラリアやニュージーランドなどで使用されています。「タイプO」のコンセントを使っている国は少ないものの、オーストラリアなどは日本でも旅行や留学に人気の渡航先であるため、変換アダプタを入手することが難しくないようです。

ちなみに「タイプO」の正式名称は「タイプI」ですので、「タイプBF」と同様に、変換アダプタを探すときには表記に気をつけるとよいでしょう。

コンセントで注意すべきトラブル

家庭のコンセントには、安全面からいくつか注意したいポイントがあります。ついついやってしまいがちな使い方でも、実は電気のトラブルにつながるおそれもあり、危険な場合があります。ここでは、コンセントの使い方によって起こりやすいトラブル事例を2つ解説します。

海外で日本の家電を使うには変換アダプタ・変圧器が必要

先述の通り、海外と日本とではコンセントの形状が異なる場合があるため、日本の電気機器を海外で使う際には、プラグの形状を合わせるための変換アダプタが必要になります。

また、形状だけでなく、海外では日本よりも電圧が高いケースがほとんどです。
そのため、日本の家電製品などを海外でそのまま使ってしまうと、故障の原因になります。そこで、日本の電圧にしか対応していない家電製品などを海外でも使いたい場合には、変換アダプタに加えて変圧器も準備しておかなければなりません。

こうした海外渡航用の変換アダプタ・変圧器は、家電量販店やホームセンターなどで買うことができます。また、通信販売で購入することも可能です。価格は、販売している店舗や商品、機能などによってさまざまですが、目安としては、変換アダプタは比較的安価なもので数百~数千円ほど、変圧器は数千円以上のものが多いようです。

たこ足配線の使いすぎに注意

画像: iStock.com/Taras Dubov

iStock.com/Taras Dubov

プラグの先に複数のコンセントがついているテーブルタップや延長コードなどは、複数の電気製品などを使いたい場合に便利です。しかし、テーブルタップなどを連結して差し込み口を増やす、いわゆる“たこ足配線”をしてしまうと、テーブルタップなどが異常発熱してしまう恐れがあります。火災につながる場合もあり、非常に危険です。

そのため、テーブルタップなどを使う場合には、テーブルタップに接続できる消費電力を確認し、それを超える消費電力の電気機器を接続しないように注意しましょう。また、テーブルタップの取扱説明書などをよく読み、その記載に従うことが何よりも大切です。

トラッキング現象に注意

画像: トラッキング現象に注意

トラッキング現象とは、コンセントとプラグの差し込み口の間に溜まった埃が湿気を帯び、放電が起きてプラグが発火する現象のことです。トラッキング現象が起きると、火災につながるおそれがあるため、細心の注意を要します。

特に、洗面所やキッチンは湿気が多いため、トラッキング現象が起こりやすいと考えられます。また、濡れた手でプラグを触ったり、コンセントやプラグに水がかかったりすることも避けなければなりません。

トラッキング現象を防ぐには、プラグをコンセントから抜いた状態で、定期的に埃を取り除くことが重要だといえます。また、電気機器などを長期間使わないときには、プラグをコンセントから抜いておくようにしましょう。

参考:nite製品安全センター

コンセントの増設には工事が必要

画像: iStock.com/BanksPhotos

iStock.com/BanksPhotos

自宅のコンセントを増設したい場合には、資格を有する電気工事店などに頼んでコンセントの増設工事をしてもらう必要があります。こうした電気工事を行うことができるのは、「第二種電気工事士」などの有資格者に限られており、くれぐれも自分自身でコンセントを増設するようなことは控えてください。

コンセントの増設に必要な工事費用の相場は、住宅の条件や増設の数などにもよりますが、一口あたり約1万円前後であることが多いようです。もちろん、この金額はあくまで目安であるため、参考として考えるとよいでしょう。

また、電圧の変更などを伴う工事であれば、よりコストアップすることも考えられます。詳しい費用については、電気工事店などに問い合わせてみてください。

なお、コンセントのカバーを取り替えるだけなら、自分自身で行うことも認められています。最近では、デザイン性の高いコンセントカバーも市販されていますので、カバーを交換して模様替えを楽しむのもよいかもしれません。

まとめ:電気製品を使うときはコンセントの種類を確認しよう

画像: iStock.com/izzetugutmen

iStock.com/izzetugutmen

コンセントと一口に言っても、日本では主に3種類、海外ではさらに多くの形状のコンセントがあります。国内で電気製品を使う際には、コンセントの形状が適しているかどうかを事前にチェックしておくことが大事だといえるでしょう。特に、ハイパワーな家電製品などを新たに購入する際には、コンセントの形状と同時に電圧も確認することをおすすめします。

また、たこ足配線やトラッキング現象などによるトラブルを招かないためにも、改めて家族全員でコンセントの正しい扱い方を確認し、家電製品を安全に使用できるようにしておくとよいでしょう。

画像: 【画像付き】日本のコンセントの種類一覧|日本と海外の違いやよくあるトラブルについても解説

よしおちゃん

日常生活の中であまり意識することのないコンセントですが、安全な使い方をしっかり理解しておくことが重要ですね。

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